6月27~28日 岡山国際サーキット(岡山県)

全日本F3選手権の第10~11戦が岡山国際サーキットで開催され、日産の#23高星明誠が2戦連続で優勝を飾り、#22ルーカス・オルドネスも2戦連続で3位表彰台を獲得しました。

第10戦表彰台
第11戦決勝


岡山国際サーキットでは1か月前にもF3のレースが開催され、オルドネスがF3で初めて表彰台を獲得し、高星も2戦連続で3位に入りました。チームとしても相性のよいサーキットです。予選では2回とも、高星が2番手、オルドネスが4番手に入り、2台揃っての表彰台も狙える位置につけました。

第10戦決勝は、27日(土)の午後にスタート。高星とオルドネスはそれぞれ抜群のスタートで1つポジションを上げ、高星はトップに、オルドネスは3位につけてレースが始まりました。上位4台はほとんどラップタイムに差がなく、レース序盤は4台が連なった状態で周回が進んでいきました。順位の変動はありませんでしたが、レースの折り返し地点を過ぎたころになると、トップを走る高星と2番手とが互いにファステストラップを更新しあいながら3番手以下を引き離し始めます。最後までプッシュの手を緩めず終盤にベストタイムを更新した高星は、開幕戦以来の優勝を飾りました。また、その後ろでオルドネスは3位を堅守。自身2度目の表彰台を獲得しました。

第11戦決勝でも、高星は2番グリッドからスタートしトップで1コーナーを駆け抜けました。いっぽうのオルドネスも前日同様の好スタートを見せましたが、ここでのポジションアップはかないませんでした。しかし、4周目にセーフティカーが導入されたことでオルドネスにチャンスが訪れます。このセーフティカー中に入念にタイヤのウォームアップを行っていたオルドネスは、リスタート後の1コーナーで前のマシンにバトルを仕掛けました。2台のバトルは2コーナーの先で決着がつき、オルドネスが3位に上がりました。高星が首位、オルドネスが3位でレースは進み、途中でそれぞれが後ろのマシンに差を縮められる場面はあるものの、逆転されるような隙を見せずに25周を走り切り、高星は前日に続く2連勝、オルドネスも3位表彰台に上がりました。

高星明誠(第10戦優勝/第11戦優勝)

「2戦ともにポールポジションは奪えなかったのですが、走行ペースにそれほど差がなかったのでスタートで前に出られれば十分に勝機があると考え、集中して臨みました。いいスタートが切れて2戦ともに前に出ることができ、2連勝という結果につながりました。ただ、ファステストラップを僅差で獲られてしまったことは悔しいですし、第11戦に関してはレース後半のペースがあまり良くなかったので、課題の見つかった週末にもなりました。しかし、久々の優勝、それも2連勝できたのは嬉しいです」

ルーカス・オルドネス(第10戦3位/第11戦3位)

「2戦ともにいいスタートを切れたのですが、日曜日のレースでは順位を上げることができませんでした。しかし、セーフティカーがオーバーテイクのチャンスを作ってくれました。この岡山はSUPER GTやテストでも走りこんでいるおかげで、オーバーテイクのポイントや速く走るコツをつかめているのだと思います。この週末は、高星選手とともに表彰台に上がることができ、僕自身もハッピーだしチームとしても素晴らしい結果になりました。次の富士でも揃ってこの調子を維持できるように頑張っていきたいと思います」

<全日本F3選手権第10戦>

Pos:No:Machine:Driver:Time/Behind
1:23:B-MAX NDDP F3:高星明誠:25'35.310
2:36:PETRONAS TOM'S F312:山下健太:0.870
3:22:B-MAX NDDP F3:ルーカス・オルドネス:3.307

<全日本F3選手権第11戦>

Pos:No:Machine:Driver:Time / Behind
1:23:B-MAX NDDP F3:高星明誠:39'59.228
2:36:PETRONAS TOM'S F312:山下健太:0.477
3:22:B-MAX NDDP F3:ルーカス・オルドネス:2.260

<関連情報>

「日産モータースポーツ」サイト