【マンガ】ホンダ N-VAN(初代・現行型)ってどんな車? 詳しく解説【人気車ゼミ】
2019/11/26

国内外、様々なモデルの魅力をテクノロジー視点で解説! ちょっとマニアックで難しい専門的な知識も、楽しく分かりやすくマンガで紹介していきます。
講師紹介

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1997年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。スズキの車を4台乗り継ぎ、現在の愛車はスイフトスポーツ。


重要ワード(マンガ内※)解説
1967年に登場した名車、N360を始祖とするホンダの軽自動車シリーズ。ホンダの第2期F1参戦に携わったメンバーが開発陣に名を連ね、新しい軽自動車専用プラットフォームを設計。2011年に初代N-BOXがデビューした。
翌年にはN-BOXのルーフを高くし、遊びの要素をプラスしたN-BOX+とプレミアム性を高めたN-ONEが登場。2013年には、軽ワゴンの初代N-WGNと、N-BOXのルーフを低くし個性的なデザインにしたN-BOXスラッシュが登場しNシリーズの乗用車は全5タイプに。
2017年にN-BOXがフルモデルチェンジし、それをベースにした軽商用車のN-VANが2018年に登場。N-WGNは2019年8月にフルモデルチェンジ。



今まで軽バンは1800㎜×900㎜のコンクリートパネル(コンパネ)を平積みできるよう設計されてきた。N-VANはコンパネを平積みできないが縦置きができるよう設計。

2代目N-BOXから採用される第2世代Nプラットフォームをベースに、センターピラーレスや大開口リアドアを実現するために床下を大幅に補強。乗用車に比べて積載量が多くなる軽バンの室内スペースを犠牲にすることなく、ボディ剛性を高めている。
軽バンを仕事で使うプロたちは現場に持っていく道具を効率よく出し入れできるように自分たちで荷室に棚を作る人が多い。N-VANは開発時に多くのプロからどうすれば棚などを作りやすくなるか、どんな装備があると便利かなどをヒアリングしたという。
軽バンを仕事で使う人はほとんどが1人で移動する。そのため助手席も非常用と割り切り、フルフラットにして荷室の一部と使えるように。

レジャー用途を見込んだグレード、+スタイルファン、+スタイルクールの後席にはシートピロー(ホンダはヘッドレストと表記していない)が備わる。

軽スポーツのS660はエンジンを運転席後方に搭載するミッドシップレイアウト。そのトランスミッションをFFおよび4WDでも使えるように改良して搭載。

現行型N-BOXのNAエンジンには回転数によりバルブの開閉タイミングを変えるi-VTECが備わるが、商用バンは一般道を中低速で走る時間が圧倒的に長いので、i-VTECを外して低速重視の設定にし、低コスト、高効率化を図っている。
開発前にはホンダ社内でも駆動輪の空転を心配する声があったという。しかしN-VANは後輪がボディ後端にあるためフル積載でも前輪が浮きにくい。さらに専用リアサスペンションを開発し、空荷からフル積載まで安定して走れるよう設計されている。
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