日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は23日、「エマージェンシーブレーキ(※1)」(自動ブレーキ)の採用車種を拡大し、2015年度中に、日本で発売している電気自動車、商用車を含むほぼ全てのカテゴリーに搭載を完了すると発表しました。

「エマージェンシーブレーキ」は、日産のセーフティシールドコンセプトのもと開発し、現在、「スカイライン」、「エクストレイル」、「セレナ」、「ノート」、「日産デイズ」、「日産デイズルークス」の6車種に、既に搭載を完了しています。
また、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構が実施する予防安全性能アセスメントの評価を受けた「スカイライン」、「エクストレイル」、「ノート」の3車種は、最高ランクであるJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)」に選定され、その安全性が高く評価されています。

日産は2020年までに自動運転技術の段階的な実用化(※2)を目指しています。今回の「エマージェンシーブレーキ」の搭載車種拡大は、自動運転につながる要素技術である「カメラ認知技術」や「操作自動化技術」を活用し、これらの技術がもたらす安全性をより早くお客様にお届けし、メリットを享受していただくものです。
また、これらの要素技術は、「エマージェンシーブレーキ」だけではなく、「アラウンドビューモニター」、「インテリジェントパーキングアシスト」、「スマートルームミラー」にも取り入れており、こうした技術も今後積極的に搭載車種の拡大を図っていく考えです。
日産は、クルマがドライバーをサポートすることで更なる交通事故低減をめざし、自動運転技術の早期の実用化並びに搭載拡大を積極的に進めていきます。

※1 衝突の可能性が高いとシステムが判断した場合には、メーター内の警告灯とブザーで、ドライバーに衝突回避操作を促し、万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合、自動的に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避、または衝突時の被害や傷害を軽減する。

※2 2016年末までに、高速道路上で安全な自動運転を可能にする「トラフィック・ジャム・パイロット」、2018年には、危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を、2020年までに、ドライバーの操作介入なしに、十字路や交差点を自動的に横断できる交差点での自動運転技術を導入する予定。