トヨタ ウィッシュ 【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2009/06/04
キープコンセプトだが走り、安全性、装備類など
中身は驚くほどの進化を遂げた新型ウィッシュ
PERFORMANCE
キープコンセプトだが、その中身は大きく進化
初代同様、ヒンジドアをもつスタイリッシュなデザイン。2L&1.8Lのエンジン構成も旧型に準ずるが、ヴォクシー/ノアなどに搭載済みで環境や走行性能に優れたバルブマチック機構を全車に採用。これにSuper CVT-iを組み合わせることで、走りの質感を向上させている。最上級の2.0Zのみ6人乗り、そのほかは7人乗りの構成も旧型と同じ。1.8L車には4WDも設定される。DRIVING
軽快なフットワークは最近のトヨタ車の中では秀逸
1.8Sをメインに試乗。何よりも走り出しから軽快なのが印象的だ。もう少しトルク感も欲しいが、新採用のCVTと相まって、本当に滑らかに加速する。で、この軽快さをさらに引き立てるのがその足回り。特にリアの接地感やフロントの動きがわかりやすく、絶対的な速さより、「スポーティ&走りが楽しい」と感じることができるセッティングは実にうまい。SPACE
シートの座り心地や荷室の広さ拡大など見所多し
実はホイールベースや各シート間の距離は旧型と同じ。しかし、すべてのシートの形状を見直したことにより座り心地は誰でもわかるほど大幅に向上している。ただ一つ注文をするなら、3列目シートの足を入れるスペースが狭い。ここは改善してほしいポイントだ。荷室は3列状態でも左右を拡大したことでゴルフバッグの横置きも可能に。使い勝手もなかなか良い。OWNERSHIP
今までちょっと走りに不満があったお父さん、お待たせ!
旧型はスタイリッシュなデザインがヒットした理由の一つ。しかし、ハードウエアとしてはカローラ系からのキャリーオーバーということもあり、走りが楽しいというレベルまでは到達していなかった。それに比べ新型は中身がスゴイ! 「ミニバンは走りがイマイチだからなあ」とあきらめムードのお父さん。セダンから乗り替えても十分満足できますぞ。SPECIFICATIONS
グレード | 1.8S |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4590×1720×1590 |
ホイールベース(mm) | 2750 |
車両重量(kg) | 1360 |
乗車定員 | 7人 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1797 |
最高出力 | 106kW(144ps)/6400rpm |
最大トルク | 176N・m(17.9kg-m)/4400rpm |
車両本体価格 | 209.0万円 |
RATING
EQUIPMENT(装備)
オーディオレス(ただしスピーカーは標準装備)は最近の傾向。自分好みのオーディオ&ナビを選べばよい。1.8X以外は除菌イオンでおなじみのプラズマクラスター機能付きエアコンが標準装備される。
SAFETY(安全性)
VSCやTRCなどを統合的に制御するS-VSCとSRSサイド&カーテンシールドエアバッグを全グレードに標準装備したのはお見事。1.8X以外ならさらにディスチャージヘッドランプも標準装備される。
ECO(環境性能)
エンジンをバルブマチック化することにより平成17年度基準排出ガス規制は全グレードで75%を達成。平成22年度燃費基準は1.8LのFF車で+20%を達成。2Lは+15%、1.8Lの4WD車は+10%となる。
MILEAGE(燃費)
10・15モード燃費は1. 8LのFF車で16.0km/Lを達成。旧型の14.4km/Lから向上している。これらにより、グリーン税制などの優遇措置が受けられ、1.8Sの場合、約7万3200円も減税されることになる。
VALUE(バリュー)
キープコンセプトっぽく見えるが中身は走り、安全装備の充実など驚くほど進化している。実際の走りもライバルに負けないほどFan to Driveが味わえる。旧型オーナーも乗り替える価値あります。
総合評価
18
トヨタ ウィッシュ 【フルモデルチェンジ】/試乗レポート
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