「良いモノとは何か」を知っているオトナにこそ選んでほしいアウディ新型A5/S5クーペ(海外試乗)
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2016/09/03

美しすぎるクーペの第二章
アウディ A5/S5クーペに誰もが期待するのは、まず何よりスタイリングの美しさだろう。新型は遠目には従来のフォルムをキープしているように見えるが、実はフロントフェイスはシングルフレームグリルがより低い位置に配置され、クワトロであることをアピールする。そして前後輪の辺りで盛り上がったフェンダーラインはさらに強調されるなど、より抑揚に富んだ仕上がりとなっているのだ。
正直、物凄くイメージが変わったわけではない。けれど、新型を見た後で現行型を見ると、とても古く感じられてしまう。そんな、いいところを突いた変身を遂げているのである。
パワートレインで注目したいのは、S5に搭載された新開発のV型6気筒3Lターボエンジンだ。高効率設計、359psという充実のパワーだけでなく「やはりマルチシリンダーは捨てられない」と思わせる精緻でスムーズなフィーリングが嬉しい。なお、このS5には2Lターボモデルに搭載されている7速Sトロニックではなく、8速ティプトロニックが組み合わされるが、こちらもマッチング、そしてフィーリングは上々で、気持ち良い走りを楽しめた。
優雅なスタイリングに、上質さ際立つ走りを得た新型A5/S5クーペは、「良いモノとは何か」を知っているオトナにこそ選んでほしい車と言える。決してハードルは低くはないが、だからこそ、その存在が憧れとなるのだ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:A5 2.0TFSI quattro ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:256/5000-6000[ps/rpm]
■最大トルク:370/1600-4500[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4673x1846x1371(mm) ■ホイールベース:2764mm
あわせて読みたい
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
三菱 デリカD:5の新車価格がアップ……。だったら中古車も見てみませんか? 価格や流通台数、オススメを解説
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅