トヨタ ハリアー 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / 家族向け / 4WD / ドライブ
2009/07/23
※この記事はカーセンサー関東版3号(2001年1月18日)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
気持ちよい力強さと滑らかな回転。ベストマッチな新2.4Lエンジン
↑スーツも似合うサルーン感覚の上級SUV。ウインダムと同じプラットフォームを流用(左)アルミ調のインパネオーナメントやドアスイッチベースがiRバージョンの特徴(右)
マイナーチェンジのキモは、非力だと不評だった2.2L直4エンジンが2.4Lになったことと、Sパッケージに代わってiRバージョンが新設定されたことだろう。結論から言えば、スペシャリティなスタイルでSUVクラスに新風を吹き込んだハリアーがようやくベストマッチなエンジンとインテリアの雰囲気を手に入れた、ということだ。それほど2.4Lの出来はよく、iRバージョンのファッション性は高い。
新エンジンのいいところは、車体を引っ張る力強さはもちろん、それをドライバーに気持ちよく感じさせてくれることにある。特に3000回転手前から4000回転にかけての、トルクフルで滑らかな回り方は、従来の2.2Lモデルでは全く味わえなかったもの。エンジン音もトヨタの4発にしては(失礼)うるささを感じない。
iRバージョンはファッション性で選ぶのが正解
↑ハリアーにベストマッチといえる2.4Lエンジン。200ccの差はことのほか大きい(左)人気車ゆえ外観の変更はリアランプデザインやフロントグリルなどわずかにとどまる(右)
3Lエンジンのパワフルさは健在だ。
圧倒的に速い出足に余裕の高速クルージングなど、予算に余裕があるのなら3Lをオススメするが、2.4Lでも不満がなくなった、ということだけは確かである。iRバージョンは、すべてのグレードにある。20%ほど硬めに設定された足回りやアルミ調のインテリアパーツ、そしてハンドルでシフト操作を行うステアマチックが主な特徴。
走りの味に違いが出るのは、高速コーナーでの安定感や、段差を連続して越えるときのコツンコツンとした収束具合ぐらい。
硬いという印象はない代わりに大きな特徴も見出せない。iRバージョンは、走りの実というよりも、そのファッション性で選ぶもの、と考えるのが正解だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | Gパッケージ(2.4L 2WD) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4575×1815×1665 |
ホイールベース(mm) | 2615 |
車両重量(kg) | 1580 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 2362 |
最高出力[ps/rpm] | 160ps/5600rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 22.5kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 10.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/75 |
車両本体価格 | 263.0万円 |
奥平淳の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 80/100 |
トヨタ ハリアー 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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