【おすすめコンパクトSUV 10選】定番コンパクトカーと同等サイズ&機械式駐車場に入る全高のモデル
カテゴリー: 特選車
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2021/10/17
使い勝手を毀損しないコンパクトSUV
アクティブな見た目と優れた利便性で、人気ジャンルになって久しいSUV。
一方で、大きなタイヤが装着され、オーバーフェンダーなどで迫力を高めたSUVは、ボディサイズが大きくなり、道路や駐車場事情に制限がある都市部では使いづらいという声もあります。
そんなネガティブな部分を解消したのが、【コンパクトSUV】と呼ばれるジャンルです。
コンパクトSUVは、デザイン性や運転中の見晴らしの良さはそのままに、ボディサイズを小型化することで、コンパクトカーのような使い勝手が与えられたモデルです。通勤や買い物など、普段使いでも便利に使えるのがメリット。
そのため、日本だけでなく世界中の自動車メーカーが開発に力を入れています。ここではそんなコンパクトSUVを下記、2つのカテゴリーに分類しました。
■一般的なコンパクトカーと同等サイズのモデル(全幅:1700mm以下、全長:4000mm以下)
トヨタ ヤリスやホンダ フィットのような、一般的なコンパクトカーと同等サイズのSUV、5モデルを紹介します。
このサイズなら、路地裏や狭い駐車場でもコンパクトカーのように使えるため、大きくて運転がしにくいと感じることは少ないでしょう。
■機械式駐車場に入庫できるサイズのモデル(全高:1550mm以下)
一般的な機械式駐車場は、1550mmの全高制限があります。
多くのSUVは全高が高いため機械式駐車場に入れることはできませんが、1550mm以内に高さを抑え、機械式駐車場に入れられるようなっているSUV、5モデルを紹介します。
ガチな軽SUVの兄貴分
スズキ ジムニーシエラ(現行型)
全長:3550mm × 全幅:1645mm × 全高:1730mm
1970年のデビュー以来、本格軽クロカンとして確固たる地位を築き上げてきたのがスズキ ジムニーです。
そんなジムニーに海外需要も見据えて、登録車サイズの排気量のエンジンを搭載したのがジムニーシエラです。
現行型はジムニーとともに、2018年7月に発売されました。
ボディは基本的にはジムニーと共通で、大型の樹脂製オーバーフェンダーやサイドアンダーガーニッシュが取り付けられています。
これによりジムニーより大きなタイヤが取り付けられるとともに、トレッド(左右タイヤの中心間距離)をジムニーより拡大。高速走行時やコーナリング時の安定性が高められています。
搭載エンジンは最高出力75kW(102ps)/最大トルク130N・m (13.3kg-m)を発生する1.5L 直4 DOHC自然吸気(NA)。トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されています。
屈強なラダーフレーム構造、FR構造の機械式副変速機付きパートタイム式4WD、凹凸路での接地性が高い3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど、歴代ジムニーの伝統的な機能を踏襲。
そして、デザインも“道具”としての機能にこだわったものになっており、愛らしい丸目デザインは、昨今のスズキが得意とするものです。
現行型ジムニーとジムニーシエラの新車は発売から3年たった今でも、長期の納車待ちが継続しています。
そのため、中古車流通量は約280台と増えているものの、プレミア相場になっています。価格帯は200万~400万円。高価格帯はショップのコンプリートカーになります。
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スズキ ジムニーシエラ(現行型) × 全国おしゃれなイタリアンコンパクトSUV
フィアット パンダ4×4(現行型)
全長:3685~3705mm × 全幅:1665~1670mm × 全高:1615~1630mm
2013年6月に日本導入された3代目パンダ。都市部に似合う丸みを帯びたデザインは、他モデルとは一線を画す独特なおしゃれ感が目を引くモデル。
その現行型パンダには、定期的に限定モデルとして4WDの「4×4」というグレードがラインナップされています。
この「4×4」は6速MTの設定で、4WD車らしい専用デザインが与えられているのが特徴。通常グレードより最低地上高も高くなっており、未舗装路での走破性が高められました。
エンジンは通常グレード、「4×4」ともに、最高出力63kW(85ps)を発生する、0.9L 2気筒ターボのツインエアが搭載されています。
2017年1月にはマイナーチェンジが行われ、ステアリングホイールとメータークラスターのデザインを一新。ステアリングをDシェイプにして使い勝手を高めるとともに、モダンな雰囲気も与えられました。
現行型パンダの中古車は110台ほど流通していますが、「4×4」は約20台と多くはありません。
豊富な選択肢を確保するのは難しい反面、それだけ珍しい車に乗れるとも言えるでしょう。他人とはかぶりたくないという人にオススメのモデルです。
価格帯は総額90万~340万円と幅があります。140万円以上の物件は、おおむね走行距離が4万km以下という状況です。
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フィアット パンダ 4×4(現行型) × 全国かわいらしさと上品さが同居したクロスオーバーSUV
スズキ クロスビー(現行型)
全長:3760mm × 全幅:1670mm × 全高:1705mm
ワゴンとSUVのクロスオーバーモデルとして2017年12月に登場した現行型クロスビー。大ヒットした初代ハスラーのイメージを踏襲しつつ、全体をシックで上品な雰囲気にまとめた大人のコンパクトSUVです。
プラットフォームは高剛性と軽量化を両立させた、「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。2WD車は1tを切る車両重量(4WD車はちょうど1t)なので、自動車重量税の税区分が一般的なリッターカーと同じ1t以下になります。
また、ハーテクトの恩恵によりコンパクトなボディサイズでも室内は広々! 後部座席も大人2人が余裕をもって座ることができるため、快適に移動することができるでしょう。
搭載エンジンは、最高出力73kw(99ps)を発生する1L 3気筒ターボにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたもの。トランスミッションは6速ATになります。
4WD車では、下記の4つの走行モードを選択することができます。
・「スポーツモード」:パワフルでスポーティな走りを実現する
・「スノーモード」:雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートする
・「グリップコントロール」:ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする
・「ヒルディセントコントロール」:急な下り坂で車速を約7km/hで維持する
クロスビーの中古車は550台ほど流通していて、価格帯は総額140万~240万円。このうち180台ほどが4WDで、総額150万円から見つけることができます。
▼検索条件
スズキ クロスビー(現行型) × 全国SUVテイストが与えられたおしゃれなモデル
フォルクスワーゲン クロスポロ(初代)
全長:3920mm × 全幅:1670mm × 全高:1535mm
第4世代となるポロの後期型に、SUVテイストのデザインを与えたモデルが初代クロスポロ。
最低地上高をポロより20mm高くして、ルーフレールや前後の専用バンパーなどで、たくましいイメージを演出しています。
ボディカラーは写真のライムグリーンやオレンジなど、明るく華やかなものが用意されました。また、オレンジとライムグリーンのインテリアにはボディ同系色のファブリックが採用されています。
最高出力105psを発生する1.6L 直4自然吸気エンジンを搭載。トランスミッションは6速ATで、駆動方式はFFのみの設定。
最小回転半径は4.9mと、小回り性能に優れています。
走行性能は基本的にはポロと共通です。そのため、デビュー時は“なんちゃってSUV”と言われることもありましたが、逆に普段の街乗りが中心でSUVっぽいスタイルを楽しみたいという人からは大きな支持を集め、販売も好調でした。
現在、初代クロスポロの中古車は20台ほど流通していて、価格帯は総額35万~90万円となっており、手ごろな物件が多くなっています。
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フォルクスワーゲン クロスポロ(初代) × 全国外からは想像できない広々とした室内空間が武器
ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ(現行型)
全長:3995mm × 全幅:1695mm × 全高:1620mm
2019年11月に登場したダイハツ ロッキー/トヨタ ライズは兄弟車で、ダイハツが製造し、トヨタにライズとして供給しています。
違いはフロントフェイス。グリルまわりが異なるので、中古車を探す際はどちらのデザインが好きか、よく見比べてから選びましょう。
ダイハツの新しい車づくりの指針である「DNGA」を取り入れた第2弾モデルとなるロッキー/ライズは、新開発プラットフォームの恩恵によりコンパクトSUVとは思えない広々とした室内空間が魅力です。
とくに運転席と助手席との距離感や、着座位置とドアまでの距離感には驚き! 圧迫感が少ないので、長距離運転も疲れにくいと感じられるでしょう。
エンジンは最高出力72kW(98ps)を発生する1L 3気筒ターボが搭載されています。
数値的には驚くほどのものではありませんが、組み合わされるCVTが秀逸なので、エンジンの性能をフルに発揮することができています。力強い加速感を味わうことができるでしょう。
また、ボディ剛性も高められているため、街中はもちろん高速道路や荒れた路面もしっとりした乗り味を堪能できます。
中古車では、ロッキーが約400台流通していて価格帯は総額165万~270万円。ライズが約800台流通していて、価格帯は170万~320万円となっています。
ライズの高価格帯は、ショップのコンプリートカーになります。
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ダイハツ ロッキー(現行型) × 全国▼検索条件
トヨタ ライズ(現行型) × 全国かわいいデザインで人気のSUV
ミニ ミニクロスオーバー(初代)
全長:4105mm × 全幅:1790mm × 全高:1550mm
2011年1月にデビューしたミニクロスオーバーは、いろいろな意味で画期的なモデルでした。
ミニシリーズで初めての5ドアであり、初めて4WDが設定されましたモデルでもありました。
「もはや“ミニ”ではないサイズ感」とも言われましたが、一方でSUVとして見るとボディサイズはかなりコンパクトで、街中でも扱いやすくなっています。
日本仕様はルーフアンテナを専用形状にしたことで、全高を1550mmに抑えられています。これは日本の駐車場事情に配慮して実現できたもの。
基本的なグレード構成は、ベーシックな「ワン」「クーパー」、スポーティグレードの「クーパーS」。「クーパー」と「クーパーS」には4WDが設定されています。さらに、走行性能を極限まで高めた「ジョン・クーパー・ワークス」も設定されました。
2014年9月のマイナーチェンジでは、クリーンディーゼルエンジン搭載グレードも設定されています。
初代ミニクロスオーバーの中古車は600台強流通していて、価格帯は総額60万~310万円。250万円以上の高価格帯は「ジョン・クーパー・ワークス」が多くなっています。
4WD車は130台弱流通していて総額80万円から。ディーゼルエンジン搭載車は240台ほど流通していて総額120万円から見つけることができます。
2017年2月にモデルチェンジをして現行型になっていますが、現行型は全高が1595mmとなっているため、機械式駐車場の制限を受けてしまいます。
制限を受けない初代の選択肢が豊富な今のうちに、探してみてはどうでしょう。
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ミニ ミニクロスオーバー(初代) × 全国アウディらしい高級感が与えられたコンパクトSUV
アウディ Q2(現行型)
全長:4200mm × 全幅:1795mm × 全高:1500mm
アウディのSUVラインナップで最もコンパクトなQ2。2017年6月に日本に導入された比較的新しいモデルです。
デビュー時は全高が1500mmと、立体駐車場の入庫上限より50mmも低くなっていました(現在は1520~1530mm)。
外観はスクエアでエッジの効いた「これぞアウディ!」という彫刻のようなデザインを採用。グリルをはじめ、随所にポリゴン(多角形)をモチーフにしたデザインが取り入れられています。
前席はスポーティモデルのようなイメージを取り入れ、シートポジションを低く設定。逆に後席は全高の低さを感じさせない余裕のあるヘッドスペースとレッグスペースを確保しています。
搭載エンジンは1L 直3ターボと1.4L 直4ターボ。1.4Lには巡航時に2気筒にガソリンを送らず2気筒だけで走る気筒休止システムを搭載しています。
2020年12月には2L 直4 ディーゼルターボ搭載モデルも設定されました。
Q2の中古車は230台ほど流通していて、価格帯は総額210万~420万円。このうち200台ほどが1L 直3ターボ搭載モデルになっています。
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アウディ Q2(現行型) × 全国スポーティさを前面に押し出したコンパクトSUV
トヨタ C-HR(現行型)
全長:4350mm × 全幅:1795mm × 全高:1550mm
トヨタが展開する新しい車づくりの指針である、「TNGA」を採用したC-HR。
最大の特徴は、これまでのSUVになかったような大胆なデザインです。
まるでロボットアニメから飛び出してきたようなルックスは話題になり、2017年と2018年にはSUV年間販売台数第1位になっています。
後部座席のドアはドアハンドルをルーフ近くに配置。ボディに一体化したデザインとすることで2ドアクーペのようなスタイルが特徴です。
インテリアはソフトパッドと金属調の加飾を多用して大人っぽい落ち着いた雰囲気にまとめられました。
上級グレードには当時登場したばかりのLEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)がいち早く採用されています。
パワートレインは1.8Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドと、1.2Lターボを用意。デビュー時はハイブリッドがFF、1.2Lターボが4WDという構成でした。2018年5月には、1.2LターボにもFFが設定されました。
そして、2019年10月のマイナーチェンジでは、スポーツバージョンの「GRスポーツ」が追加されています。
C-HRの中古車は2300台以上流通していて、選択肢はかなり豊富な状況です。
価格帯は総額160万~400万円。このうち1750台ほどがハイブリッドになっています。
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トヨタ C-HR(現行型) × 全国スポーティさを前面に押し出したコンパクトSUV
メルセデス・ベンツ GLAクラス(初代)
全長:4430mm × 全幅:1805mm × 全高:1505mm
2014年5月に登場したメルセデス・ベンツ GLAクラスは、SUVらしい力強さとスポーティなイメージを共存させたコンパクトSUVです。
長くメルセデス・ベンツを愛用する人ではなく、これまでメルセデスを選んでこなかった人をターゲットにした若々しいデザインになっています。
シートはヘッドレスト一体型のスポーツタイプを採用。長時間走行時にはドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意を促す「アテンションアシスト」が全車に標準装備されています。
グレードは1.6Lターボを搭載する「GLA180」、2Lターボと可変トルク配分型四輪駆動システムを組み合わせた「GLA250 4マチック」が用意されました。
2017年4月にはマイナーチェンジモデルを導入。強調されたフロントフォグランプや、アンダーガードがモチーフとなる前後バンパーなどこれまで、これまで以上に力強い印象が与えられました。
さらに、このタイミングで2Lターボを搭載した「GLA220 4マチック」を追加。より幅広いラインナップからチョイスできるようになりました。
初代GLAクラスの中古車は250台弱流通していて、価格帯は総額160万~470万円と幅が広くなっています。
最も流通量が多いのは1.6Lターボを搭載するFFの「GLA180」です。
デザインが変わった2017年4月以降の後期型は予算300万円が目安になっています。
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メルセデス・ベンツ GLAクラス(初代) × 全国伝統の水平対向エンジンと4WDを組み合わせたコンパクトSUV
スバル XV(現行型)
全長:4485mm × 全幅:1800mm × 全高:1550mm
XVはもともとハッチバックのインプレッサをベースにしたSUVで、車名もインプレッサXVでしたが、現行型はインプレッサという名前が取れ独立したモデルになりました。
剛性感や操縦安定性に定評がある、「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。街中や高速道路、そして未舗装路でも安定感のある走りを堪能できるでしょう。
全高を1550mmに抑えながら、樹脂製のフェンダーモールやアンダーガードでSUVらしい力強さが表現されています。
ホイールは先代同様に、カジュアルなデザインのものが採用されました。インテリアはブラックを基調とし、アクセントでオレンジ色の差し色を配色。アウトドアテイストをもたせたデザインになっています。
搭載されるのは1.6Lと2Lの水平対向エンジンで、4WDの走破性をさらに高める電子制御システム「X-MODE」を採用しています。
2018年10月には2Lエンジンに電動モーターを組み合わせた「e-BOXER」を搭載したグレードが設定されました。
安全装備は「アイサイトver.3」や歩行者保護エアバッグなどを採用。2019年11月の改良ではドライバーの運転負荷を軽減する、「アイサイトツーリングアシスト」などが採用されました。
現行型XVの中古車は330台ほど流通していて、価格帯は総額160万~330万円という状況。
流通量が多いのは2Lエンジン搭載モデル(約220台)で、このうち70台ほどがハイブリッドの「e-BOXER」搭載車になります。
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スバル XV(現行型) × 全国※記事内の情報は2021年10月11日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL