もう乗れないかも!?|カーセンサー特選市

没個性が叫ばれる国産コンパクトの異端児

ベース車よりも20㎏も軽く仕上がっていながら、リアサスペンション取り付け部の剛性は2倍もありシャッキリした走りをします

ベース車よりも20㎏も軽く仕上がっていながら、リアサスペンション取り付け部の剛性は2倍もありシャッキリした走りをします

bBとの違いはツートンカラーになっていることです。また、フロントシートがベンチタイプではなく左右独立シートになっています

bBとの違いはツートンカラーになっていることです。また、フロントシートがベンチタイプではなく左右独立シートになっています

助手席側はBピラーが存在しませんから乗り降りが楽なだけでなく、荷物の出し入れも簡単です。当時としては斬新なスタイルでした!

助手席側はBピラーが存在しませんから乗り降りが楽なだけでなく、荷物の出し入れも簡単です。当時としては斬新なスタイルでした!

リアウィンドウを跳ね上げデッキスルードアを倒すとキャビンと荷台がつながります。何を載せるかは想像力次第でしょう(笑)

リアウィンドウを跳ね上げデッキスルードアを倒すとキャビンと荷台がつながります。何を載せるかは想像力次第でしょう(笑)

ユニークなコンパクトカーをお探しなら!

今から10年ちょっと前、トヨタ ヴィッツやホンダ フィットなどのコンパクトカーが熾烈なマーケットシェア争いを繰り広げ始めました。そんな中、それぞれ派生車種が登場し、思い起こせばなかなかユニークなモデルが出揃いました。なかでもbBのピックアップモデル「bBオープンデッキ」は非常に個性的。お手頃価格のコンパクトカーで、何かおもしろい車を探している方には必見です。

1999年の東京モーターショーで、bB正式デビュー前のデザインスタディとして公開され、好評ゆえに市販化されたbBオープンデッキ。カスタマイズ需要を見込んだbBだけあって、トヨタが“模範的”な個性派をラインナップに追加したのでしょう。

ターゲットは「真に個性的なヤングユーザー」だったそうですが、2年後に生産中止となったことから察するに、さほど売れなかったようです。しかし、今見てみると大胆ですごくおもしろい車です。

超個性的なスタイルが魅力

bBオープンデッキの魅力は、なんといってもそのフォルム。街中で似たようなシルエットの車に出会うことはめったにないでしょう。これほど“思い切った”車がマーケットに投入されることはあまりないと思われますし、そういった意味でも価値は高いと言えます。

独特なのは、リアガラスが開閉可能なだけでなく、デッキスルードアも備えていること。長尺物にも対応できますが、荷物をたっぷり載せるというよりも、ピックアップをアニメチックにデフォルメしたようなスタイルを楽しむのがベストでしょう。

また、運転席側はドア1枚、助手席側は“観音扉”となっていることもユニークです。最近のコンパクトカーと比べれば性能はもちろん劣りますが、必要十分な実力は備えていますし、維持するうえで気難しいこともありません。個性にこだわる方には、とても良い選択肢だと思います。

流通台数50台以下の絶滅危惧種!

そんなbBオープンデッキですが、新車時価格がbBよりも高かったこともあり、中古車相場は同年式、同程度のbBより2倍近く高くなっています。とはいえ、ベース車がbBであろうと、bBオープンデッキはその特異性から“単体”で相場を見るべきでしょう。

過去3ヵ月の相場を見ると、50万円台強のままほとんど変動していません(2014年1月22日現在)。しかし、特筆すべきはその流通台数です。カーセンサーnetでの掲載台数はわずか38台しかありません。もはや“絶滅危機種”と言ってもいいでしょう。

その中から、安心のカーセンサーアフター保証を付けられる物件は10台ほど。10年以上前の車ですから、万が一のことを考えて保証を付けておくことをオススメします。ビジネス的には“失敗”だったかもしれませんが、自動車史に名を残す車です。ちょっとでも気になった方は、今のうちに物件をチェックしてみてください!

【検索条件】トヨタ bBオープンデッキ×総額80万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額80万円を超える場合があります