TOYOTA GAZOO Racingは、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するプログラム「TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム」のドライバーを決定しました。

新井 大輝 選手            勝田 貴元 選手

本プログラムは、カテゴリーを問わずJAF公認競技に参戦経験のある26歳以下(2015年4月1日時点)の若手ドライバーを対象に、2月19日から公募を開始し、公募最終日の3月9日までに71名のエントリーをいただきました。

書類選考による1次選考を通過した7名のうち4名が、4月末~5月初めにかけてフィンランドにおいて行われた2次選考に参加しました。世界のトップアスリートも利用するスポーツ機関での体力テスト・心理テストに加え、ラリークロストラックおよび林道でのドライビングテストを実施し、トミ・マキネン*1氏をはじめとする講師陣が総合的に判断した結果、上記の2名を選出しました。

今後は、トミ・マキネン氏に加えミッコ・ヒルボネン*2氏ほか複数のフィンランド講師の協力を得て、6月末頃よりフィンランドにおいてトレーニングを開始する予定です。
今年度は、フィンランド国内選手権、ポーランド国内選手権へのスポット参戦など、トレーニングとともに実戦の機会を提供します。両名には、本プログラムを通じて世界の道で通用するラリードライバーへと成長することを期待しています。
なお、国内では“Team TOYOTA GAZOO Racing”のドライバーとして全日本ラリーへも参戦予定です。


*1 トミ・マキネン(Tommi Mäkinen):1985年ラリーデビュー。WRC(世界ラリー選手権)で通算24回の優勝を果たす。1995年から三菱のワークスドライバーとしてステアリングを握り、1996年から1999年にかけてWRC4年連続ドライバーズチャンピオンに輝くという偉業を成し遂げた。2002年にスバルへ移籍した後も素晴らしい成績を収めた、歴史に残るラリードライバー
*2 ミッコ・ヒルボネン(Mikko Hirvonen):1998年ラリーデビュー。2002年にWRC参戦をスタートし、通算15回の優勝、ドライバーズタイトル2位に4度輝く。トミ・マキネンからの推薦で2004年にフォードからスバルへ移籍するも、2006年には再びフォードに戻り活躍。2009年には、セバスチャン・ローブに僅か1pt差で惜しくもチャンピオンを逃す。2014年にシトロエンからMスポーツへ移籍、その後引退を表明

【TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム 育成ドライバー】

新井 大輝


氏名:新井 大輝 / あらい ひろき
年齢:21歳(1993年8月2日生)
経歴:2013年 ラリーデビュー
全日本ラリー選手権オープンクラス出場
FIAアジア・パシフィックラリー選手権「ラリー北海道」出場 2014年 全日本ラリー選手権JN6クラス出場
オーストリア国内ラリー選手権2戦出場

勝田 貴元


氏名:勝田 貴元 / かつた たかもと
年齢:22歳(1993年3月17日生)
経歴:2005年  カートデビュー
2007年  全日本ジュニアカート選手権シリーズ2位
マカオで開催されたYAMAHA CUPで優勝
2008年  全日本カート選手権にトヨタヤマハレーシングチームからデビュー。
FTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)を受講して首席で卒業
2010年  限定Aライセンスを取得し4輪にステップアップ
2011年  FCJチャンピオン獲得
2012年  F3にステップアップすると同時に全日本ラリーにもスポット参戦開始
2013年  F3シリーズ2位
2014年  F3に参戦
トヨタ86で全日本ラリーに3戦出場し、第8戦でJN5クラス初優勝