富士重工業の運転支援システム「アイサイト」が、2015年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人 日本デザイン振興会)のグッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を運転支援システムとして初めて受賞しました。

アイサイト



「世の中の交通事故をゼロにしたい」というエンジニアの強い想いから独自のアプローチで生まれたアイサイトは、ステレオカメラのみで自動車、歩行者、二輪車を検知し、車両の前方衝突の回避または衝突被害の軽減を図ることに加え、全車速追従機能付きクルーズコントロールや車線認識によるレーンキープ機能など、様々な予防安全機能を実現。予防安全性能アセスメント*1でもアイサイトを搭載するすべてのモデルで最高ランクを獲得するなど、世界トップレベルの運転支援システムとして高い評価をいただいています。

受賞にあたり、主催者より以下のコメント(一部抜粋)をいただきました。

「世界に先駆けて実用化された、独自開発の運転支援システムである。ステレオカメラの画像解析を行うLSIを専用設計しており、現在はver.3にまで進化を遂げている。衝突回避のみでなく、追従走行、車線維持など、来るべき自動運転のクルマ社会に必須となる先進的な機能を、いち早く実用化してきた貢献は非常に大きい。」

スバルはクルマを愉しむための安全技術として運転支援システムを磨き続けています。2020年にはアイサイトを進化させ、高速道路上での自動運転を量産車で実現することを目指しており、安心で愉しいドライビングのための運転支援システムを実現していきます。


*1:国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が実施

■ スバル 運転支援システム開発年表

1989年・・・ 車載用ステレオカメラの開発開始
1999年・・・ ADA(Active Driving Assist)を発売
・世界で初めてステレオカメラのみで運転支援機能を実現
2008年・・・ アイサイト発売
・世界で初めてステレオカメラのみで自動車、二輪車、歩行者に対する衝突被害軽減ブレーキ、全車速追従クルーズ
コントロールをはじめとする運転支援機能を実現
2010年・・・ アイサイト(ver.2)発売
・自動ブレーキ機能によって自動車、二輪車、歩行者に対する衝突回避を実現
2014年・・・ アイサイト(ver.3)発売
・ステレオカメラシステムを刷新し、操舵制御によるレーンキープ機能を追加するなど、各種運転支援機能を強化
2017年(予定)・・・ アイサイト進化により、高速道路同一車線上での渋滞時追従を実現
2020年(予定)・・・ アイサイト進化により、高速道路上での自動運転を実現

なお、アイサイトは、10月30日(金)~11月4日(水)に東京ミッドタウン(東京都港区)内で行われる、2015年度グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション2015」に出展されます。

<グッドデザイン賞について>

グッドデザイン賞は、物事のかたちだけでなく、その裏側に潜むプロセス、思想、意義など、様々な面を考慮し選ばれる日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。

その中でも、「グッドデザイン金賞」は、特筆して優れたデザインとして選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」の中からさらに審査委員会によって厳選して選ばれる賞です。