シトロエン クサラ 1.6SX 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
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2008/04/14
※この記事はカーセンサー関東版6号2000年2月24日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■無理をしていない「素」の美しさを持ち合わせているシンプルな一台
↑2000年モデルとして新たにラインナップされたクサラ1.6SX(左)飾り気はないけれど、そのシンプルさが素敵に思えるのはフランス車ならでは(右)
2000年モデルとして新たにラインナップされたクサラ1.6SX は、車生活をオシャレなものにしてくれるような「素肌美人」的資質をもったモデルだと言える。「シトロエン」という名前を聞くと、少々変わった車をイメージする人が多いだろうが、クサラは、毎日使っても飽きのこないシンプルな車に仕上がっている。登録は3ナンバーだが、全幅がわずかに1700mmを超えるだけなので、扱いやすさは5ナンバーと何ら変わりはない。過剰なスペック競争は一切しておらず、搭載されるエンジンも、1.6L直列4気筒SOHCで実用性を重視した性格になっている。足回りもシトロエンならではのハイドロという機構はもたず、通常のスプリングなので、走り味に違和感を覚える人も少ないはず。
■「ノーメイク」の美しさという不思議な魅力を持つ
↑279万円でワゴンも用意されている。多彩なシートアレンジで荷物もバッチリ積める(左)1.6L直4は90ps/kg-mの実力。スペックでは語れない気持ちよさをもつ(右)
こうして見ると、その内容は国産同クラスと何ら変わりないので、これを買う意味は? とも思うだろうが、これが実はちゃんとある。スタイルから始まってインテリア、走り味など、どれを取っても飛び抜けたところはないが、実際に触れて走ってみると不思議と惹かれるものがあるのだ。特別に静かなワケでもない、乗り心地は良いが圧倒的に優れるワケでもない。ではその理由は何か? これこそがシトロエンの魔法のようなもの。確かに高性能/超快適ではないが、といって不快なところもない。つまり、背伸びも無理もしない、身の丈に合った感覚を持ち合わせているとでも表現できよう。
ごくごく当たり前のことだけど、それが当たり前にできている車って、なかなか存在しない。そういう意味でこの車は「ノーメイク」の美しさを持っている。
主要諸元のグレード | クサラ1.6SX |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4165×1710×1405 |
ホイールベース(mm) | 2540 |
車両重量(kg) | 1120 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1587 |
最高出力[ps/rpm] | 90ps/5600rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 14.0kg-m/3000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/54 |
車両本体価格 | 211.0万円 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 3点 |
前席居住性 | 3点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 3点 |
取り回し | 3点 |
操作系の使い勝手 | 3点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 3点 |
トルク感 | 3点 |
加速性能 | 3点 |
乗り心地 | 4点 |
操縦安定性 | 3点 |
高速安定性 | 3点 |
しっかり感 | 3点 |
ブレーキ性能 | 3点 |
環境対策 | 3点 |
燃費 | 3点 |
ステータス | 3点 |
コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 62/100 |
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