【高そうに見えて意外と安い?】現行BMW 3シリーズツーリングは今や「総額200万円ちょい」から!
カテゴリー: 特選車
タグ: BMW / ステーションワゴン / 3シリーズツーリング / 高そうに見えて意外と安い? / 伊達軍曹
2018/11/27

一般人には「400万円以上の車」に見えるらしいが
筆者の場合は中古輸入車の専門記者をかれこれ20年以上もやっているため、街を行く輸入車を見れば1.7秒ほどで、そのおおむねの中古車相場が脳裏に浮かぶ――という特殊技能をもっている。
だが世の大半の人は(当然だが)そんな技能をもっていないため、しばしば輸入車の価格を見誤る。
それも「高い方向」へと見誤る場合が多い。
例えば現行型のBMW 3シリーズツーリング(型式名F31)。
かなりシュッとした、ドイツ製のしゃれたステーションワゴンである。
素人の方がF31を見て、しばしばわたしに言う。
「あれってビーエムの現行型のワゴンだから、高いんだよね? 中古でも総額400万円か500万円ぐらいはするんでしょ?」
そんな、とんでもない。F31こと現行型BMW 3シリーズの中古車相場は、今やおおむね総額180万円~である。
意外と安いのである。
「そ、そうなの? でもそれってどうせ過走行でボロい中古車の場合でしょ?」
確かに総額約180万円付近で買えるF31は、結構な過走行車であることも多い。
しかし走行5万km台までの個体に限っても、その相場は総額200万円~ぐらいである。
「……そうなの?」
うむ、そうなのである。
そして走行4万km台までの場合で総額220万円~ぐらいだ。
「……うおっ」
で、走行3万km台までというまずまずの好条件車に絞った場合でも、現行型BMW 3シリーズツーリングは総額230万円~、
つまり軽自動車の新車を買うのと似たようなものなのである。
「うおおおおおおっ!」
まぁ、この「うおおおおおおっ!」というやりとりは完全なフィクションだが、言っている内容に嘘はない。
F31は、今や意外と安いのである。

狙い目は総額200万円ちょいの320iまたは320d
有名な車ゆえ、過剰な説明は不要だろう。
BMW 3シリーズとはドイツBMW社の屋台骨を支える中核モデルで、ツーリングというのはそのステーションワゴン版だ。
セダンとワゴンのどちらを好むかは人それぞれだが、
昨今はステーションワゴンの方が「小金持ちっぽい」「アクティブな人に見える」ということと、
使い勝手の良さで人気が高い。
で、F31こと現行型の3シリーズツーリングは2012年9月に登場したモデルで、新車時価格はおおむね430万~870万円と上下に幅広い。
が、最量販グレードである320系の新車時価格は580万~630万円ぐらいといったところだ。
搭載エンジンは、詳細は時期によっていろいろ異なるのだが、ざっと言うならば下記のとおり。
●320i系:2L直4直噴ターボ
●320d系:2L直4ディーゼルターボ
●328i/330i系:2L直4直噴ターボの高出力版
●335i/340i系:3L直6ターボ
●318i系:途中から登場の1.5L直3ターボ

そして上記のそれぞれは、「デザインライン」とでも呼ぶべきいくつかの仕様に分かれている。
これまた時期によって細部は異なるが、おおむねの傾向は以下のとおりである。
●ベースモデル:素のモデル(流通量は少ない)
●スポーツ:内外装ともややスポーティ寄り
●ラグジュアリー:内外装ともやや豪華系
●モダン:文字どおりモダンな感じ(?)
●Mスポーツ:「スポーツ」よりさらにスポーティ寄りで、サスペンションも専用品となる
上記モロモロの中で、総額200万円とか200万円ちょいぐらいで好条件車が狙えるのは下記の2系統だ。
●320i(ガソリン)の各種デザインライン
●320d(ディーゼル)の各種デザインライン
3L直6ターボ搭載グレードはさすがにまだ少々お高く、総額で見ると最低でも400万円近くとなる場合がほとんどである。

特にディーゼルターボ版はオススメしたい!
前章までに見たとおり、F31こと現行型BMW 3シリーズツーリングというのは、
いかにも高そうに見えるドイツ車だが(一部の中古車は)意外とお安く、
そして意外とお安くイケるのは2L直4ターボの320i系(ガソリン)あるいは320d系(ディーゼル)であることがわかった。
意外と安いのはわかったが、真の問題は、それらが「買いか否か?」である。
物事にはすべて光と影があるため、この場合の「メリットとデメリット」を考えてみよう。
総額200万円ちょいぐらいの、走行3万km台ぐらいまでの現行型BMW 3シリーズツーリングを購入するメリットは、主に以下のとおりだろう。
●(中古車相場に詳しくない人からは)間違いなく金持ちだと思われる。
●(コンディションの良い中古車なら)いわゆる「駆け抜ける歓び」を存分に堪能できる。
●なかなか使い勝手の良いワゴンを、生活の伴侶として活用することができる。

逆にデメリットは、下記の感じだろうか。
●近々、新型の登場によって「旧型」になってしまう(本国では2018年10月に新型を発表済み)。
●新車保証期間は過ぎている個体が多いため。メンテナンス代はそれなりにかかる可能性もある。
●都市部ではあまりにも数が多すぎるため「若干ありふれた存在」であることは否めない。
●直4ガソリンターボは、人によっては若干非力と感じるかも(ディーゼルターボならおそらくぜんぜん問題なしだが)。
上記に挙げた「光と影」をどう判断するべきかは、もちろん人それぞれに託された問題であり、唯一の正解などない。
だが筆者としては、「少なくとも悪くない選択なんじゃないか? 特にディーゼルターボについては!」とは確実に思う次第だ。
ご判断はお任せするが、下記物件リンクを眺めながらご検討していただけたならば幸いである。

▼検索条件
3シリーズツーリング(F31)×総額表示あり×修復歴なし▼検索条件
3シリーズツーリング(F31)320d、320i×支払総額あり×総額230万円以下×修復歴なしこの記事で紹介している物件
BMW
3シリーズツーリング 320d Mスポーツ ディーゼル車両 LCIモデル 純正HDDナビフルセグTV DVD再生Bluetooth バックカメラ アクティブクルーズコントロール パワーバックドア 前後ドラレコ
本体価格114.0万円
支払総額123万円
BMW
3シリーズツーリング 320d ラグジュアリー ACC インテリジェントセーフティ LED 純正ナビ バックカメラ 茶レザーシート パワーシート シートヒーター 純正17インチAW アイドリングストップ
本体価格212.3万円
支払総額229.9万円
あわせて読みたい
先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
植田圭輔さんが、真っ赤なポルシェで緑の中を駆け抜ける!
【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
手にするものはすべてがアート。自然を愛するアーティストは世界で1台だけのメルセデス・ベンツ Gクラスに乗る
アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
おでかけは、あえて2台で。家族のようなランドローバー ディフェンダー90とルノー カングー
「燃費」から「愛着」へ。エコ視点で選んだのは、中古のボルボ XC60だった
【名車への道】’14 BMW i8