アウディ TTロードスター 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2008/10/03
※この記事はカーセンサー関東版23号2000年6月22日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
ESPの安心とターボのパワーがプラスされた、爽快な走りのオープンカー
↑車両制御安定システム(ESP)によって、ドライビング時には常に安心が提供される(左)ボディカラーはグレー、シルバー、グリーンの3色、シートはモカシンの1種類(右)
超個性的なデザインで話題を呼んだ、アウディTTクーペのオープンモデル・TTロードスターは、爽快な走りに加え、見て触って楽しめるデザインを持っている。
デザインレベルは非常に高く、屋根がなくてもフォルムに全く違和感がないし、仕上がりも秀逸だ。ただソフトトップを装着した状態は好みが分かれる。このソフトトップは当然電動式で約15秒で開閉する。リアウインドウもガラス製で熱線入りと機能的にも完璧。インテリアはTTと異なり、シートがロードスター専用となる。茶色のレザーを革ひもで縫い合わせたシートは、野球のグラブを思わせるユニークなもの。ステアリング、シフト部分も茶色のレザーだ。またシート後方には太い2本のロールバーが備わっているのが特徴。その後には風の巻き込みを低減させる電動ガラス製ウィンドシールドがボタン操作でせり出す機構を装備している。このシールドの形状はロールバーに沿っている。ここまでデザインするあたりがアウディらしい。
デザイン、走り、オープンとあらゆる部分で大満足なモデル
↑インパネはクーペと同じ。ただし、ステアリングのカラーはロードスター専用だ(左)1.8L直4ターボは、非常にパワフル。ただし峠などでは多少ターボラグがある(右)
トップを開けて味わう走りはかなり爽快なもの。しかも目の前にはTTならではの個性的なデザインが広がるから、これはもうのんびりと走っていても心が浮き立つ。
TTクーペに新たに採用されたESPと呼ばれる車両制御安定システムによって、ドライビング時には常に安心を提供してくれる。これはボタンで解除できるが、解除した場合には相当ダイナミックな姿勢変化を楽しむことも可能だ。TTロードスターは、デザイン、走り、そしてオープンならではの気持ちよさと、あらゆる部分で大満足なクルマなのである。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | TTロードスター |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 6MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4060×1765×1340 |
ホイールベース(mm) | 2430 |
車両重量(kg) | 1520 |
乗車定員(人) | 2 |
エンジン種類 | 直4DOHC+ターボ |
総排気量(cc) | 1780 |
最高出力[ps/rpm] | 225ps/5900rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 28.6kg-m/2200-5500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/62 |
車両本体価格 | 500.0万円 |
河口 まなぶの責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | ー点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 74/95 |
アウディ TTロードスター 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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