スズキ スイフト ▲もし、標準車よりも大きなフロントグリルが与えられたら、こんな表情で登場しそうな次期スイフトスポーツの予想図。現行モデル同様フェンダーとドアパネルは欧州仕様と共用され、全幅は1700mmを超えて3ナンバー幅に達するだろう

※当記事は、ムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

気になる次期スイフトスポーツの存在

スイフトは日欧の両マーケットをにらんで生み出されたコンパクト2BOXだ。その派生車であるスイフトスポーツは、ホットハッチ入門者に最適なサイズと価格が支持され独自の地位を築いている。2023年12月に標準車が一新されたが、新型スイスポはどうなるのか。

国内だけでなく欧州や南アジアでもスイフトはスズキにとって大切な1台だ。中でもホットハッチ感を引き立てているスイスポことスイフトスポーツは根強いファンが多い。

初代から設定されすっかりホットハッチが消滅した現在もスズキは根気よく作り続けて、孤高のポジションを保っている。
 

スズキ スイフト▲2017年9月に発売された現行スイフトスポーツは新シャシーによる70kgの軽量化、ダウンサイジング思想に基づく1.4Lターボを搭載。3ナンバー幅のワイドボディが訴求点に掲げられた
スズキ スイフト▲現行スイスポとともに開発された1.4L直4直噴ターボは最高出力140ps、最大トルク230N・mを発生。6速クロスレシオMTまたは6速ATが組み合わされる

新型スイスポは、1.4Lターボのまま電動化?

現行の標準車は1.2Lの3気筒エンジンが搭載された。次期スイスポのパワートレインもこの新世代エンジンに置き換わるのだろうか。

しかし、そう簡単には話は進まないようだ。排気量拡大は一般的にストローク拡大で成し遂げられるが、最新世代の1.2Lユニットは92.8mmというロングストロークの持ち主で、これ以上の延長は現実的ではないだろう。

結局のところ、現行モデルから1.4Lターボを流用しつつ、マイルドHEV化で環境対応を図るのが現実的か。現に同ユニットは2017年に実用化されてから6年しか経過されておらず、お役御免には早すぎる。

現行モデル同様、次期スイスポは欧州向けと同じフェンダーとドアパネルを身につけて3ナンバー幅のボディおよび、トレッドで現れるに違いない。

フロントまわりはヘッドランプをそのままにバンパーが差し替えられ、彫りの深さとラジエターグリルの存在感がアピールされるだろう。

※2024年1月25日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年以降
■全長×全幅×全高:3875×1740×1490(mm)
■搭載エンジン:1.4L 直4+ターボ
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、スズキ