ロードバイクを載せるならオススメは軽バン!安くて積めてコスパ最強
2018/10/11
軽バンがロードバイクへの情熱にさらなる油を注ぐ
軽量カーボンホイール、パワーメーター、最新グループセット、GPS……。ロードバイクを楽しむのに、新しいパーツやギアを試すのは避けて通れない。ロードバイクは機材スポーツだ。新しいパーツを試すことで、より高いステージへと上がれる。
ロードバイクに本気だからこそ、お金を全力投入してしまうのがローディの性。だから、ロードバイク以外の出費はできるだけ抑えたいもの。ランチを削ったり、飲みに行く回数を減らしたりと、普段の節約は当たり前だ。しかし、各地のレースへ参戦するなど、ロードバイクを120%楽しむにはクルマが必要という現実がある。「クルマにお金をかけるより、自転車にお金をかけたい」。そんなローディにピッタリのクルマ。それは軽バンだ!
軽自動車は維持費が安い。その最たるものが軽自動車税なのだが、究極に安いのは軽自動車の中でも軽バン=軽貨物である。
軽ワゴン=軽乗用車が年間1万800円なのに対して、軽バンなら年間5000円(両車とも2015年4月以降に新車登録した車両の場合)。
もちろん、安いのには理由がある。貨物用途であるため、後部座席が狭くて、造りも軽乗用車より質素だ。ところが、薄いシートが幸いして小さく折りたためるから、自転車を積むスペースがその分だけ広くなる。むしろ好都合だ。
自転車は原則として車道を走らなければならない。だが、まだ十分に周知されておらず、「自転車は歩道を走れ」とばかりにスレスレを追い抜いていくドライバーもいる。
実際のところ、クルマと自転車の間隔は1.5mほどが目安。自身がクルマを運転する際も、同じローディとしてこの間隔を保ち、安全を確保したいところ。
そこでアドバンテージになるのが、1.48m以下と定められている軽自動車の車幅。さらに軽バンならボディがスクエアゆえに車両感覚も、抜群に把握しやすい。
軽自動車の車幅は1.48m以下、全長は3.4m以下に抑えられている。ところが全高は、小型乗用車と同じ2.0m以下だ。ここに軽バンの旨味がある。軽バンはこの軽自動車規格いっぱいのサイズに設計されている。
さらにはタイヤがボディの四隅ギリギリに配置されているため、見た目以上に車内が広い。
ロードバイクは固定のことを考えると前輪を外して載せた方が安定する。前席に2人が乗った状態でも、軽バンの荷台には2台のロードバイクが余裕で収まる。
「ロングライドでも自宅が起点。ロードバイクをクルマに積んで出かける機会が限られているが、クルマがないのは困る」というローディにこそ軽バンがオススメ。
メンテナンススタンドやトレーニング用のローラー、工具、スペアパーツなど置き場所に困った物は荷台に収めておける。その気になれば車内で整備や調整もできるから、出先で雨が降ったときに重宝する。
つまり、単なる納戸というよりは、移動式のロードバイク専用ガレージとして活躍してくれるのだ。
日本は軽バン天国!自分に合った1台が見つかる
トヨタのハイエースは趣味人から圧倒的な支持を得ている。同様に道具として洗練されてきた軽バンは、あらゆる遊びをサポートしてくれる性能と機能が備わっている。しかも各メーカーが激しく競争してきただけあって、どの軽バンもハイレベルだ。どの軽バンがあなたにピッタリ合うのか、じっくり欲張って選ぶのが正解だ!
ホンダ N-VAN
軽バンでありながら、納車待ちを起こす人気モノ(2018年9月現在)。両側スライドドアで、助手席側はフロントドアとリアスライドドアの間にピラーがない。それゆえ前後同時に開くと、デカい開口部があらわれる。これならロードバイクを固定するときも楽な姿勢でガッチリと留められるはず! ちなみに、マニュアルミッションは軽バン初の6速。クルマ好きローディのハートもがっちりキャッチした。
初代:2018年7月~
車両価格帯:110万~206万円
ボリュームゾーン:120万~160万円
ホンダ アクティバン
アクティバンはパッケージがユニーク。エンジンはリアの床下にレイアウトして、これで後輪を駆動する。つまりピュアスポーツカーなどと同じMR(ミッドシップリアドライブ)方式のパワートレインとなっている。その影響もあって、少し荷台の床は高いが、ホイールハウスの出っ張りもなくフラットなので使い勝手がいい。生産年数が長いので、いろんな物件を選べるのもポイントだ。
3代目:1999年6月~2018年7月
車両価格帯:1万~128万円
ボリュームゾーン:30万~60万円
スズキ エブリィ
エブリイはハスラー、ジムニーと大ヒットをカッ飛ばすスズキの謹製。現行車の中では軽バンNo.1となる荷室サイズをもつ。長さ1910mm×幅1385mm×高さ1240mmという広々空間は見事と言うしかない。そして燃費もこれまたNo.1の20.2km/L(JC08モード)をマーク。つまり、軽バン界の優等生的な存在だ。まずはスペック重視という方にイチオシ!
6代目:2015年2月~
車両価格帯:43万~345万円
ボリュームゾーン:90万~110万円
ダイハツ ハイゼットカーゴ
ロードバイクのフレームカラーと同じように、クルマのボディカラーも重要だ。ハイゼットカーゴはあらゆるビジネスシーンを想定してか、ボディカラーにパステルカラーもある。ファインミントメタリックなど、ローディにはもはや「チェレステ」にしか見えないのではないだろうか。使い勝手も抜群だし、ぜひビアンキ乗りは検討してほしい。
2代目:2004年12月~
車両価格帯:7万~278万円
ボリュームゾーン:50万~80万円
スバル サンバー
クルマにあって、ロードバイクにないもの。それはエンジンだ。サンバーのエンジンは直列4気筒。気筒数を減らすのが現在のトレンドだが、それとは一線を画す贅沢さ。しかもスーパーチャージャー搭載モデルまであるのだから頼もしい。そもそもパワーを求めるのはお門違いではあるが、サンバーならうれしい誤算がある。
6代目:1999年2月~2012年3月
車両価格帯:4万~190万円
ボリュームゾーン:25万~45万円
三菱 ミニキャブバン
ミニキャブバンの良さはスペックに表れている。そのひとつが荷室長だ。フロントシートに2名が座った状態のまま1910mmを確保している。ロードバイクの前後輪を付けたままでも余裕で積める。そしてロングホイールベースにも関わらず、最小回転半径が4.1mしかない。小回りが聞くから細い田舎道でもスイスイ走るし、レース会場での縦列駐車も楽勝だ!
6代目:1999年1月~2014年1月
車両価格帯:5万~198万円
ボリュームゾーン:30万~50万円
▼検索条件
ホンダ N-VAN(初代)&ホンダ アクティバン(3代目)&スズキ エブリィ(6代目)&ダイハツ ハイゼットカーゴ(2代目)&スバル サンバー(初代)&三菱 ミニキャブバン(6代目)×修復歴なしあわせて読みたい
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