▲2017年10月に登場した2代目のリーフ ▲2017年10月に登場した2代目のリーフ

電気自動車ってお得なんだよね?

こんにちは。駆け出しモータージャーナリストの矢田部明子です。先日、ママ8人とのお茶会をしていたのですが、こんな話がありました。

「電気自動車ってガソリン代が節約できてお得って聞いたんだけど本当? CMで見たリーフが電気で走れるしなんか良さそうなんだよね~。ただ、走らないって噂も聞いたことあるし……」

「車なんだから走るに決まってるやん」と心の中で突っ込みました(笑)。

でも、よく考えたらそうですよね。車のことをよく知らなかったらそう思っちゃうのかも? と思ったので、今回は『電気自動車を買うメリットとデメリット』を紹介させていただきます。

【今までのおさらい】
この連載は「子育てをする際に、一番役立つ車とは?」を女子目線から分かりやすく解説しようというものです。周りの友人に「車を買いたいんだけど、どれがいい?」と聞かれることが多く、理由を聞くと子育てを始めて車が必要になってしまったのだとか。「電車で子供が泣くと周りに迷惑がかかるから気軽に乗れない、習い事の送り迎えでどうしても必要になった」などなど。他にも、「貯金もしたいし、その他もろもろの出費もあるから、なるべく価格を抑えたい」というのが本音。そんな、ママたちの意見を参考にしながら、ママ向けの車選びをしています!

まず、選ぶうえで見ておきたいのは以下のとおり↓

1. お金回りのこと
(子供のために、貯金などしたいママも多いはず。それぞれのご家庭によって経済状況は違いますが、なるべく抑えたいというママ)

2. 安全性
(一番は、自分と家族の安全。ここは押さえておきたい)

3. 日常使いでうれしいポイント
(子育てをするうえで、使いやすいかどうか? これもポイント)

4. デザイン←今回は、デザイン含め乗り心地について
(女の子だもん。かわいかったり、素敵な車に乗りたいもんね)


今回は、ママたちの声を基に100%電気自動車のリーフを取り上げてみました。

「ガソリン」を入れなくても良いので、スマホの充電と一緒♪ と考えると分かりやすいかも。スマホと一緒で充電が切れたら走りません。でも、それはガソリンで走る車も一緒ですよね? 要は、走る力の源が「電気」か「ガソリン」かの違いです。

コスパが良く、ママにとってうれしい車であることが重要な今回は、リーフ(2代目)の中でもXグレードがオススメ!
 

1. お金回りのこと(維持費や価格)

車両本体価格は、今まで紹介してきたN-BOX、トコットに比べると正直一番高額です。これは、新車 or 中古で購入しても一緒です。


では、何がお得かというと維持費です。維持費というのは、自動車税・重量税・ガソリン代(ここでは電気代)などのことです。車種などにもよりますので一概には言えませんが、車が大きいほど税金は高くなる! というのが一番分かりやすいと思います。必死に安い車を探しても、購入後の維持費が高かったら意味ないですよね。
 

▲「えっと、今月の収支は……」▲「えっと、今月の収支は……」

●自動車税
新型リーフは排気量が「1000cc以下」の区分に入るため、乗用車の自動車税では一番安い税金となります。グリーン化特例(簡単に言うと環境に優しい車は、税金が安くなる)が適用されるため、購入した翌年度の自動車税が減税となります。これは、すべてのグレード(S、X、G)共通で2万2000円減税されるので、7500円しかかかりません。 いやはや、排気ガスが出ず環境に優しいとはいえ優遇されてますねえ……(2018年10月17日現在)

●重量税
減税額はグレードによって異なりますが、新型リーフは、エコカー減税(簡単に言うと環境に優しい車は、税金が安くなる)が、適用されるので免税が受けられます。減税額は2万2500円~3万円。(2018年10月19日現在)

●電気代(ガソリン代のこと)
日産のサポートプランでは月額2000円(税別)で、日産などが提供する全国約5700基の充電器で充電し放題です(2018年10月19日現在)!! 充電箇所は日産販売店舗、高速道路のパーキングエリアやコンビににもあります。

ただ、ガソリン車と違って気をつけてほしいのは、充電時間が早くても30分くらいかかってしまうということ。友達は、カフェの併設されたコンビニで雑誌を読みながら充電すると言っていました。

もちろん、家庭での充電も可能です。ただ、家庭で充電できるようにするには、200Vの専用充電設備が必要です。取り付け工事には、おおよそ10万円の費用がかかります。

目安として、家庭での充電だと、月々の充電費用は、1000円~1500円ほどだとされています(もちろん使用頻度や電力会社、住んでいる場所で誤差があります)。実際にリーフに乗っている方に聞いてみると、「家庭用充電器はあれば便利だけど、正直なくても困らないよ」とのことでした。

ちなみに、私はトヨタ ランドクルーザー76に乗っていますが、ガソリン代は月2万5000円くらいです。ケタが違う……リーフがいかに安いかということですよね。フル充電で約400㎞も走行できるので、かなりコスパ良しです。うらやましい!!

車両本体価格は多少値が張りますが、そのあと使い続けることを考えると「結果、コストのかからない車」といえるかと思います。
 

2. 安全性

新型リーフにはグレード関係なく、車線をはみ出して走行していたら警告してくれる「車線逸脱警報」など、押さえておきたい安全装置が付いています。あとは、同じく標準装備の「e-Pedal」も安全をサポートしてくれると思います。

このe-Pedalは、アクセルを緩めるとブレーキをかけたようにスピードが自動的に落ちるようになっています。なので、アクセルとブレーキの踏みかえ頻度が劇的に減るので、混雑する市街地や山道の下りなど、ブレーキを多用するシーンでの疲労度がかなり軽減されます。

都心を走っていると、渋滞でブレーキを踏み忘れて前の車にぶつかっている事故をよく見かけます。実際、子供を隣に乗せたママに、この手の事故が多い……。なんでも、子供の鼻水を拭こうとして一瞬よそ見したらぶつかったとのこと。e-Pedalは、もしものとき、アクセルを離すだけでブレーキをかけてくれるので事故防止にもつながります。
 

3. 日常使いでうれしいポイント

街乗り以外でも、リーフなら大活躍しそうです。例えば、電車だとアクセスが悪くて諦めていた場所も、車ならなんのその! 都会の喧騒を離れ、インスタ映えしそうなオシャレカフェで、のんびり子供と過ごす時間もいいですよね? でも、遠出はちょっと……と思っているママには

Xグレードオプションで「プロパイロット」「プロパイロットパーキング」という機能を付けられます。この機能は、運転に慣れていないママ&長い距離を運転するのがおっくうなママに重宝されます。

●プロパイロット
高速道路での走行を自動運転によってサポートしてくれる「プロパイロット」はかなり快適。高速道路走行中にハンドルに付いているボタンを押して設定すればOK。1人で何時間も運転するのが怖いと思っているママは、長時間の運転でも気持ちにゆとりをもてるし、安心です。

●プロパイロットパーキング
駐車するという操作をすべて自動化した「プロパイロットパーキング」は駐車したい場所まで車を寄せ、縦列駐車や並列駐車など駐車方法を選択しボタンを押すだけ。

実際に試しましたが、自動でハンドルを切り替えして駐車が終わったらパーキングブレーキまでかけてくれうという優れもの! 周囲の状況をセンサーが監視して、人の飛び出しや、駐車中に間違った操作をしてしまったら、誤操作をしている可能性があると判断し停車もしてくれます。

ママからの相談で多いのが「駐車ができない」「高速道路が怖すぎる」です。そこをサポートしてくれるというのは、かなり大きいと思います。このようなサポート機能が欲しいというママは中古車を見る際にこのオプションの有無もチェックしてくださいね!
 

4. デザイン&乗り心地

▲万人受けする丸いフォルムにシャープなデザイン▲万人受けする丸いフォルムにシャープなデザイン
▲内装もシンプルで洗練されたデザインです▲内装もシンプルで洗練されたデザインです

デザインもさることながら、リーフで最も注目したいのは乗り心地です。びっくりするくらい静かです! 電気自動車なので、車独特の「ブルルル……」というエンジン音がありません。あまりの静かさに「え? これで走り出すんですか?」と思わず聞き返したくらいです。

生後間もない赤ちゃんがいるママからよく聞くのは、「車に乗ったら音が嫌みたいで怖がる」という悩みです。ガソリン車より車内の静かなリーフなら快適に過ごせそうです。

あとは「電気自動車ってあんまり走らないって聞いたけど、どうなの?」という質問が多いです。

そんなことありません! 走りだしや加速も力強くスムーズです。高速道路でも走りましたが、とても安定した走りを見せてくれました。なので、安心してください (^^) 。 ちなみに運転もしやすいちょうどよいサイズなので運転に不安のあるママだって大丈夫ですよ!

走りも、性能も近未来的。車両本体価格のコストは高めですが、その後長く乗ることを考えるとコスパは◎

text/矢田部明子
photo/篠原晃一、ぱくたそ

▼検索条件

2代目リーフ Xグレード×修復歴なし