“使える道具”の2代目エクストレイル、実車確認では内装・ラゲージの状態を要チェック!
2019/06/12
「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
幅広く使えるSUVゆえの見るべきポイントとは?
アウトドアでガンガン使い倒せるタフギアとして2000年にデビューしたエクストレイル。
2007年に2代目へ、2013年から3代目となる現行型へチェンジし現在に至る。
そんな3世代の中でも、武骨な見た目と価格のバランスの良さから、現在人気なのが2代目だ。
当然アウトドア用としてアクティブなユーザーに選ばれることが多いモデルだが、程よいサイズやラゲージの広さなど、日常の足としても優秀だ。
加えて、走行距離の少ない物件を見つけることができるのもうれしいポイントと言えるだろう。
ただ、前述のとおりアウトドア用から日常の足まで用途が広いため、年式や走行距離だけで状態を判断することができないという。
今回は2008年式と11年落ちながら、走行距離はたった1.6万㎞という低走行物件の2代目を発見。
仕入れや整備についての知識も豊富なSUV専門店での取材をもとに、実車確認をする際のポイントを解説する。
目立つようなキズやヘコミもなく状態はとても良さそうだが、このような物件はどんなところを見てくれば良いのだろうか。
今回見た車
日産 エクストレイル(2代目)
日産のSUV。水洗いできるラゲージや防水シート車も選べる“使い倒せる道具”感で人気のモデル
●本体価格/99.9万円
●年式/2008年式
●走行距離/1.6万km
●修復歴/なし
※2019年2月25日時点の情報
CHECK POINT 1
荷室やシートのキズや傷みの状態はフルフラットにて確認
レジャーでガンガン使えるようにと、はっ水シートや丸ごと洗えるラゲージボードなどが、一部グレードを除き標準装備されているエクストレイル。
それだけに、スキーやスノーボード、自転車などを積んで使われていたような物件だと、距離に関係なくラゲージルームの内装パネルやシート表皮にダメージがあるものもある。
汚れはふき取ることができても、キズは簡単に補修することができないので、その状態はチェックしておこう。
特にリアシートはたたんだ状態で荷室となる背面部分が傷ついていることが多いそうなので、通常状態ではなくフルフラット状態にして確認しておくようにしよう。
CHECK POINT 2
外観だけでは判断できない! 2WDモデルもあるので要注意
武骨な見た目が魅力のSUVだが、カーセンサーで確認すると全体の約1割が2WD。
総じて価格も安めだが、アウトドアや雪道などで使用することが多いならば、価格だけを注視せず駆動方式も確かめておこう。
店舗スタッフに確認するのはもちろんだが、シフトノブ近くにある4WD切り替えスイッチの有無でも簡単に判別することができる。
CHECK POINT 3
新車時のオプションは多数。必要装備は確認しておこう
幅広いユーザーを想定していたエクストレイルは、新車時にオプションで選べた装備が多いのも特徴。
初期型はディスチャージヘッドライトやインテリジェントキーがメーカーオプションだった。
また、屋根に荷物を固定するためのルーフレールも実はオプションなので、キャンプなどでたくさんの荷物を積む必要があるなら要確認だ。
CHECK POINT 4
樹脂部分やヘッドライトなど経年劣化しやすい部位もある
樹脂製モールやヘッドライトは経年劣化しやすい部分。
アウトドアメインか街乗りメインかなど、使われ方によっても状態に差があるという。
また、10年以上経過した物件は保管方法でも劣化状態が異なるので、たとえ低走行車でも油断は禁物とのこと。
※雑誌版カーセンサー 2019年5月号(2019年3月20日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています
取材協力
SUV LAND千葉 副店長 中村太一さん
「SUV LAND千葉」
SUV在庫台数日本トップクラス!「SUV LAND千葉」リニューアルでパワーアップ
住所:千葉県千葉市稲毛区長沼原町676
電話:043-259-4971
訪問した人
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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