トヨタ 86 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2012/04/09
“意のままのレスポンス”を実現するハイレベルな技術
正直「86(ハチロク)」の完成度がここまで高いとは思っていなかった。
数あるポイントの中でも、特にこの新型FRスポーツで注目した点を記そう。
まずデザイン。タイヤハウスを兼ね、盛り上がったフロントフェンダーはノーズの低さをアピールしている。これはフェラーリ、マセラティー、ジャガーなどの高級FRスポーツカーが採用する手法だ。注目は4つのフェンダーを隆起させたスポーツマインドあふれる躍動的なフォルム。ドライバーが直接、またはミラーを介して4つの“脚”の位置を把握できることは、4輪を手足のように操るスポーツカーのデザインとして必然である。
ペダルのレイアウトにも注目。つま先でブレーキを踏みながらかかとでアクセルを煽る、いわゆるヒール&トゥに最適な配置である。クラッチの切れも良く短いストロークでも確実にシフトチェンジできる。専用のスポーツブレーキパッドを採用する最上級グレードのGTリミテッドは、ブレーキのストロークがリニアで剛性感も高い。スポーツカーの基本に忠実である証だ。
まずデザイン。タイヤハウスを兼ね、盛り上がったフロントフェンダーはノーズの低さをアピールしている。これはフェラーリ、マセラティー、ジャガーなどの高級FRスポーツカーが採用する手法だ。注目は4つのフェンダーを隆起させたスポーツマインドあふれる躍動的なフォルム。ドライバーが直接、またはミラーを介して4つの“脚”の位置を把握できることは、4輪を手足のように操るスポーツカーのデザインとして必然である。
ペダルのレイアウトにも注目。つま先でブレーキを踏みながらかかとでアクセルを煽る、いわゆるヒール&トゥに最適な配置である。クラッチの切れも良く短いストロークでも確実にシフトチェンジできる。専用のスポーツブレーキパッドを採用する最上級グレードのGTリミテッドは、ブレーキのストロークがリニアで剛性感も高い。スポーツカーの基本に忠実である証だ。
弱オーバーステアで、鋭いコーナリングを実現
D-4を投入した水平対向エンジンを一言で評するなら“意のままのレスポンス”。その背景には、各気筒に噴射ノズルを2基(直噴+ポート噴射)備えるハイレベルの燃料噴射制御がある。加速時のパワフルなエンジン音もこの制御が一役買っている。可変バルブタイミングの恩恵も相まって、トルクはフラットで扱いやすい。
乗り心地は215/45R17のスポーツタイヤながらすこぶる良好だ。注目は弱オーバーステアのサスペンションセッティング。フロントが少し柔らかくリアは硬め。つまりブレーキング時に少し前を沈ませリアを動きやすくしているのだ。もちろんアクセルを踏み込めばノーズはわかりやすくインに向く。車の動きを積極的に操れる領域が十分に残されている車だ。
乗り心地は215/45R17のスポーツタイヤながらすこぶる良好だ。注目は弱オーバーステアのサスペンションセッティング。フロントが少し柔らかくリアは硬め。つまりブレーキング時に少し前を沈ませリアを動きやすくしているのだ。もちろんアクセルを踏み込めばノーズはわかりやすくインに向く。車の動きを積極的に操れる領域が十分に残されている車だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | RC | G | GT | GTリミテッド | |||
駆動方式 | FR | ||||||
トランスミッション | 6MT | 6MT | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT | 6AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4240×1775×1300 | ||||||
ホイールベース(mm) | 2570 | ||||||
車両重量(kg) | 1190 | 1210 | 1230 | 1230 | 1250 | 1230 | 1250 |
乗車定員 | 4 | ||||||
エンジン種類 | 水平対向4DOHC | ||||||
総排気量(cc) | 1998 | ||||||
最高出力【kW(ps)/rpm】 | 147(200)/7000 | ||||||
最大トルク【N・m(kg-m)/rpm】 | 205(20.9)/6400~6600 | ||||||
JC08モード燃費(km/L) | 13.4 | 13.0 | 12.8 | 12.4 | |||
ガソリン種類/容量(L) | ハイオク/50 | ||||||
車両本体価格(万円) | 199.0 | 241.0 | 248.0 | 279.0 | 287.0 | 297.0 | 305.0 |
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