’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
2025/10/09

これから価値が上がっていくだろうネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
クラシックカー予備軍たちの登場背景や歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。「クルマは50万円以下で買いなさい」など著書も多数。趣味は馬場馬術。
鬼才が作り出した繊細で複雑な“変態自動車”
——今回は、意外にも今まで取り上げたことがなかったモデルなんです。松本さんは絶対に好きだと思いますよ。
——それってどんな哲学なんですか? 今回紹介したいモデルは、そういう意味だと最高のモデルかもしれないです(笑)。
——今回紹介したいのは、その面倒なサルトル的モデルです。
——ご名答です!
——アンドレ・ルフェーブルという名は聞いたことがあります!
——“雰囲気”出てますね。
地位や名誉や財産よりも、図面と向き合って最高のプロダクトを生み出すことに熱心。これだよ! 彼は超一流のレーシングドライバーで、さらに鬼才の設計者なんだ。かつて、ヴォワザンという有名なフランスの航空機メーカーがあってね、第一次世界大戦では相当な数の飛行機を作っていたんだ。ルフェーブルはその設計者の1人だったんだよ。その後、ヴォワザンは航空機から撤退し弩級の高級車を作るようになった。その時のテストドライバー&レーシングドライバー兼、設計者としてルフェーブルは名をはせた。彼が設計しテストしたグランプリカーは、初めて車に航空機の空力を取り入れたんだ。
——なるほど。その技術はシトロエンでも生かされているんですか?


——そうです! しかもDS 23IE パラスですよ。この連載でもお世話になっているコレツィオーネさんにあったんですよ。
——薄いグリーンのメタリックのようですね。
——松本さんの車遍歴は長くなりそうなので別の機会に伺うとしてDSの魅力はどこでしょうか?

——運転も難しいんですか?
——油圧といえば、ハイドロニューマチックサスペンションはいつまで使われていたんですか?
——なるほど。
シトロエン DSとは?
フラミニオ・ベルトーニがデザインした前衛的でエレガントな外観、高級感を備えたインテリアをもつ20世紀を代表する1台。
ハイドロニューマチックサスペンション、パワーステアリングやディスクブレーキなど、当時の最新技術が採用されている。1955年のパリモーターショーで初登場、改良を重ねながら1975年まで生産された。
撮影車両は、1965年からラインナップしていた上級グレードのパラス。


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