▲観音開きのドアで外装の雰囲気もレトロなトヨタ オリジン。70年代の車かと思いきやバリバリ平成生まれの車なのです ▲観音開きのドアで外装の雰囲気もレトロなトヨタ オリジン。70年代の車かと思いきやバリバリ平成生まれの車なのです

レトロなものが何かと人気! では車もレトロでどうですか?

みなさんこんにちは、編集部のてんちょ~です。

突然ですがみなさんは「レトロなもの」何かお持ちですか?

昨今バブリーダンスやインスタントカメラ、カセットテープ、90’sファッションといったレトロなものが流行っていると耳にします。

確かにカメラでいえば、デジカメやスマホと違ってちょっと不便なところとか写真の撮れ方なんかに味を感じますよね。高機能なものであふれた現代では、そういった部分が逆に新鮮で魅力的に感じるのだと思っています。

この流行は車の世界でも例外ではありません。古い年代の中古車相場はなかなか賑やかです。

レトロな車は、ボディの形やエンジン音などに味があって魅力的。

ここでいう「味」がある車とは、窓を開けるにはハンドルをくるくる手で回し、エアコンが付いてなくて真夏は蒸し風呂、天候によってエンジンの調子が異なるようなレトロな車のこと。ちょっと極端なたとえですが……。

確かにこんな車は味の塊です。なんなら私も大好きです。ですが日常の使い勝手が良いとは言えず、大半の人が敬遠してしまうでしょう。

では「レトロな見た目をした比較的新しい車」はいかがでしょう?

これであれば、古い車ほど故障も少ないかつレトロな見た目もGETできてしまうという素敵な選択肢なのです。

そこで今回は、独断と偏見でこれに値する車を5台セレクトしてみたので紹介します。

ダイハツ ミラジーノ(2代目)

▲専用の内外装が与えられたこの2代目は、独立したモデルと呼べる内容です。基本スタイルはミラ同様、コンサバな5ドアハッチバック。ですが、丸みを帯びたデザインや立ち気味のフロントウインドウ、逆に強い傾斜をもったバックドアなど、スペース効率を最重視した最近のモデルとは一線を画したフォルムをもっています。エンジンは直3DOHCで、4ATのミッションにFFと4WDが組み合わされます ▲専用の内外装が与えられたこの2代目は、独立したモデルと呼べる内容です。基本スタイルはミラ同様、コンサバな5ドアハッチバック。ですが、丸みを帯びたデザインや立ち気味のフロントウインドウ、逆に強い傾斜をもったバックドアなど、スペース効率を最重視した最近のモデルとは一線を画したフォルムをもっています。エンジンは直3DOHCで、4ATのミッションにFFと4WDが組み合わされます

丸っこいヘッドランプとメッキのグリルがレトロっぽいミラジーノ。

エクステリアだけでなく内装もレトロ感あふれているので、外から見ても乗っているときもまるでイギリスのコンパクトカーに乗っているかのよう。

この2代目は2004年から2008年まで発売され、一番新しい年式で10年前の車になるので、最新の軽にはかないませんが、まだまだ普通に乗れてしまうはずです。

流通量も900台以上と多く、平均価格が30万円台なのもうれしいポイントです。
 

ホンダ N-BOXスラッシュ(初代)

▲新世代軽、「N」シリーズの第5弾となるモデル。N-BOXよりルーフを100mm低くし、リアに向かってルーフラインを絞ることで箱型ながらクーペのように見えるフォルムとなっています。装備面では、8スピーカー+1サブウーファーによるサウンドマッピングシステムによる、パワフルな重低音と高音質サウンドのスピーカーレイアウトが採用されています ▲新世代軽、「N」シリーズの第5弾となるモデル。N-BOXよりルーフを100mm低くし、リアに向かってルーフラインを絞ることで箱型ながらクーペのように見えるフォルムとなっています。装備面では、8スピーカー+1サブウーファーによるサウンドマッピングシステムによる、パワフルな重低音と高音質サウンドのスピーカーレイアウトが採用されています

N-BOXをベースにして、ホンダ自ら「4ドアクーペ」と名乗るこのモデル。

後部にいくにつれ低くなっていくルーフに2トーンカラー、メッキパーツを随所に散りばめて、古き良きアメリカンテイストを放つ1台です。

内装もレッドにチェッカー柄を合わせたものなどがあり、ツイストを踊るようなライダースを着たロックンローラーとハンバーガーショップの組み合わせが絵になりそうなアメリカンレトロを感じます。

2014年に登場したばかりなので年式は新しく、ルーフこそ低くなっていますがベースはハイトワゴンなので使い勝手もバッチリ!

その分価格は130万円前半と若干高値ですが、レトロと実用性を十二分に兼ね備えた1台でしょう。
 

光岡自動車 ビュート(3代目)

▲日産 マーチをベースに、往年の名車、ジャガー MkII風のボディパネルを与えたミツオカのコンパクト4ドアセダンの3代目。ベースとなる日産マーチが2010年にフルモデルチェンジされたことを受け、ビュートも新型となりました。新型でもジャガーMkII風のエクステリアは健在。インテリアもマーチをベースとしながらも、化粧板や本革シートなどで、クラシカルかつ上質な空間が実現されています ▲日産 マーチをベースに、往年の名車、ジャガー MkII風のボディパネルを与えたミツオカのコンパクト4ドアセダンの3代目。ベースとなる日産マーチが2010年にフルモデルチェンジされたことを受け、ビュートも新型となりました。新型でもジャガーMkII風のエクステリアは健在。インテリアもマーチをベースとしながらも、化粧板や本革シートなどで、クラシカルかつ上質な空間が実現されています

レトロな雰囲気の代名詞ともいえる光岡自動車。他メーカーの車をベースに外装や内装を変更して今でもレトロな雰囲気の車を作り続けています。

その完成度の高いクオリティは他に追従するものがないほどで、部品を専用に設計、製造しているからこそできる技です。

このビュートは2012年から販売され現在でも販売されています。そのためか価格は平均約240万円とお高め。しかしレトロ思考高めの方にはオススメできる1台。ベースがマーチなだけあってコンパクトなので運転が苦手な方にもうってつけです。
 

日産 マーチボレロ(4代目)

▲4代目マーチは、丸いヘッドランプやアーチを描くサイドウインドウなどのエクステリアデザインです。多彩なボディカラー、小回り性能、運転のしやすさなど、従来モデルで人気の部分はそのままに、新開発のエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、燃費性能が大幅に引き上げられました
▲4代目マーチは、丸いヘッドランプやアーチを描くサイドウインドウなどのエクステリアデザインです。多彩なボディカラー、小回り性能、運転のしやすさなど、従来モデルで人気の部分はそのままに、新開発のエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、燃費性能が大幅に引き上げられました

「ビュートはちょっと高いし、そこまでレトロ感もいらない」といった、人とはちょっと違うものが欲しいなんて方は、ベースとなったマーチのプチレトロモデルはどうでしょう。

このマーチボレロは欧州のクラシックカーを漂わせるメッキグリルが特徴的で、濃い紫色にとっても似合っています。

グリル以外にも、ホイールやシートなども専用品が使われていて、手が込んだ作りです。

4代目のデビューは2010年で現在も販売中ですが、ビュートと違い総額40万円台から高くても170万円前後とリーズナブルです。
 

トヨタ オリジン(初代)

▲トヨタの国内生産累計1億台達成を記念して作られた期間限定発売車。クラシカルなデザインは、初代クラウンをモチーフとしていて、同じく初代クラウンの特徴でもあった観音開きドアも採用しています。また外装塗装には漆塗りの技術などを取り入れた他、内装にもクラフトマンシップが薫る本革シートや木目センタークラスターパネルなどを採用 ▲トヨタの国内生産累計1億台達成を記念して作られた期間限定発売車。クラシカルなデザインは、初代クラウンをモチーフとしていて、同じく初代クラウンの特徴でもあった観音開きドアも採用しています。また外装塗装には漆塗りの技術などを取り入れた他、内装にもクラフトマンシップが薫る本革シートや木目センタークラスターパネルなどを採用

個人的には今回のテーマに一番合った車ではないかと思うのがこちらのオリジン。

トヨタ プログレをベースに初代トヨペット クラウンを模していて、なんと観音開きのドアまで採用するほどこだわりが詰まっています。

その新車価格は当時700万円と、同時期のセルシオより高値なプレミアムカーでした。生産数は定かではないですがおよそ1000台といわれています。

2000年にデビューした車なので一見旧車と思われますが、こういった高級車はガンガン街中を日常的に走っているわけではないためか、掲載車の中でも走行距離10万km未満の物件がほとんどです。

レトロなアイテムでもオーダーメイドのような一点ものが欲しい! そんな方はレトロ+高級+プレミアムを兼ね備えたオリジンがオススメです。
 

text/てんちょ~(編集部 大平拓摩)
photo/篠原晃一、カーセンサー、ダイハツ、光岡自動車

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