セダンに匹敵する高い運動性能を持つBMW 5シリーズツーリング
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / ステーションワゴン / AT / FR / 4WD / 5シリーズツーリング / EDGEが効いている
2017/11/01

やっぱり5はいいね、さすがの出来栄え
5シリーズツーリングとしては、5代目のモデルになる。オーバーハングは短く、ホイールベースは長く、サイドに走るキャラクターラインは指でつまんだかのようにくっきりとしている。いかにもBMWなデザインだ。
全長4950mm、全幅1870mmというサイズには、さすがに大きくなった印象を抱くが、その利を生かし面構成は実に抑揚に富んでいる。テールゲートを開けることなく、小さな荷物の出し入れが可能な開閉式リアウインドウが受け継がれている点がうれしい。
インテリアは伝統を継承しながらも、インフォテイメントシステムにジェスチャーコントール機能を搭載するなどして、モダンな雰囲気を備えた。
試乗車は523dで、190ps/400N・mを発揮する2L直4ディーゼルエンジンを搭載。音も振動も抑えられており、通常走行時はディーゼルであることを忘れてしまうほどに洗練されている。8速ATを組み合わせ、カタログ燃費は19.4km/Lと5シリーズで、しかもツーリングなのにここまできたかと感慨もひとしおだ。
部分自動運転を可能とする「ドライビング・アシスト・プラス」もとても使いやすい。その性能は競合車中でもトップクラスにあると思う。そしてもちろん自ら運転してもいい。ツーリングには全車のリアにセルフレベリング機能付きエアサスペンション(路面や乗車人数、積載荷重の変化に合わせて車体の姿勢を補正してくれる)が標準装備されたが、嫌な動きなどなくセダンに匹敵する気持ち良い走りができる。3もいいが、やっぱり5はいいねと口をついて出る、さすがの出来だ。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:523d Touring Luxury ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1995cc
■最高出力:190/4000[ps/rpm]
■最大トルク:400/1750-2500[N・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4950x1870x1500(mm) ■ホイールベース:2975mm
■車両価格:816万円
【関連リンク】
あわせて読みたい
フェラーリの維持費ってどれくらいかかるの? そんなリアルな疑問、専門店に聞いてきた!
~300万では選べない、1000万では高すぎる~ 600万円で探せる一度は乗っておくべきクルマ【カーセンサーEDGE 2025年11月号】
新型T-Rocが海外で発表されたけど初代なら100万円台で買える? 日本にぴったりのコンパクトSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説!
マセラティ MC12ストラダーレ最高額落札の盛り上がりの陰で、マクラーレンの“最終車両”コレクションがひっそりと販売されていた!?
FD3S型RX-7の価格高騰が止まらない……悔しいから少しでも賢く狙う方法を真剣に考えてみた!
素敵なフラッグシップワゴン、ボルボ V90が値下がりして200万円台から狙える! どんな買い方がオススメ?
【祝! 頭文字D30周年】 主人公・藤原拓海の愛機ハチロクことスプリンター トレノAE86の中古車状況は今どうなってる? モデル概要、狙い方も併せて解説
エントリーモデルとして成功を収めたフェラーリの“V8フロントエンジン”の系譜とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
新型デリカミニが発表されたけど初代の中古車価格は? 三菱の遊べる軽SUV、オススメの狙い方を解説
【悲報】レクサス ISが“ほぼ”生産終了。絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選