トヨタ自動車(株)は、LEXUSブランドの3車種(LS、IS、NX)、TOYOTAブランドの2車種(カムリ、ハリアー)が、JNCAP*1予防安全性能アセスメントにおいて、最高ランクの「ASV*2+」を獲得したと発表した。なお、LEXUS LSは満点*3を獲得し、最も予防安全性能が高いクルマと評価された。

LEXUS LS LEXUS LS


TOYOTA カムリ TOYOTA カムリ



JNCAP予防安全性能アセスメントは、車両に対する、衝突回避、または衝突被害の軽減を支援する衝突被害軽減性能と、車線の逸脱を検知・警告する車線逸脱警報性能を合わせ、車両の予防安全性を「ASV+」、「ASV」の2段階に評価。受験した5車種は、ブレーキアシスト機能や自動ブレーキ機能を強化したプリクラッシュセーフティシステムに加え、車線を逸脱する可能性がある場合にドライバーに警報するレーンディパーチャーアラートもしくはレーンキーピングアシストを採用することで、高い予防安全性能を実現している。
さらに、今回の評価で満点を獲得したLEXUS LSは、上記システムに加えて、ミリ波レーダーとステレオカメラの併用および近赤外線照射により、歩行者にも対応した衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(ドライバーモニター付ミリ波レーダー・ステレオカメラフュージョン方式)を採用している。

トヨタ自動車(株)は、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「人・クルマ・交通環境」の三位一体の取り組みを推進していく。

*1 国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が、安全な自動車の普及を促進する目的で、平成7年度より公表している自動車安全情報。現在市販されている自動車の安全性能について衝突安全性能、歩行者保護性能、ブレーキ性能などのほか、今年度から予防安全性能の評価を導入し、結果を公表している。
*2 ASV Advanced Safety Vehicle
*3 満点は40点