運転ビギナーは気づいていない!? ボルボの安全研究・開発担当エキスパートが30年間の蓄積データで語る安全運転のコツ!
2025/12/30

ボルボ車の安全神話を作ったのは地道なデータ集積と解析
今では車を買えば当たり前についてくる、3点式シートベルト。
それは1959年にスウェーデンの自動車メーカー、ボルボのエンジニアが発明したもので、特許は他の自動車メーカーにも無償で提供され、それによって100万人以上の命が救われたといわれている。

ボルボ車が関連した事故現場に赴いて、レスキュー活動を支援するとともにその事故の詳細を記録し、原因究明を行う「事故調査隊」を発足したのも、後ろ向きチャイルドシートを導入したのも、ボルボはどのメーカーより早かった。創業時から今現在にいたるまで、ボルボが何より重視しているのは安全だ。
調査した事故現場を再現し、開発にフィードバックするための施設「ボルボ・セーフティセンター」の運用も安全性向上に大きく貢献している。

そんなボルボで長年、ADASや自動ブレーキ、チャイルドセーフティといった安全技術のプロジェクトに関わり、1999年からボルボ・セーフティセンターのマネジメントチームを担ってきた、まさにボルボの安全の第一人者ともいえるのがセーフティ担当シニア・アドバイザーのトーマス・ブロバーグ氏だ。
安全の第一人者が語る高齢者ドライバーの特徴

去る11月、そのトーマス・ブロバーグ氏が来日し、「高齢者ドライバーの安全運転」をテーマとしたセミナーが開催された。トーマス氏によると、様々な調査によって得たデータと研究によれば、高齢者ドライバーの典型的な特徴は大きく5つあるという。
1「速度への適応」
直線道路であっても適切な速度調節に苦労する傾向があり、複雑な交通状況ではとくに、観察して判断・操作する時間を確保できないほど速い速度で走行してしまう。
2「交差点での視覚的注意不足」
高齢ドライバーは首の左右の動きが制限されやすく、動く物体よりも静止物に視線が集中しやすい。
3「自己認識」
道路状況に合わせた運転ができていないことを意識できない傾向にある(「通常の運転」をしてしまう)。
4「態度」
交通の流れを“妨げている”と思われたくない。
5「ドライバーの類型」
自分の運転を過大評価する人は運転アシスト技術を受け入れにくい。
これらの特徴を踏まえ、トーマス氏は「高齢者ドライバーが安全に運転するための10のポイント」を導きだした。そして、このポイントはまだ運転に慣れていないビギナードライバーをはじめ、すべてのドライバーに当てはまるという。
安全に運転するための10のポイント

1「速度を控えめに」

とくに市街地ではスピードを落とし、観察・判断・操作の時間に余裕を持ちましょう。
前を走る車の速度が速いと感じたら、無理をしてついていこうとせず、自分が落ち着いて操作できるペースを守って走りたい。とくに、信号のない交差点や自転車、歩行者が多い道では、予期せぬ飛び出しなどにも気を配り、しっかり対応できる速度で。
2「焦らず、意図をはっきり伝える」

他車に急かされても無理をしない。ウインカー・車両位置・速度で自分の意図を明確に示しましょう。
ウインカーやブレーキランプの点灯は、他車とのコミュニケーションツールと考えよう。ウインカーを出す前にブレーキを踏んだり、急停車していきなり曲がることのないように、早めのウインカーで他車に意思を伝え、後続車が慌てることのない一定したブレーキングでの減速を心がけましょう。
3「周囲への注意を高める」

加齢で周辺視野や反応が低下することがあります。交差点や横断歩道など進路が交差する場面では特に集中を。
加齢だけでなく、まだ経験値が上がっていないビギナーも視野や反応が鈍くなりがち。焦ったり、ナビなど他のことに気を取られていたりする場合も注意が必要です。
同乗者とのおしゃべりや、後席の子供の様子が気になってしまうこともありますので、とくに事故率の高い交差点では会話やオーディオなどを一度中断するくらいの気持ちで、周囲の状況把握と操作に集中しましょう。
4「運転の練習を続ける」

不安があればためらわず、インストラクターの運転レッスンを受けましょう。
運転は毎日続けることで着実に上手になっていくものです。自動車教習所のペーパードライバー講習や、マイカーを使った個人レッスンなどでプロに教わることで、自分の運転を客観的に判断し、弱点を改善していくことも大切です。
5「運転機会の創出」

カップルや夫婦の場合は、運転を交代で担当し、2人とも練習できるようにしましょう。
家族や友人などとドライブをする場合には、時間を区切ったり休憩場所ごとにドライバーチェンジをしてみましょう。毎回同じ道ばかりではなく、いろんなシーンで運転することも、経験値アップと自信につながるはずです。
6「交通量の少ない時間帯・昼間に走る」

可能であれば渋滞を避け、見通しのよい日中に運転しましょう。
朝夕の通勤時間帯や休日の観光地などは交通量が増え、夜間になると視界が悪くなって、ベテランドライバーでも事故や疲労のリスクが高くなってしまいます。ビギナーはまず、運転しやすい日中の空いている時間帯に運転することで、車と操作に慣れることを優先しましょう。
7「事前にルートを計画」

出発前に行き先と経路を確認しましょう。最新のナビゲーションの活用も有効です。
ナビで検索したルートが、どんな道を通っていくのかを確認しておかないと、運転しにくい狭い道や、右折渋滞で予想以上に時間がかかってしまうなど、不測の事態に陥ることも多くなります。幹線道路でもオーバーパスを通るのか、脇道を行くのかなど、直前になってからでは車線変更が間に合わない場合もありますので、曲がるところがどんな交差点なのか、目印はあるのか、しっかり頭に入れておきましょう。
音声案内で「300m先を右折です」と言われても走りながら300mを正確に判断できる人はあまりいませんので、やはり目印が重要です。
8「安全性能の高い車を選ぶ」

衝突時の安全性、運転支援(ADAS)、明るい良質なヘッドライトを備えた車両が安心です。
年式が新しい車ほど、安全運転に有効な装備が充実していることが多くなっています。
ビギナーはとくに、車線変更の際に死角となる場所に車両がいることを知らせてくれたり、T字路から出る際に左右からくる車両をカメラで映し出してくれたり、うっかりミスや安全確認をサポートしてくれる機能が付いていると安心です。
9「正しい着座とシートベルト」

シート位置を調整して楽に操作できる姿勢に。ベルトのたるみは取り除き、体にしっかりフィットさせます。
シートの前後調整、高さ調整、背もたれの角度調整、ハンドルのチルト&テレスコピックを使って、足はブレーキペダルを目いっぱい踏み込んでも膝が伸び切らないように、腕は「へ」の字に曲がる程度に。ヘッドレストは頭のてっぺんと高さが揃うように調節しましょう。
その正しい運転ポジションが、周囲の状況をしっかり把握できる視界と、とっさの操作にも対応できるベースになります。シートベルトの装着は後席もマスト。エアバッグなどすべての安全装備は、「ベルトをしていること」が前提となっています。
10「駐車操作はサポート機能を活用」

360°カメラやバックカメラを使い、周囲の安全を確認しましょう。
車両の前後左右、歩行者や他車といったあらゆるモノの確認が必要となる駐車。まずは死角による「見えない不安」をなくし、落ち着いて操作できる環境を作りましょう。
自身を振り返ってみて、思い当たる項目はあっただろうか。ヒヤッとした経験がトラウマになっている、運転に臆病になっていてハンドルが握れない、というような運転から少し遠ざかっているような方は今日からでもひとつでも実践してみると運転に対する苦手意識や不安が軽くなるはず。
車両や走行の安全性に手を抜かないボルボ車にも、ぜひ注目してみてほしい。安心して運転できる要素が高い車に乗り替えてみるのも、行動範囲とその自由を大きく広げてくれる、もうひとつの選択肢となるに違いない。
【参考文献】
研究①:Dukic T., & Broberg T. (2012), Older drivers’ visual search behaviour at intersections, Transportation Research-Part F, vol.(15), 462-470.
研究②:Broberg, T., & Willstrand, T. D. (2014). Safe mobility for elderly driversーConsiderations based on expert and self-assessment. Accident Analysis & Prevention, 66, 104-113.
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カーライフ・ジャーナリスト
まるも亜希子
「車のある毎日のリアル」をイチ生活者の視点から、TV、YouTube、ラジオ、雑誌、webなどのメディアで届けつつ、トークショー、イベントMCとしても活躍中。
新型車の年間試乗台数は約200台。女性誌『LEE』では「クルマ女子部」の部長を務め、読者の車にまつわる様々な悩みや疑問に答えている。また、女性ドライバーをはじめ運転しない人にも伝わりやすい「今日からできる交通安全」をテーマに、交通安全応援ユニット「OKISHU」(オキシュー)として、イベントなどの企画・プロデュース・実演をこなす。2004年、2005年、サハラ砂漠ラリー参戦、完走。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年〜)。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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