状態のいい中古車が多い今のうちに乗っておきたい! クラス唯一のFRを採用するBMW 1シリーズ
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / ハッチバック / クーペ / カブリオレ / FR / 1シリーズカブリオレ / 1シリーズ / 1シリーズクーペ / 2シリーズカブリオレ / 2シリーズクーペ / ぴえいる
2019/06/17
消えゆくクラス唯一のFR車を状態のいいうちに堪能する
まもなくBMW 1シリーズが、同シリーズ初のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)へとフルモデルチェンジするという。
長年ミニを製造してきた同車だけに、FF化してもBMWらしい「駆け抜ける歓び」を表現できると判断したのだろうし、恐らく同社なら実現できるだろう。
確かにFF化によって得られる「室内空間の広さ」というメリットは、ボディの小さいコンパクトカーにとっては重要な要素だし、従来のFR(フロントエンジン・リアドライブ)と比べて部品点数が少なくなり軽量化される分、燃費にも効いてくるはずだから、両手を挙げて喜ぶべきなのかもしれない。
けれど車体前方に重量が偏りやすいFFとくらべ、FRは前後の重量配分バランスを取りやすいのでコーナリング性能を高めやすいし、操舵機能のみに特化できる前輪の方がステアリングで思いどおりのラインをトレースしやすくなる。
特にBMWは前後重量配分50:50を理想とし、時に重いバッテリーをトランクに配置(実際、現行型や旧型の1シリーズはそうしている)するほど走りにこだわっている。
だから初代、つまり旧型(E87)1シリーズが2004年にデビューした際、フォルクスワーゲン ゴルフに代表されるCセグメントにおいて、唯一のFR車として注目を集め多くのファンに賞賛された。
そもそも、その前にも3シリーズコンパクトでCセグメントに一度挑戦しているし、この1シリーズも当時の3シリーズ(E90)のプラットフォームを使用している。
つまり、出自が3シリーズのハッチバックなのだからFRは当然だった。
ともあれ、1シリーズはCセグメント唯一のFR車として誕生し、今夏のフルモデルチェンジまではその称号を冠し続けている。
乗ればステアリングに余計な入力がないことや、後ろから押されるような加速感など、FF車では得られない感覚が味わえる。
もちろん3シリーズ以上のモデルならば、今後もFR車として開発されるだろうから、そこで体感すればいいと言われればそうだけれど。
やはり他のモデルと比べて価格も手ごろで、サイズも道の狭い日本にピッタリなFRの1シリーズ。
状態のいい中古車が多い今のうちに、一度乗っておきたいモデルじゃないかな。
1シリーズは複数のエンジンがラインナップされ、ハッチバックをはじめクーペやカブリオレといったボディタイプが用意されている。
今回はそれぞれの特徴をまとめたので、購入の参考にしてほしい。
貴重な自然吸気6気筒モデルも選べる
1シリーズ(初代)
フロントにエンジンを縦置きに積み、後輪を駆動させ、重量配分は前後約50:50……と、スポーツカーのようなレイアウトの1シリーズ。
当初用意されたエンジンはいずれも直列4気筒で、1.6Lの116iに、2Lの118iと120i。118iは最高出力129ps/最大トルク180N・mで、120iは150ps/200N・mとなる。
2005年には3L直列6気筒エンジンを搭載した130iが追加された。最高出力は265ps。当初は6速MTのみだったが、2006年にはパドルシフト付きの6速ATモデルも追加された。
今振り返れば、貴重なBMWの自然吸気6気筒モデルだ。
4気筒モデルは総額50万円程度から狙え、直列6気筒の130iは総額100万円程度からとなる。
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BMW 1シリーズ(初代)×全国コンパクトなターボ車のクーペと、爽快なカブリオレ
1シリーズクーペ/カブリオレ(絶版)
5ドアハッチバックのみだった1シリーズに、クーペとカブリオレモデルが日本に投入されたのは2008年。
クーペは3L直列6気筒のツインターボエンジンを搭載する135iと、2010年に追加された2L直列4気筒の120i、カブリオレは2L直列4気筒の120iのみだった。いずれもハッチバックと異なり4人乗りとなる。
135iクーペは最高出力306ps/最大トルク400N・mを誇り、1シリーズのイメージリーダー的存在に。またコンパクトな2ドアクーペのターボ車ゆえ、BMWはかつての名車「2002」になぞらえてアピールしていた。
一方の120iカブリオレは6速ATのみ。
ハッチバックの120iと同じエンジンであるなど、どちらかというと実用性重視だけどハッチバックやクーペ同様、前後重量配分を約50:50としているから、爽快な走りは楽しめる。
中古車価格はクーペが総額約70万円から、カブリオレは約60万円からとなる。
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BMW 1シリーズクーペ(初代)×全国▼検索条件
BMW 1シリーズカブリオレ(初代)×全国Mパフォーマンスモデルやディーゼルモデルも登場
1シリーズ(2代目)
ボディが伸びて後席の居住性が高くなったが、最大の変更点はエンジンの一新だ。
116iと120iにはプジョー・シトロエンのPSAと開発した、1.6L直列4気筒ツインパワーターボがチューニング違いで搭載される。
低速域から最大トルクを発揮するので旧型よりも力強いし、ATも8速となり、加速はスムーズ。
2012年にはM社がチューニングした、3L直列6気筒ツインパワーターボを搭載するM135iがデビュー。
M2やM3といったMモデルよりはおとなしいけど、Mポーツよりは走行性能の高い、Mパフォーマンスモデルのはしりだ。
2016年にはマイナーチェンジに伴いM140iとなった。
そして、2016年には同モデル初のディーゼルモデル、118dが追加された。
2L直列4気筒ディーゼルエンジンは、現行型320(2Lガソリンエンジン)の最大トルク300N・mより大きい320N・mを1500回転から発揮する。
また、同年には120iは1.6Lエンジンから220iクーペと同じ2Lツインタワーターボエンジンになり、パワーアップ。
中古車価格はガソリンの116iなら総額約80万円、120iは約100万円から狙える。
ディーゼルの118dは約140万円から、ハイパフォーマンスのM135iは約170万円あたりからとなる。
エンジン排気量の変遷が目まぐるしいが、それによって時に重量税も変わるので選ぶ際は注意を。
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BMW 1シリーズ(2代目)×全国1シリーズの派生モデル、クーペもカブリオレもよりパワフルに
2シリーズクーペ/カブリオレ(現行)
最後に紹介するのは2シリーズクーペ&カブリオレ。
実はこのモデルから1シリーズクーペ&カブリオレが「2シリーズクーペ&カブリオレ」という名前に変わった。
2シリーズにはFF車のアクティブツアラーとグランツアラーがあるが、クーペとカブリオレは1シリーズをベースとしたFR車だ。
クーペは2013年に、カブリオレは2015年にデビューしている。
デビュー時のラインナップは220iクーペとM235iクーペ、220iカブリオレ。
220iクーペとカブリオレは2Lの直列4気筒ツインパワーターボエンジンに8速ATが組み合わされる。
またMパフォーマンスモデルのM235iクーペが搭載するのは、最高出力326ps/最大トルク450N・mを発揮する3L直列6気筒ツインパワーターボエンジンだ。
ハッチバックのM135i同様アダプティブMサスペンションを備えている。また8速ATのみのハッチバックと異なり、6速MTも選べる。
M235iクーペはさらにハッチバックと同時(2016年)にM240iクーペへと進化。最高出力340ps/最大トルク500N・mまで高められている。
中古車価格は220iクーペが総額約170万円から、220iカブリオレが約250万円から見つかる。
またM235iは約200万円から、M240iは約460万円から選べる。
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BMW 2シリーズクーペ(初代)×全国▼検索条件
BMW 2シリーズカブリオレ(初代)×全国特に旧型は走行距離の少ない中古車が減っているが、価格はかなり手頃になっているので今のうちに乗ってみることをオススメしたい。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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