フォルクスワーゲン ポロ▲日本では2009年10月~2018年2月に販売された3代目フォルクスワーゲン ポロ。流通台数も多く総額100万円以内の物件も豊富だが、狙い目となるハイバリューモデルはどんなものか考えてみた

ゴルフの弟分的なポジションを担うヒットモデル

地元ヨーロッパでは1975年に初登場したフォルクスワーゲン ポロ。

コンパクトカーの定番モデルとして広く世界で愛されるゴルフより一クラス小さいカテゴリーに属する、弟分的なポジションを担うモデルだ。

日本への本格導入がスタートしたのは1996年のこと。扱いやすいサイズに加えかわいらしいルックスも相まって、女性ユーザーを中心に幅広い支持を獲得。

以来、国産車を含め強豪ひしめく激戦カテゴリーにおいて、2018年3月に登場したシリーズ4代目(本国では6代目)となる現行型に至るまで高い人気をキープし続けている。

登場から2年以上が経過した現行型の中古車流通量は300台強。中古車らしいお得感のある物件が徐々に増加している。だが、最安値帯は総額150万円前後の水準で推移しており、予算100万円ではまだ手が届かないのが現状。

かわいい系からかっこいい系へと踏み出した3代目

一方で、2009年10月~2018年2月に生産された旧型となるシリーズ3代目は、流通量が800台以上と潤沢。最安値帯はすでに総額50万円程度まで下がっており、100万円の予算があればかなりの選択肢を確保できる。

3代目は、従来の“かわいい系”から最新のフォルクスワーゲンモデルに共通する“かっこいい系”に踏み出したタイミングのモデルだけに、見た目に古さを感じないのがグッド。ボディは全幅を1750mmまで広めた現行型より小さい5ナンバーサイズだが、居住性は十分に合格点。

DSGと呼ばれるトランスミッションを採用したことにより、力強い走りと低燃費を両立。インテリアの質感も高く、予算100万円で手に入れば満足度はかなり高いはず。

そんな3代目ポロを、今、予算100万円で狙うなら、オススメの作戦が3つある。ひとつは、低予算をとことん追求する作戦。もうひとつは、装備充実の上級グレードを狙うもの。最後は、やや難易度が上がるが、ハイバリューにこだわる作戦だ。

フォルクスワーゲン ポロ ▲歴代ポロはどちらかというと「かわいい」系だったが、3代目はかっこいい系へと変化した

合言葉は「TSI」で「走行距離5万km以下」

まずは、低予算を追求する作戦から。狙い目はズバリ、1.2Lターボエンジンを搭載した2010年6月以降のエントリーモデルにあたるTSIコンフォートライン。

対象範囲は2014年7月までの前期型に絞られるが、予算60万円以下でも走行距離5万km以下の物件が狙えるのが◎。

予算100万円圏内での選択肢も豊富なため、走行距離以外の条件も満たす物件を見つけやすいと言う点でも、どの作戦を採るにせよマークしておきたいターゲットだ。


エントリーグレードのコンフォートラインに対し、アルミホイールやオートエアコン、本革ステアリングなど上級装備を採用したハイラインに狙いを定めるのが、第二の作戦だ。

第一の作戦同様、ハイラインも1.2Lターボエンジンを搭載する2010年6月以降のモデルに照準を合わせてOK。台数はTSIコンフォートラインより少ないが、走行距離5万km以下の物件の物件もヒットする。


フォルクスワーゲン ポロ ▲ハイラインの内装は本革ステアリングなどの上級装備が備わる

2014年8月以降の後期型なら全方位的にバリュー高し

フォルクスワーゲン ポロ ▲水平基調のフロントデザインとなった後期型

さらなるハイバリューにこだわるなら、2014年8月以降の後期型に注目。より燃費が良くなった他、安全装備の充実度が一段とアップ。

また、最新のフォルクスワーゲンのデザイントレンドである水平基調のフロントマスクが採用されたことで、見た目的にも前期型より新しさを実感することができるのも嬉しい点だ。

選択肢はかなり絞られてくるため、ピンポイントでグレードを狙うのは難しいが、それでもTSIコンフォートライン ブルーモーションテクノロジーは比較的見つけやすい。


フォルクスワーゲン ポロ ▲後期型では、前車追従型のクルーズコントロールが付く物件も狙える
文/中野剛、写真/フォルクスワーゲン

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フォルクスワーゲン ポロ(3代目)×総額100万円以下×全国