マツダ ロードスター▲例えば、月々約1万円の支払いで、こんなスポーツカーが手に入るとしたら……とっても魅力的じゃないですか?

車好きの若者にオススメしたい後輪駆動のスポーツカー

若者の車離れ、なんてよく聞きますが、車が欲しいと思っている若者が極小かというとそうではありません。

一方で、自動車の価格はひと昔前に比べ高騰しており、購入のハードルは上がっているように思います。若者のお財布事情だと離れざるを得ない……ということもあるのではないでしょうか。

そんなときこそお役に立てるのが中古車です! 価格帯が豊富ですからね。

例えば、総額60万円以下の車であれば、5年ローン(60回)を組んで月々の支払いが1万2000円くらいになるイメージ。もちろん、もろもろの維持費は別途かかってしまいますが……このくらいなら、イケる気がしませんか?

今回は、この(勝手に)イケそうな予算ライン:総額60万円で狙える「後輪駆動のスポーツカー」を紹介します。

後輪駆動車は、独特のハンドリング性能が魅力。漫画やアニメ、ドリフト競技の映像なんかを見て、AE86やシルビアに憧れている若者も多いのでは?

ただ、これらの代表的な車種は中古車市場でも人気を博しており、相場が上昇気味……。でもご安心ください。総額60万円以下で狙える後輪駆動車は他にもありますよ。

この記事では、「若い人に乗ってもらいたい!」という気持ちも込めて、そんなモデルを3台ピックアップしました。ぜひご参考までに。

マツダ ロードスター(2代目)

マツダ ロードスター▲4世代存在するロードスターですが、60万円なら2代目がオススメ

日本を代表するオープン2シーターであるマツダ ロードスター。初代モデルはもはやクラシックカーの域に達して価格もグイグイ上昇中ですが、2代目はまだそこまで上がっていません(ただし徐々に値上がり傾向)。

基本的なコンポーネントは初代を流用しながら、各部がブラッシュアップされた2代目は、いうなれば初代ロードスターの完成形といったところ。

初代のアイデンティティであるリトラクタブルヘッドライトなどは失われてしまいましたが、走りを楽しみたいのであれば、オススメしたい1台です。

2代目ロードスターには1.6Lと1.8Lという2種類のエンジンが用意されていましたが、総額60万円で狙うとなると1.6Lモデルが中心となります。

価格はAT車が圧倒的に安く、MT車はプラス10万円~といった状態ですが、オープンエアモータリングを楽しみたいということであれば、あえてのATもアリかもしれません。

メカニカル的には丈夫なロードスターなので、こちらも基本的なメンテナンスさえしてあれば大きなトラブルは発生しにくいですが、幌の状態が悪いと雨漏りからのカビやサビの発生というコンボが待っています。

幌の交換は社外品を使っても10万円程度はかかってしまうので、最初から状態の良いものを選びたいところです。
 

▼検索条件

マツダ ロードスター(2代目)×総額60万円以内×全国

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マツダ ロードスター(2代目)×全国

トヨタ MR-S(初代)

トヨタ MR-S▲MRレイアウトのスポーツカー。前期型でも逆にOK!

国産量産乗用車初のミッドシップレイアウトを採用した、MR2の後継車種として1999年にデビューしたMR-S。

先代モデルとは打って変わって、オープン2シーターのボディに1.8L NAエンジンのみという組み合わせは、じゃじゃ馬として知られた旧型ユーザーには物足りなく映ったかもしれません。

しかし、グレードによっては1トンを切る軽量ボディにミッドシップレイアウトの組み合わせは、絶対的な速さこそないもののポテンシャルは高く、運転を楽しむにはもってこい。

総額60万円だと、前期型の5速モデルが中心となりますが、後期の6速モデルと比べても1~5速とファイナルのギア比は同一であり、軽量な分走りを楽しむには前期型の方が向いていると言えるかもしれません。

MR-Sには2ペダルMTのSMTも用意されていますが、こちらは不具合の情報も多く、できれば避けたいというのが本音。

一方、エンジンは実用車に搭載されるもので丈夫なため、基本的なメンテナンスさえされていれば、10万kmオーバーでもそこまで神経質になる必要はなさそうです。
 

▼検索条件

トヨタ MR-S(初代)×総額60万円以内×全国

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トヨタ MR-S(初代)×全国

スズキ カプチーノ(初代)

スズキ カプチーノ▲軽自動車でFRという世にも珍しい1台

軽自動車ながら、ロングノーズショートデッキというスポーツカーの不文律を守ったスタイルが唯一無二のカプチーノ。

オートザムAZ-1、ホンダ ビートとともに平成ABCトリオと呼ばれることもあるカプチーノですが、3車種の中では一番期間が長かったため、市場でのタマ数も豊富なモデルとなっています。また、3車種の中で唯一ATが設定されており、AT限定免許のユーザーにもオススメできます。

ボディ形状はオープンに含まれますが、ルーフは幌ではなくパネルを採用しており、パネルの外す部分によって、クーペからTバールーフ、タルガトップ、フルオープンと4種類のボディ形状を楽しめる点もカプチーノならではと言えるでしょう。

95年5月のマイナーチェンジではエンジンがF6A型からK6A型に換装され、当時は実績のあるF6A型がいいという声もありましたが、今となってはどちらも豊富なノウハウがあるので、予算に合わせて選んで問題ないでしょう。

とはいえ、予算60万円だとほとんどが前期型ということになるはず。ここで気をつけたいのは雨漏りとルーフの脱着開閉がスムーズにできるかどうか。修復歴アリ車も多いので、雑な修理だと影響が出ている可能性もあります。
 

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スズキ カプチーノ(初代)×総額60万円以内×全国

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スズキ カプチーノ(初代)×全国

今回は後輪駆動のスポーツカーをピックアップしましたが、期せずしてすべてオープンカーとなってしまいました。

後輪駆動のスポーツカーというと、常に攻めた走りをしなければならないイメージがあるかもしれませんが、オープンカーであれば、屋根を開けてゆっくり流すのもまた楽しいものです。

このあたりのスポーツカーは減少の一途をたどっているので、大切に乗っていれば手放すときにもある程度値段が付く可能性が高いというのも嬉しいポイント。

そういう意味でも、初めての愛車にはオススメなのかもしれませんね。
 

文/小鮒康一、写真/阿部昌也、篠原晃一、トヨタ、スズキ

小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。