現行型スズキ アルトをお得&早くゲットしたいなら、【中古買い】という選択肢がオススメ
2022/09/15
アルトの新車は納期待ちの状態が続く
昨今、半導体不足やロジスティクスの停滞により、世界的に新車の製造に影響が出ているのはご承知のとおり。2021年12月にデビューした新型アルトも、新車は4ヵ月ほどの納車待ち状態が続いているようです。
ただし、新車の納期遅れによって中古車が高騰するまでには至っておらず、多くの中古車は新車と同程度、またはやや高いくらいの価格で販売されています。しかも、ほとんどの中古車は届出済未使用車で、新車並みのコンディションという状況になっています。
しかも、ここにきて徐々に中古車の流通量が増えてきたため、新車価格よりも車両本体価格が安い届出済未使用車も出始めました。
そんなお得になっているアルト(現行型)の中古車事情を見ていきましょう。
▼検索条件
スズキ アルト(現行型) × 全国【モデル概要】マイルドハイブリッド搭載グレードを設定
通算9代目となる新型アルトは、先代のイメージを継承したデザインを採用しています。
ただ、全体のラインは先代よりも丸みを帯び、柔らかい印象になっているのが特徴といえるでしょう。
インテリアは、水平基調の中に曲線を取り入れた安心感のあるデザイン。シンプルな造形なので、若い人から年配の方まで安心して乗れるようになっています。
インパネにはネイビーカラーのアクセントが付けられ、華やかなイメージを演出しています。
ボディサイズに関しては、軽自動車規格のため全長と全高は先代と変わりません。ただし、全高は50mm高い1525mmに設定されました。これにより室内高が先代よりも45mm高くなり、室内の快適性が増しています。
また、パッケージングの工夫により室内幅も25mm広がっており、前席、後席ともに頭上や肩のスペースに余裕が生まれました。
現行型アルト最大のトピックは、スズキが得意とするマイルドハイブリッド搭載グレードが設定されたことでしょう。マイルドハイブリッドシステムは現行型ハスラーなどに搭載される燃費性能に優れた新しいR060D型エンジンと組み合わされ、軽自動車トップの27.7km/Lという低燃費を達成しました。
また、マイルドハイブリッド非搭載車にも減速時の力でオルタネーターを作動させて発電した電気を鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーにためて電装品などを動かすエネチャージが搭載されています。
先進安全装備は、スズキセーフティサポートを全グレード標準装備。このパッケージの内容は以下のとおりです。
■夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)
■誤発進抑制機能
■車線逸脱警報機能
■ふらつき警報機能
■先行車発進お知らせ機能
■ハイビームアシスト
■後退時ブレーキサポート
■後方誤発進抑制機能
そして、上級グレードにはカラーのヘッドアップディスプレイや周囲を俯瞰映像で確認できる前方位モニター、すれ違い支援機能などがパッケージオプション設定されています。
【グレード構成】マイルドハイブリッドとガソリンそれぞれ2グレードの計4種類
2022年8月時点で現行型アルトには4つのグレードが設定されています。グレード構成は以下のとおりです(価格は新車の車両本体価格)。
■「A」<FF:94.38万円/4WD:107.58万円>
装備を簡素化して価格を抑えたグレード。
■「L」<FF:99.88万円/4WD:112.97万円>
ガソリンモデルの上級グレード。エアコンはマニュアル式、ヘッドライトはハロゲン式だが、オプションでアップグレードパッケージを選ぶとLEDヘッドライト、フルオートエアコンになり、運転席シートリフターが装備される。
■「ハイブリッドS」<FF:109.78万円/4WD:122.87万円>
マイルドハイブリッド搭載車の量販グレード。外観にメッキフロントバンパーガーニッシュやカラードドアミラーなどが装備される。ヘッドライトはハロゲン式、エアコンはマニュアル式。オプションのLEDヘッドライトを選択するとリアドアとバックドアのガラスがスモークガラスになる。
■「ハイブリッドX」<FF:125.95万円/4WD:137.94万円>
マイルドハイブリッド搭載車の上級グレード。キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、運転席シートリフター、チルトステアリングなどを装備。「全方位モニター付きディスプレイオーディオ装着車」「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」というパッケージオプションを選択可能。
【中古車相場の状況】お得感があるのはガソリングレードの「L」
現在、現行型アルトの中古車は140台程度流通。価格帯は総額100万~160万円となっています。流通している中古車の半数程度は届出済未使用車という状況。
ガソリンモデルのエントリーグレードである「A」はほとんど流通しておらず、ガソリン車を選びたいなら実質的に「L」の一択になります。「L」は50台以上流通していて、価格帯は総額100万~140万円となっています。
車両本体価格が新車より高いものでもメモリーナビが付いているものが多いので、実質的には新車と同程度の価格帯で販売されている印象です。
▼検索条件
スズキ アルト(現行型) × 「L」マイルドハイブリッド搭載車は、「ハイブリッドS」が45台ほど流通していて価格帯は総額110万~150万円、「ハイブリッドX」は35台ほど流通していて価格帯は総額140万~160万円となっています。
マイルドハイブリッド車はまだ安くても新車と同程度の車両本体価格で、多くの中古車は新車より5万~10万円ほど高い価格設定になっている印象です。特に「ハイブリッドX」はその傾向が強く出ていました。
▼検索条件
スズキ アルト(現行型) × 「ハイブリッドS」▼検索条件
スズキ アルト(現行型) × 「ハイブリッドX」ガソリンモデルに比べるとお得な物件はまだ少ないマイルドハイブリッド搭載車ですが、装備が充実したものを早く納車したいなら、検討する価値はあると思います。
▼検索条件
スズキ アルト(現行型) × 全国※記事内の情報は2022年9月6日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL