【試乗】BMW 新型3シリーズ ツーリング318i│リーズナブルでも格別の走り、ステーションワゴンを楽しむなら3シリーズ一択!
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / ステーションワゴン / FR / 3シリーズツーリング / EDGEが効いている / c!
2021/03/15
ADASが眼目ではない、新エントリーモデル318iツーリングを試す
モデルイヤー2021より3シリーズのラインナップに新たに加わった318i。直6やFR以外の選択肢も増え続けるBMWゆえ、今さら直4の2Lターボであることに驚きはない。
今回は4715×1825mm全長と全幅はセダンとまったく同じで、全高だけが1470mmルーフレール分ほど高くウワモノを背負った318iツーリングの試乗報告をする。
今回の試乗会ではツーリングもセダンも、本革シートになるハイライン・パッケージ、インテリアにハイグロス・ブラックトリムやアンビエントライトなどが付くプラス・パッケージ、ヘッドアップ・ディスプレイやジェスチャー・コントロールなどが加わるイノベーション・パッケージなどがオプション装着されていた。
内装で好印象だったのは、メーターパネルはもちろん、インフォテイメント系とコントロール系の上下2画面のタッチディスプレイが、いずれも高精細で輝度も十分で、日中でも見やすいことだった。
今どきの情報端末化された車にとして、ダッシュボードや加飾パネルの合わせ目や素材感だけでなく、少なからずインテリアの質感に影響する部分といえる。ダッシュボードのセンターだけがせり出した、しかし助手席側の足元が広々とした造形と開けた視界は、開放感と機能性が適度に調和している。
3シリーズ伝統のディティールは、多々認められる。当たり前のようでなっていない車も多い、ステアリングとシートの位置関係だが、きちんとセンターが出ていてオフセットのないドライビングポジションがとれる。
また、ドライバーの視線や手元を囲むようにダッシュボードからセンターコンソールの操作系が傾けられた、BMW伝統のエゴイスト・コックピットは、デジタルメーターディスプレイや上下2画面のインフォテイメント&コントロールのタッチパネルになっても健在だ。
リアウインドウだけ開閉できて、テールゲートはそのままにちょっとした荷物を出し入れできるプライバシー重視の荷室アクセスも、開けっぴろげな商用起原のワゴンやSUVのトランクとは一線を画す。かばんと一緒で荷室内の積んだモノいうのはオーナーのプライバシーなのだから。こういうところにステーションワゴンやブレークではない、「ツーリング」としてのアッパーなプライドが強烈に宿っている。
156ps・250N・mと、3気筒だった先代318iスポーツの136ps・220N・mよりパワートレインも向上しているが、何より上向いたのはエンジンフィールだ。キレキレの鋭さではないが、クリーンにスムーズに吹け上がる。じつはセダンより、ほんの少しだけ低く速い1300rpmから最大トルク250N・mに達しつつ、4300rpmとこれまた少しだけ長くトルクバンドが続く。
ツーリングの車重は1610㎏ゆえ1540㎏のセダンほど軽快ではないが、荷物でいっぱいのときでも実感できるであろう、パワートレインの息が長く力強い働きぶりが心地よい。
直4の2Lターボを積む美点は、それが縦置きで鼻先のオーバーハングが軽くなること。そこから、過激にしすぎないけれん味なきFRのナチュラルなドライブフィールを抽出したような、穏やかだがリッチなパワー感。そして優しい乗り心地でいてキビキビしたハンドリングという、五感に届く解像度は高くても、「クラシック」な感覚だ。
ADASなしエントリー仕様だった320i SEにとって代わる存在ではあるが、高速道路渋滞時のハンズオフアシストまで付いてきたドライバーズカーとしての3シリーズのプライドは、このエントリーモデルにもきっちり受け継がれていた。
【試乗車 諸元・スペック表】
●318i
型式 | 3BA-6K20 | 最小回転半径 | 5.3m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FR | 全長×全幅×全高 | 4.72m×1.83m×1.47m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.85m |
ミッション | 8AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.59m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1610kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1885kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
アルピン・ホワイト、ミネラル・ホワイトメタリック、ポルティマオ・ブルーメタリック |
||
オプション色 |
ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイア、メルボルン・レッドメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、オキサイド・グレーメタリック、ドラバイト・グレーメタリック、シトリン・ブラックメタリック、ブリリアント・ホワイトメタリック、フローズン・ダーク・グレーメタリック |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 3BA-6K20 |
---|---|
駆動方式 | FR |
ドア数 | 5 |
ミッション | 8AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | アルピン・ホワイト、ミネラル・ホワイトメタリック、ポルティマオ・ブルーメタリック |
オプション色 | ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイア、メルボルン・レッドメタリック、タンザナイト・ブルーメタリック、オキサイド・グレーメタリック、ドラバイト・グレーメタリック、シトリン・ブラックメタリック、ブリリアント・ホワイトメタリック、フローズン・ダーク・グレーメタリック |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.3m |
全長×全幅× 全高 |
4.72m×1.83m×1.47m |
ホイール ベース |
2.85m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.59m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1610kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 1885kg |
最低地上高 | 0.14m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | B48B20A | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 59リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 15.4km/L |
総排気量 | 1998cc | 燃費(WLTCモード) | 13.3km/L └市街地:9.9km/L └郊外:13.4km/L └高速:15.5km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 156ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/4300 |
エンジン型式 | B48B20A |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 156ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/4300 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 59リットル |
燃費(JC08モード) | 15.4km/L |
燃費(WLTCモード) | 13.3km/L └市街地:9.9km/L └郊外: 13.4km/L └高速: 15.5km/L |
燃費基準達成 | - |
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