300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、お得感満載の輸入クーペ5選
カテゴリー: 特選車
タグ: メルセデス・ベンツ / BMW / アウディ / クーペ / Eクラスクーペ / S5 / 3シリーズクーペ / 6シリーズ / 1シリーズクーペ / ぴえいる / c!
2020/02/16
MやAMGやRSじゃなくても速い! 楽しい!! トリプルスリーの輸入クーペ
プロ野球のトリプルスリーになぞらえ、「最高出力300ps以上・最大トルク300N・m以上・中古車価格300万円以下」を紹介するこの企画。
今回は2010年式以降に登場した、比較的新しめの輸入クーペ編をお届けしよう。
国産車と違い、上限280psなんていう上限がなかったので、のびのびと最高出力を伸ばしてきた輸入車。
2000年代に入るとBMW Mモデルやメルセデス・ベンツ AMGモデルをはじめ、日常使いもできるセダンやクーペにも、300ps超のエンジンが搭載されることが増えていった。
とはいえ300ps超はやはり人気だし、たいていは新車時の価格が高いため、中古車相場も高めとなる。
例えばMモデルやAMGモデルは、トリプル3の基準のひとつである「300万円以下」で見つけようとすると、10年以上前のやや古めの中古車が中心となる。
しかし2010年式以降でも、数は少ないもののトリプルスリーの輸入クーペが見つかるのだ。
そこで、原稿執筆時点(2020年2月13日)で、トリプルスリーの要件を満たしながらも、「2010年式以降」で3台以上見つかったお得度満載の輸入クーペを紹介しよう。
格上3シリーズと同じエンジンを、マニュアルでも楽しめる
BMW 1シリーズクーペ(初代) 135i
2008年2月に登場した1シリーズ初のクーペ。
BMWとしては名車2002のイメージを重ね合わせること狙い、当初は3シリーズに搭載していた3L直6ツインターボを載せた135iクーペのモノグレードのみという設定だった(後に2Lモデルが追加された)。
最大出力306ps/最大トルク400N・mを発揮する直6ツインターボに組み合わされたのは、3シリーズにも設定されていた6速ATに加え、6速MTも用意された。
3シリーズよりコンパクトなサイズで、しかもマニュアルでも直6ツインターボを操れるというわけだ。
なお2010年5月に、ATがトルコン式6速から2ペダルのデュアルクラッチ式7速となった。
ハッチバックの1シリーズは2011年にフルモデルチェンジとなったが、クーペは外観デザインやオーディオがUSB対応になったことくらいでその後も販売され、2014年に2シリーズクーペとようやく切り替わった。
デビュー時の車両本体価格は6速ATが549万円、6速MTが538万円。
原稿執筆時点で56台見つかり、うち6速MT車は17台見つかった。
ほぼすべてが支払総額300万円以下で購入でき、走行距離10万km超なら100万円を切るものも見つかる。
▼検索条件
BMW 1シリーズクーペ(初代)×135i×総額300万円以下×全国シルキーシックスをツインターボでドーピング!?
BMW 3シリーズクーペ(E92型) 335i
3シリーズクーペとして最後となるモデルは、2006年9月に登場した。
306ps/400N・mを発揮する3L直6ツインターボ(後に1シリーズクーペにも搭載)に6速ATが組み合わされた335iが先に登場、翌年2L直4の320iが追加された。
当時は「BMW伝統のシルキーシックスにターボが備わるなんて!」 という反応もあったが、気持ちよく回るその魅力であっという間にBMWファンを納得させた。
最大トルクが1500回転という低回転域から5000回転まで得られるため、いつアクセルを踏んでも強烈な加速が楽しめる。
2008年11月に6速ATからデュアルクラッチ式の7速ATへと変更され、2010年5月の改良では燃費向上が図られた。
さらに2013年8月には、衝突被害軽減ブレーキを含む安全機能「ドライビングアシスト」が全車に標準装備となっている。
デビュー時の車両本体価格は701万円。
原稿執筆時点で32台見つかり、こちらもほぼすべてが支払総額300万円以下だ。1シリーズクーペ同様、走行距離10万km超なら100万円以下から狙える。
▼検索条件
BMW 3シリーズクーペ(E92型)×335i×総額300万円以下×全国美しくて速いフラッグシップクーペが約200万円から狙える
BMW 6シリーズクーペ(2011年10月発売モデル)
2011年8月に登場した6シリーズクーペは、1937年に登場した327クーペに単を発するラグジュアリークーペの6シリーズの、第3代目となるモデル。
流麗なクーペスタイルに贅を尽くしたインテリアが奢られ、しかも走れば速いというBMWの当時のフラッグシップクーペだ。
搭載されたエンジンは2種類。ひとつは640iに搭載された320ps/450N・mを発揮する3L直6ターボで、同時期の5シリーズなどに搭載されたエンジンより出力&トルクとも高められている。
もうひとつは650iに搭載された407ps/600N・mの4.4L V8ツインターボ。どちらも8速ATが組み合われた。
翌2012年8月には650iのエンジンが450ps/650N・mの新型4.4L V8ツインターボに切り替えられた。
2015年のマイナーチェンジではエクステリアのデザイン変更や、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備をはじめ装備の充実化が図られた。
デビュー時の車両本体価格は640iが933万円、650iが1235万円とハイクラスらしいお値段。
原稿執筆時点では支払総額300万円以下で26台が見つかった。最廉価は7万km超の640iで200万円を切っている。ほとんどが640iとなる。
▼検索条件
BMW 6シリーズクーペ(2011年10月発売モデル)×総額300万円以下×全国E550は自然吸気のV8でぶっ飛ばせる貴重なモデル
メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ(2代目)
E550/E350ブルーエフィシェンシー/E550ブルーエフィシェンシー
現行型はその名のとおりEクラスをベースとしているが、2009年7月に登場した旧型は、実はCクラスセダンをベースに開発された。
ゆえに当時のEクラスセダンより全長で165mm短い。つまり大パワーエンジンでコンパクトなボディを振り回せるってわけだ。
当初E350に搭載されたのは272psの3L V6エンジン。
一方、E550には387ps/530N・mの5.5L V8エンジンが積まれ、どちらも7速ATが組み合わされた。
2011年7月にはE350の代わりに、改良で306ps/370N・mとなった3L V6を搭載するE350ブルーエフィシェンシーがラインナップした。
2011年11月にはE550も改良を受け、エンジンは4.7L V8ツインターボとなり、最高出力は408ps/600N・mまで向上している。
グレード名もE550ブルーエフィシェンシーとなった。なお、どちらの「ブルーエフィシェンシー」モデルも、エンジンの変更時に従来と同じ7速ながら進化したAT(7Gトロニックプラス)に変更されている。
2013年にマイナーチェンジが行われ、エクステリアデザインの変更や、先進安全機能が備わった他、E550ブルーエフィシェンシーがラインナップから外れた。
デビュー時のE550の車両本体価格は1095万円、E350ブルーエフィシェンシーは865万円。
支払総額300万円以下で7台が見つかり、うちE550が2台、E350ブルーエフィシェンシーが5台、E550ブルーエフィシェンシーが1台。
すべて2013年のマイナーチェンジ前のモデルとなる。走行距離は5万km未満もあれば10万km超もあるが、ほとんどが支払総額180万円前後だ。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ(2代目)×E550/E350ブルーエフィシェンシー/E550ブルーエフィシェンシー×総額300万円以下×全国四輪で地面を駆る、貴重なトリプルスリーの4WDクーペ
アウディS5(初代)
アウディ11年ぶりのクーペとして2008年に登場したA5。同時に登場した高性能バージョンがS5だ。
なお、さらに上には2010年にデビューしたRS5があるが、残念ながら今も中古車は300万円以上する。
S5は354ps/440N・mを発揮する自然吸気の4.2L V8を搭載し、6速ATと組み合わされる。
もちろんアウディお得意の4WDシステムであるクワトロが採用されている。
前後トルク配分はA5同様、前40:後60とやや後輪よりで、大パワー&トルクを四輪で地面に伝えながら気持ちのいいコーナリングを味わえる。
速度に応じてステアリング操作に対するタイヤの切れ角が変わる「アウディダイナミックステアリング」や、オート/コンフォート/ダイナミック/インディビジュアルという4つのモードからエンジンやサスペンションなどの特性を変更できる「アウディドライブセレクト」を標準装備するなど、A5よりは当然仕様は豪華。
2012年のマイナーチェンジで内外装デザインが変更されるとともに、エンジンが3L V6スーパーチャージャーに切り替えられた。
デビュー時の車両本体価格は861万円。
中古車は支払総額300万円以下で7台見つかった。うちマイナーチェンジ後の3L車は2台だ。走行距離は5万km超が多い。
▼検索条件
アウディ S5(初代)×総額300万円以下×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はフィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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