日産 キューブ ▲日産が公開した「The Arc」のイメージ映像に登場した車を再現するとこんな姿か。背高のMPV(マルチパーパスビークル)投入を暗示するコンセプトカーが準備されている公算が大きい。サイドドアはヒンジ式か、それともスライド式か

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

イメージ映像に登場するコンパクトSUV

日産が公開した「The Arc」のイメージ映像の中に四角いボディを有するMPV(マルチパーパスビークル)を発見。その正体に迫ってみたい。
 

▲日産自動車株式会社の公式YouTubeより予告映像。動画0:38付近に背高MPV。四隅のL字型テールランプが印象的。さらに分析したところ、バックウインドウが左右非対称に設計されている可能性や四角いフロントノーズも突き止めた

後ろ姿は左右非対称? 2021年のスタディモデル?

印象的なリア姿は車体後面の四隅にL字型の赤いテールランプが確認できる。また、本来ならリアエンド上端に配されるハイマウントストップランプがハッチゲートのど真ん中に備わっている点も気がかりだ。

映像の解析を進めるとバックウインドウがハッチゲートの高いところに配されていることが読み取れた。しかも、どうやら右側が垂れ下がっていて左右非対称に成型されているようにも見える。

映像に登場したMPVのシルエットは2021年に写真が公表されたコンセプトカーのハングアウトに似ている。同車はフラットな室内フロアが自慢の電動MPV。

リアは左右非対称にデザインされていて今回ここで再現した車との関連性を見出すことができる。

日産 キューブ▲2021年に写真が公表されたハングアウト。全個体電池を想定した電動MPVのコンセプトモデルだ

キューブを彷彿とさせる

左右非対称といえば個性的な後ろ姿で消費者の度肝を抜いて長らく親しまれたキューブの再来に期待したくなる。

日産 キューブ▲驚きの左右非対称デザインが話題を呼んだ2代目キューブ。2002年に発表されリアの横開き式ゲートやソファを思わせる居心地の良いキャビンは3代目にも受け継がれた

トヨタ シエンタやホンダ フリードのような3列シート車に仕立てられるかどうかはともかく、使い勝手の良さと乗用車ライクな運転フィールを併せ持つMPVは、ファンや営業規模が待ち望んでいる車種のひとつ。

ハングアウトで提示された全個体電池採用のBEVでなくても十分に訴求力を有するに違いない。

このキューブ再来を思わせる左右非対称デザインのMPVは、NV200バネットの後継車を兼ねる可能性もある。

※2024年7月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、日産