ネオクラシックな雰囲気を楽しめる高級セダンが50万円以下
2014/10/03
かつての高級車をファッションで選ぶ
最終型セドリックのデザインは、直線基調でありながら流麗さも備えています。フロントグリルのフィンの光沢が高級感を演出しています
こちらはセドリックのインパネ。セドリックとグロリアのインパネデザインは基本的に同じですが、ウッドのカラーが異なります
最終型グロリアはフロントグリルのフィンの数を少なくすることで、スポーティさを演出しています
グロリアのテールランプにはクリアタイプが採用され、スポーティな雰囲気を強調しています。まさにデザインの妙味でしょう
高級なセドリック、スポーティなグロリア
日産 セドリック/グロリアは常にトヨタ クラウンの対抗馬として日本の高級セダン市場を席巻。セドリックは10代目、グロリアは11代目まで生産されました。1971年までは別々のモデルでしたが、それ以降は姉妹車となり、セドリックは「ノーブル(高級感重視)」、グロリアは「ダイナミック(スポーティさを重視)」という性格付けがなされてました。
で、今回は絶版となって10年以上が経過した名車セドリック/グロリアをオススメします。理由は2つ。ひとつは「安さ」。もうひとつは「保証」です。
つまり、総額50万円以下で余裕で買えること、カーセンサーアフター保証の対象期間が残り僅かであることが、その理由です。低年式な車だけに長期保証は必須でしょう。
両車とも絶版となってしまいましたが、かつての高級車だけあって良い車です。そして、今となってはネオクラシックカーのような雰囲気を漂わせ、逆におしゃれです。若者が“あえて”のファッションとして昔ながらのセダンに乗るというのも素敵でしょう。
独特なフラットライド追求セッティング
最終型セドリック/グロリアが登場したのは1999年のこと。窓枠をもたないハードトップが採用され、Bピラーはあるのに横から見ると大型クーペのようにも見えます。
両車とも足回りは柔らかめのセッティングで、フラットライドが追求されています。しっかりしたボディであることを感じさせながら、足回りが路面の凹凸を吸収しようとすることが乗っている人に伝わります。最近のアジリティ重視のセッティングとは異なり、乗り味は独特。今乗っても快適そのものです。
もちろん高級セダンですから、ボディはそこそこの大きさ。大人5名が快適に座れ、トランクスペースも荷物が思いのほかたっぷり積めます。いざ使ってみると、なかなかに便利な存在です。
実は、コストパフォーマンスは激高?
セドリック/グロリアともに中古車相場は底値安定。平均車両価格はセドリックが31万円で、グロリアが37万円と若干グロリアの方が高くなっています。しかし、実際にはどちらも20万円台から狙えます。なお、大排気量に不向きとされるCVT搭載モデルがありますが、総額50万円以下だと狙える物件は少ないようです。
両車の平均走行距離は7万3000~4000kmと高めです。心配なら前述のアフター保証への加入をオススメします。
昔ながらのセダンフォルムで、新車登録から10年以内という新しさの中にもネオクラシックな雰囲気があります。かつての高級車ですから、快適性も十分でしょう。総額50万円以下の選択肢の中では「最強のコストパフォーマー」かもしれません。
※プランでCSA保証を付けた場合、総額50万円を超える場合があります