※この記事はカーセンサー関東版9号2000年3月9日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/河口 まなぶ Photo/武田 忠廣)

自由な発想でつき合える一台。見た目によらずキビキビとした走りが自慢

トヨタ bB 走り|ニューモデル試乗 トヨタ bB リアスタイル|ニューモデル試乗
↑トヨタbBは「一見ワルだけど中身はマジメ」なつくり(左)とにかくシンプル。だが薄っぺらな感じがないのがいい。存在感のあるスタイルだ(右)
トヨタbBは「一見ワルだけど中身はマジメ」なヤツなのだ。その押し出しの強いスタイルとは裏腹に、中身は結構しっかりもんだったりするのである。ホントに。これまでのトヨタの開発の流れとは一線を画した、比較的自由な方法で作られた車だけに、エクステリア/インテリアはかなりガンバったことがわかる。

まず、外観では直線的でシンプルなラインをもっているのに中身が詰まった感じがあるし、内装ではブラック一色の潔さと、簡潔なラインの組み合わせにもかかわらず独特の雰囲気を感じさせるものに仕上がっている。インパクトは十分だ。

非常にキビキビとしていながらもしっかり感のある走り

トヨタ bB インパネ|ニューモデル試乗トヨタ bB エンジン|ニューモデル試乗
↑エクステリアとのコーディネイトもバッチリな造形。このままで十分カッコいい(左)エンジンはファンカーゴ同様の1.5/1.3L直4の2種類。1.3Lでも不足はない(右)
これら内外装は、そのままで十分に「良いじゃん! 」と思えるものだが、さらにドレスアップの素材としての魅力もいっぱい残っている。

エンジンやシャーシはファンカーゴをベースに専用チューニングが施されたもの。この手の車は、走りに不利な高い重心をいかにクリアするかがキモなのだが、今回は乗り心地を犠牲にしてハンドリング面などに力を入れたというだけあり、非常にキビキビとしていながらもしっかり感のある走りを実現している。コーナーでのロールの仕方やステアリングの適度な重みなども、外観からは想像がつかないほど好ましい仕上がりをもっている。

ブラックボックス(未知なる箱)をはじめ、その車名にはいろんな意味が詰まったこのbB。それだけ自由な発想でつき合うことができる。ボクらの相棒と呼ぶにピッタリの存在かもしれない。

主要諸元のグレード 1.5Z Xバージョン(2WD)
駆動方式 FF
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 3845×1690×1640
ホイールベース(mm) 2500
車両重量(kg) 1040
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1496
最高出力[ps/rpm] 110ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 14.6kg-m/4200rpm
10・15モード燃費(km/L) 13.0
ガソリン種類/容量(L) 無鉛レギュラー/45
車両本体価格 129.8~173.8万円

コンセプト 5点
フィニッシュ 4点
前席居住性 3点
後席居住性 3点
内装の質感 4点
取り回し 2点
操作系の使い勝手 3点
ラゲージルーム 3点
パワー感 3点
トルク感 3点
加速性能 3点
乗り心地 2点
操縦安定性 4点
高速安定性 4点
しっかり感 4点
ブレーキ性能 3点
環境対策 3点
燃費 3点
ステータス 3点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 66/100