GLB▲メルセデス・ベンツ9番目のSUVとして発売された。充実した運転支援システムに、広々とした室内空間をもつ万能SUV

3列シート装備車には見えない硬派なルックス

GL+クラスの車名で展開するメルセデスSUVに登場したGLB。これで、GLAに始まりGLSまで、一連のSUVシリーズが完成したことになる。

GLBはハッチバックのAクラスをはじめとする基本骨格MFAⅡプラットフォームをベースに、3列シート7人乗りを実現しているのが最大の特徴だ。

フルモデルチェンジした2代目GLAと比べて、全長は210mm、ホイールベースで100mm長く、全高を95mmアップしたことで、3列目シートを収める広い室内空間を実現した。

エクステリアデザインは、GLAがよりクーペライクなスタイルになったのに対して、こちらはSUV然としており、しっかりとすみ分けされている。

ほぼ垂直に切り立ったフロントグリルやテールゲートなど、どこかGクラスをほうふつとさせる、全体的にスクエアなフォルムになっている。ヘッドライトやリアライトなども専用のデザインだ。
 

GLB▲フェンダーの張り出しをアピールすることで力強さを表現
GLB▲左右のLEDテールライト上部を線でつなげた、水平基調のデザインを採用。重厚感を強調している
GLB▲20インチのブラックアルミホイールを標準装備する

インテリアは、メーターパネルとセンタースクリーンを組み合わせた大型液晶モニターと、その真下のジェットタービン型エアコン吹き出し口、さらにエアコンの操作パネルが配置されるなど、基本構成は最新のメルセデスデザインにのっとっている。

フロントシートは座面サイズもしっかりと確保されており、長距離ドライブでも疲れにくい。2列目シートは140mm前後スライドし、バックレストは8段階で角度調整が可能と使い勝手もよい。そして3列目シートであっても剛性感は高くヘッドレストの作りこみもよい、このあたりはさすがメルセデスと感じた。

実は、日本仕様では特にアナウンスされていないが、本国では3列目シートは身長168cm以下の人が座ることを推奨している。これはスペースの問題だけではなく、衝突安全性を考慮しての推奨値というから、相当な安全へのこだわりが見て取れる。
 

GLB▲学習能力を備えた対話型インフォメンとシステム「MBUX」を搭載。10.25インチのワイドスクリーンや、スマホ用の無線充電器などを標準装備
GLB▲ブラック本革シートが標準装備、ウッドトリムやツートンレザーシートはオプションとなる
GLB▲2列目シートにも前後スライドとリクライニング機能が備わっている
GLB▲3列目シート使用時は130L、3列目シートを収納すると500L、2列目シートのシートバッグを倒すことで最大1680Lとなる

日本仕様のパワートレインは、2L 4気筒ガソリンターボに8速DCT、そしてフルタイム4WDを組み合わせた「GLB 250 4MATICスポーツ」と、2L 4気筒ディーゼルターボに8速DCTで前輪を駆動する「GLB 200d」という2種類の設定となっている。

試乗車は「GLB 250 4MATICスポーツ」だった。2L直列4気筒ターボエンジンは最高出力224ps、最大トルクは350N・mを発揮するだけあって、車両重量1760kgのGLBにはパワフルだ。

GLB 250は電子制御ダンパーを装備しており、家族や友人を乗せるなど、通常時はコンフォートで、ひとりドライブを楽しみたいときにはスポーツモードと切り替えが可能だ。

スポーツモードでは、加速が鋭くなり、8速DCTはテンポよくシフトアップを行い、ワインディングでもボディの大きさを忘れさせるほど軽快なハンドリングをみせた。

また、急勾配を自動で下ることができるダウンヒルスピードレギュレーションに、トルク配分やABSなどが専用セッティングとなるオフロードエンジニアリングパッケージを標準装備。そのため、Aクラスと同じプラットフォームとは思えないほど高い悪路走破性も誇る。

もちろん、フロアなどは補強されているようだが、片側一輪が完全に地面から浮いてしまうような場面でもボディはミシリとも言わず、傾斜角30度を超えるような斜面もなんなくクリアしていくなど、想像を超えるオフロード性能を有している。
 

GLB▲独自技術「カムトロニック」により可変バルブタイミングを実現、最適な吸気を行うことで、環境性能を損なうことない高い効率性を誇る

気になる価格は、FFモデルのGLB 200dは518万円、4WDのGLB 250 4MATICスポーツは、ナビゲーションパッケージやAMGラインを標準装備して704万円。

去年6月の発売以降、日本導入を待ちわびていた人たちが殺到したようで、中古車市場でもその人気は高く、ほぼ新車とかわらない価格で流通している。

ありそうでなかったコンパクトサイズの3列シートSUVをメルセデスが仕立てると、さすがの出来栄えになるというわけだ。
 

文/藤野太一、写真/尾形和美

【試乗車 諸元・スペック表】
●250 4マチック スポーツ 4WD

型式 5BA-247647M 最小回転半径 5.5m
駆動方式 4WD 全長×全幅×全高 4.65m×1.85m×1.7m
ドア数 5 ホイールベース 2.83m
ミッション 8AT 前トレッド/後トレッド 1.6m/1.61m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1760kg
シート列数 3 最大積載量 -kg
乗車定員 7名 車両総重量 -kg
ミッション位置 コラム 最低地上高 0.2m
マニュアルモード
標準色

ポーラーホワイト、デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、ギャラクシーブルー

オプション色

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掲載コメント

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型式 5BA-247647M
駆動方式 4WD
ドア数 5
ミッション 8AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ポーラーホワイト、デジタルホワイト、コスモスブラック、デニムブルー、イリジウムシルバー、マウンテングレー、ギャラクシーブルー
オプション色 -
シート列数 3
乗車定員 7名
ミッション
位置
コラム
マニュアル
モード
最小回転半径 5.5m
全長×全幅×
全高
4.65m×1.85m×1.7m
ホイール
ベース
2.83m
前トレッド/
後トレッド
1.6m/1.61m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1760kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.2m
掲載用コメント -
エンジン型式 260 環境対策エンジン -
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 ハイオク
過給器 ターボ 燃料タンク容量 60リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1991cc 燃費(WLTCモード) 12km/L
└市街地:8.8km/L
└郊外:12.1km/L
└高速:14km/L
燃費基準達成 -
最高出力 224ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
350(35.7)/4000
エンジン型式 260
種類 直列4気筒DOHC
過給器 ターボ
可変気筒装置 -
総排気量 1991cc
最高出力 224ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
350(35.7)/4000
環境対策エンジン -
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 60リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 12km/L
└市街地:8.8km/L
└郊外: 12.1km/L
└高速: 14km/L
燃費基準達成 -