過去最高水準のパワーと燃費性能：新型Audi R18を、ミュンヘンで世界初公開：自動車業界ニュース

過去最高水準のパワーと燃費性能：新型Audi R18を、ミュンヘンで世界初公開

2015/12/03

● 2016年ル・マン24時間レース出場マシンを公開
● 来シーズンのDTMシリーズは、今年と同じドライバーラインアップで参戦
● 新型Audi R8 LMS GT3のオーダーが当初予想を上回る
11月28日インゴルシュタット /ミュンヘン : アウディは、2016年のモータースポーツシーズンに、アウディ史上もっともパワフルで低燃費なレースカーで臨みます。ミュンヘンのアウディトレーニングセンターで開催されたアウディスポーツフィナーレにて、2016年シーズン用新型Audi R18が初公開されました。その他DTMについては、今年と同じドライバーラインアップでの参戦を発表。さらに、GTレースでは新型Audi R8 LMSが初のシーズンフル参戦を迎えることや、アウディスポーツ TTカップの出場枠20名に対して125名もの出場希望者が殺到していることなどが発表されました。

アウディスポーツは、2016年ル・マン24時間レースとFIA世界耐久選手権(WEC)に参加するLMP1カー新型Audi R18を、根本から再設計しました。進化したエアロダイナミクス、次世代の軽量化デザイン、充電にリチウム-イオンバッテリーを使用した改良型ハイブリッドシステム、そして燃費性能がさらに高められたTDIエンジンが採用されています。

アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガングウルリッヒは「新型Audi R18を通じ、我々は来年のル・マンでも世界最高の低燃費技術であるTDIエンジンの採用を継続し、モータースポーツ分野で新たな金字塔を獲得する所存だという明確なメッセージを発信します」とコメントしています。

2016年4月17日にシルバーストーン(イギリス)で開幕する来シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)に、アウディスポーツチームヨーストは2台の新型Audi R18を擁して臨みます。アウディと、同グループのライバル・ポルシェは、ともにコスト効率の点から、WEC最大のイベントであるル・マン24時間レースに、これまでの3台から共に2台ずつエントリーすることで合意しました。

DTMについては、2015年に合計18回もの優勝を獲得した8人のドライバー全員が、2016年もアウディから参戦します。唯一、エイドリアンタンベイとニコミューラーが所属チームを入れ替えます。アウディスポーツは、もっとも若いドライバーである彼らに、新しい刺激と経験を提供することで、より一層の力を発揮して貰えるようにこの変更を行いました。レースに臨む8台のAudi RS 5 DTMは、これまで通りアウディスポーツチームアプトスポーツライン、同フェニックス、同ロズベルグによって運営されます。

GTレースにおいては、新型Audi R8 LMSの開発作業が全て終了し、カスタマーチームへのデリバリーが始まりました。非常に多くの購入希望が寄せられた為、アウディスポーツカスタマーレーシングは製造スケジュールなどを調整し、2016年シーズンに向けて、当初予定の45台を上回る台数を供給出来る体制とします。

新型Audi R8 LMSは、4大陸に跨がるカスタマーチームに供給されます。その中にはもちろん、Audi R8 LMS Cupアジアも含まれています。2016年にAudi R8 LMSが参戦する主なレースには、ニュルブルクリンク(ドイツ)とスパ(ベルギー)で行われる24時間レース、バサースト12時間レース(オーストラリア)、そしてFIA GTワールドカップinマカオ(マカオ)があります。

初シーズンを成功裡に収めたアウディスポーツTTカップは、今年も一部のDTMイベントにて、サポートレースとして開催されます。年間エントリーの人数は、昨年の18名から20名に増やされました。35ヶ国から集まった125人もの参加希望者中から20名を決める最終選考会は、12月4-5日に、バレルンガ(イタリア)で開催されます。

Dr. ウォルフガングウルリッヒは「アウディが、2016年も幅広いジャンルのモータースポーツに参加出来ることを嬉しく思っています。新型Audi R18は、ル・マンやWECで学んだ数多くの経験をもとに、大きく進化しています。DTMでは、最強マシンの名をほしいままにした昨年モデルを継承します。さらに、新型Audi R8 LMSに数多くのチームから購入希望が寄せられ、アウディスポーツTTカップに多くの応募があったことを、とても嬉しく思っています」とコメントしています。