▲ホンダならではの技術が投入されたエコカー「インサイト」。5人乗り5ドアハッチバックのハイブリッド車です(写真は2009年のフルモデルチェンジ直後) ▲ホンダならではの技術が投入されたエコカー「インサイト」。5人乗り5ドアハッチバックのハイブリッド車です(写真は2009年のフルモデルチェンジ直後)

人気ジャンルの中古車市場に大穴現る!?

ハッチバック×ハイブリッドの車を狙っている人は、多くいらっしゃると思います。軽自動車は小さすぎるけれど、ミニバンほど大きくなくても良い。そして、できることならば燃費が良いものが良い。……単身・夫婦・家族、老若男女問わず、可能性のある条件設定です。

しかし、いざ買おうとなったとき、どんな車種が候補に浮かびますか? きっと多くの方の頭によぎるのは……「プリウス」。あるいは「フィット」でしょうか。

もちろん、正解です。しかし今回は、このメジャーな2車種が売れているからこそ生まれた(?)大穴モデル「2代目 インサイト」をご紹介します。

インサイトってどんな車?

2代目インサイトは2014年3月まで生産されていたホンダのエコカー。登場した2009年当初は、200万円を切るハイブリッドカーとして大ヒットを飛ばしました。

しかし今、冒頭に書いたような条件で車を探したときに、このモデルがポンと出てくる、あるいはイメージできる方は少ないかもしれません。あの2強の知名度にはかなわない、あるいはすでに生産が終わっているモデルで知らないという現状がこうさせているのかもしれませんが、実にもったいない!

インサイトだって、とっても良い車なんです。……しかし、逆手に取ってみればこういった背景が良い車を安くしてくれているのかもしれません。そう、このインサイトが今、超お値打ち価格になっています。

▲こちらは、2011年のマイナーチェンジ後のモデル。内外装・燃費が進化しています ▲こちらは、2011年のマイナーチェンジ後のモデル。内外装・燃費が進化しています

安い=悪いわけではありません

そもそも生産終了から2年が経過した現在、相場は下落する一方。しかも、最安値帯が総額40万円台、最高値でも総額170万円台という下落っぷりです。

……安い。不当だと言いたいくらい安すぎる!

というのも、車自体は多くの魅力を持っているんです。そもそも簡易型ハイブリッドなので燃費がプリウスやフィットにかなわないのはともかく、その他の点は優劣というよりは好みや用途が選択を左右するのかなと思います。

例えば、デザイン。他車種に全く劣らず、中古車と言えど古さを感じるような作りではありません。シャープなライトが付いたフェイスは、“かわいい”よりは“カッコいい”寄り。グレードによっては全体的にクロームメッキが使用されているモデルもあり、少々イカつい雰囲気も感じます。全高の低さ(1425~1435mm)のおかげかボディラインはシンプルで、セダン、あるいはスポーツカーのようにも見えるでしょう。

もちろん、車高が低い=天井も低めなので、プリウスやフィットまでの居住性は生み出してくれないかもしれませんが、ある種の方々には高ポイント。カーセンサーnetの口コミを見ても、よりデザイン性を重視している方が多く選び、満足して乗っているようです。といっても、決定的なマイナスポイントを生んでしまうほど乗り心地や使い勝手は悪くありません。

▲コックピットはシンプル。視界も良好です ▲コックピットはシンプル。視界も良好です

例えば、ラゲージ。開口部の大きさこそ他車に比べてやや劣りますが、容量は十分。ゴルフバッグを横置きで収納できる広さです。2列目シートを倒して荷室を広くすることもできますし、ラゲージアンダーボックスもあるので、少々高さがある荷物もキレイに収めることができます。

つまるところ、「燃費が最優先だし、カッコいい車は求めてない」という方にはあまりオススメできませんが「多少の燃費より見栄え重視! 中でもカッコいい系が好き」という方には超オススメしたいハッチバック×ハイブリッド車ということ。

それこそ「嫁は燃費が良ければ良いと思ってるから、とりあえずハイブリッドにしろって言うんですけど、正直自分はどちらでも良くて、できることならカッコいい車に乗りたいんですよねぇ……」なんて悩んでいる旦那様がいたら、最高の選択肢だと思うんです。

▲2列目を倒すことも可能。ちなみに倒さなくてもゴルフバッグは入ります(横置き) ▲2列目を倒すことも可能。ちなみに倒さなくてもゴルフバッグは入ります(横置き)
▲天井低めな後部座席を許せるかどうかが選ぶポイントになるかも? ▲天井低めな後部座席を許せるかどうかが選ぶポイントになるかも?

どうせなら、最上級グレード

そして、これも相場激落ち中の今だからこそオススメしたいのですが、せっかくならゴージャスな最上級グレード LS狙いが正解。本革巻ステアリングホイールにパドルシフト、アームレストが装備され、フォグライトも付いているので、先ほどの「多少の燃費より見栄え重視! 中でもカッコいい系が好き」というところに該当する方なら、なおさらです。

最上級といっても総額100万円台で走行距離5万km以下の物件も存在しています。この価格で手に入れられれば、なかなか満足ではないでしょうか?

ハッチバック×ハイブリッド界の大穴!? ホンダ インサイト。ぜひご検討ください!

text/編集部
photo/尾形和美