メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレーク|ニューモデル試乗

シューティングブレークとは、1960年代にイギリスの貴族が、クーペのリア部分を拡大しワゴン形状にした狩猟のための趣味車のこと。過去の例を見てもアストンやジャガーなどをベースに作られたモデルが多い

クーペでワゴン!? これぞCLSの本懐

クーペよりカッコいい

第一印象は「クーペよりカッコいい」。それに尽きる。

2005年に4ドアクーペという新ジャンルを打ち出し大ヒットとなったCLS。2011年には2代目が登場、そして新たな派生モデルとして、ルーフを延ばしてステーションワゴン化した「CLSシューティングブレーク」が追加された。

日本で販売されるのは3.5L V6の「CLS350ブルーエフィシェンシー」、4.6L V8ツインターボの「CLS550 4MATICブルーエフィシェンシー」、そして5.5L V8ツインターボの「CLS63 AMG」という3モデルとなる。

ウッドフロアが50万円、この贅沢こそが本懐

550と63AMGを試したが、その印象ははっきりと異なる。前者が4WD+エアマティックサスペンション、後者は後輪駆動で、AMGライドコントロールと呼ばれるフロントがコイル式、リアがエアサスペンションという独自の組み合わせとなる。550は全域でマイルドなロングツアラー、対して63AMGは、普段使いできる実用性とひと踏みでワゴンであることを忘れさせる性能を併せ持つスーパースポーツだ。

シューティングブレークのハイライトともいえる荷室容量は、通常時590L、後席を倒せば最大1550Lにまで拡大する。ちなみにベースとなったEクラスワゴンの通常時が655Lだから、見た目以上に広い、使える印象だ。

そしてその荷室にもっとも欲しいオプションが「designoウッドフロア」だ。要はラゲージマットだが、アメリカンチェリーウッドのフローリングにスモークドオークを細長くカットし、ストライプ状に挟み込んだ凝った作りのもの。そのお値段は50万円と、なんだか恐れ多くてモノが積めなくなりそうだけど、この贅沢さこそが「シューティングブレーク」の本懐だと思う。

流線型のフォルムが特徴的なリアスタイル。テールゲートに水平に配されたクロームスリップでワイド感を強調

流線型のフォルムが特徴的なリアスタイル。テールゲートに水平に配されたクロームスリップでワイド感を強調

自動でブレーキを作動させ衝突の危険を軽減させるレーダーセーフティパッケージを標準装備

自動でブレーキを作動させ衝突の危険を軽減させるレーダーセーフティパッケージを標準装備

4.7Lエンジンはツインターボや直噴、高圧縮比(10.5)などにより、従来の5.5Lからのダウンサイジングを実現

4.7Lエンジンはツインターボや直噴、高圧縮比(10.5)などにより、従来の5.5Lからのダウンサイジングを実現

SPECIFICATIONS

グレード CLS550 4MATIC BlueEFFICIENCY SHOOTING BRAKE
駆動方式 4WD
トランスミッション 7AT
全長×全幅×全高(mm) 4970×1880×1420
ホイールベース(mm) 2875
車両重量(kg) 2030
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V8DOHCターボ
総排気量(cc) 4663
最高出力[ps/rpm] 408/5000-5750
最大トルク[N・m/rpm] 600/1600-4750
車両本体価格(万円) 1240
Tester/藤野太一 Photo/向後一宏