先日タントの発表会に行ってきました。TVCMに出演しているユースケ・サンタマリアさん、小池栄子さん、伊藤英明さん、長澤まさみさんらが登場することもあり、会場はかなりの賑わいでした。
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さて、新型タントです。軽1BOXじゃないけどそれくらい室内が広いという、今までになかったジャンルの先駆“車”として、見事“金脈”を掘り当てたのが先代。新型は見た目も中身も、まさに正常進化を遂げています。

注目はなんといっても、軽自動車としては初となる、助手席側の「センターピラー(柱)レス」。助手席ドアとスライドドアを開けると、さえぎるものがなにもない。ガバッと柱のない空間が広がるから実に乗降しやすい。何しろこの開口部、1480mmもの幅があるのです。プレゼン用VTRでは、やはりここを開けて、遊び疲れた子供を、お父さんが抱えたままシートに・・・というシーンがありました。この動作が、本当にラクラクできるんです。

当然「軽自動車にそんな大開口部があってボディの剛性は大丈夫?」という懸念がわくわけですが、それに応えるべく、発表会では55km/hでの側面衝突実験の様子などをVTRで説明していました。本来ボディにあるはずのピラーをドア側に持たせることで、剛性と安全性を確保しているようです。
ダイハツ タント カスタム ダイハツ タント

さて、新型タントにはもう一つ注目点があります。それは「ママキッズプロジェクト」なるものから生み出された各種装備。先代でも「ママプロジェクト」にて、子育て女性からの意見が反映されたのですが、新型は「+子供」。ママだけでなく、子供たちからの意見も取り入れて開発がなされたそうです。発表会では、子供を抱えたままスライドドアを開けて乗り込もうとする女性の写真などとともに、このプロジェクトから生まれた装備がいろいろ紹介されていました。

その中で特に「なるほど!」と思ったのは、広い頭上空間に収納BOXを設けたこと。リアシート上部に用意された、タオルやオムツを収納しておける「オーバーヘッドコンソール」です(下の写真左)。リアシートに子供を寝かせてオムツを変える、というのは何もタントに限った使い方ではないですが、これならママのカバンからわざわざタオルやオムツを出さなくてもいい。つまりタントの中に用意しておけば非常にスムーズってことです。

そのほかにも便利な装備や使い方がいっぱい。何を入れていいかわからない収納ではなく、「これをここに入れる」という具合に、使う側の動線に沿った、わかりやすい収納が多いなという印象を受けました(下の写真右)。
ダイハツ タント オーバーヘッドコンソール ダイハツ タント ピラーレス

日本車ってこういうところは、絶対に輸入車より優れているなぁと思います。

新型タントを見に行くときは、ぜひ家族みんなで。ベビーカーがあるならベビーカーを持ったまま行くことをオススメします。無理やりにでも子供を抱きかかえてシートに乗せてみたりして(笑)、センターピラーレスの恩恵を実感してみてください。

とはいえ、もうすぐスズキからライバル車が出るはず・・・。それを待ってからという人も、きっといるんでしょうね。

<カーセンサーnet編集部デスク・ぴえいる>