フォルクスワーゲン世界ラリー選手権(WRC)で表彰台独占
カテゴリー: フォルクスワーゲンのニュース
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2015/05/25
フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の 2015 年シーズン第 5 戦「ラリー・ポルトガル」に市販車をベースとした 3 台の「ポロ R WRC」で参戦、フィンランド人のヤリ‐マティ ラトバラ選手が今季初の優勝を果たしました。
2015 年 5 月 21 日(木)〜5 月 24 日(日)にかけて開催された「ラリー・ポルトガル」は、ポルトガル北部のポルト近郊、マトジーニョシュを拠点とするグラベル(未舗装路)ラリーです。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)は 16、SS 距離 351.71km、総走行距離 1526.16km で行われました。「ラリー・ポルトガル」は 2001 年以来となる北部開催となり、ジャンピングスポットで有名な SS のファフェなどが設定されました。
21 日(木)の夜、ラリーは 2 台同時走行の特設コースであるスーパーSS からスタート。フォルクスワーゲンチームは、今回のラリーから 2015 年型「ポロ R WRC」をドライブするアンドレアス ミケルセン選手が首位を奪い、2 番手にセバスチャン オジェ選手、3 番手にラトバラ選手という幸先の良いスタートを切りました。続く 22 日(金)は、後方スタートのラトバラ選手が首位に立ち、ミケルセン選手が 3番手、オジェ選手は 6 番手に。路面には細かな浮き砂利が乗り、先頭を走るオジェ選手には不利なコンディションということもあり、後半の巻き返しが期待されます。翌 23 日(土)はラトバラ選手が首位を快走、オジェ選手は大きく順位を上げて 2 番手にまで躍進し、その実力を示しました。ミケルセン選手は 3 番手の選手と 1.1 秒差の 4 番手で、最終日の逆転を狙います。
そして最終日の 26 日(日)、ラトバラ選手とオジェ選手の首位争いは僅差でラトバラ選手に軍配が上がり、ラトバラ選手は今季初勝利、WRC 通算 13 勝目を獲得しました。ミケルセン選手も見事な逆転劇で 3 位表彰台を獲得し、フォルクスワーゲンは開幕戦モンテカルロ以来となる表彰台独占という最高の結果でラリーを終えました。また、オジェ選手はボーナスポイントが設定された最終 SS の「パワーステージ」でトップタイムを獲得し、3 ポイントを加算しています。
フォルクスワーゲンチームは全 16SS(うち SS5 はキャンセル)のうち、11SS でトップタイムを記録する強さを発揮しました。この結果、マニュファクチャラーズ選手権、ドライバーズ選手権ランキングともに首位を堅持しています。次戦は 6 月 11 日(木)〜14 日(日)の第 6 戦「ラリー・イタリア」です。
「アルゼンチンで残念な思いをした分、ポルトガルで最高の成績を収められた感慨はひとしおです。表彰台を独占したクルーたちの活躍はもちろん、それを支えたチーム全員の働きも誇りに思います」
「難しい路面状況のなかでも自分たちの力を存分に発揮できたと思います。重要な局面となったSS15 でここ一番の強さを見せ、優勝を飾ったヤリ‐マティを心から祝福したいと思います」
「しばらく低調続きでしたから、ポイントを取り戻せたのは非常に大きなことです。すごい重圧でしたが、重要な場面でも踏ん張ることができました。これまで支えてくれたチームの皆に感謝しています」
「自分の走りと、今回初めてドライブした 2015 年型のポロ R WRC について、本当に満足しています。チームの全員が、これ以上ないほどの仕事をして素晴らしい結果を得られました。最高の気分です」
1. ヤリ‐マティ ラトバラ/ミーカ アンティラ(フォルクスワーゲン) 3 時間 30 分 35 秒 3
2. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) +8 秒 2
3. アンドレアス ミケルセン/オーラ フローネ(フォルクスワーゲン) +28 秒 6
1. フォルクスワーゲン・モータースポーツ 146
2. シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 103
3. ヒュンダイ・モータースポーツ 94
4. M スポーツ 81
5. ジポカー・チェコ・ナショナルチーム 34
6. フォルクスワーゲン・モータースポーツⅡ 30
7. ヒュンダイ・モータースポーツ N 13
8. FWRT 3
1. セバスチャン オジェ(フォルクスワーゲン) 105
2. アンドレアス ミケルセン(フォルクスワーゲン) 63
3. マッズ オストベルグ(シトロエン) 57
4. クリス ミーク(シトロエン) 47
5. ヤリ‐マティ ラトバラ(フォルクスワーゲン) 46
6. エルフィン エバンス(M スポーツ) 41