トヨタ シエンタ ▲まるでプードル犬の鼻を連想させる、水平で丸っこいノーズが愛嬌を振りまくだろう。直線基調のウエストラインやグリーンハウス後端に埋め込まれるコンビランプなど、あちこちに初代を思わせる要素が配される

水平基調と丸みのあるデザイン

コンパクトミニバン市場で、ホンダ フリードと需要を二分しているトヨタ シエンタ。同車がモデルチェンジに向けて動き始めている。

日本の道路事情にピッタリ合うコンパクト3列シート車で、現行モデルは2015年の発売から丸6年を迎えており、2022年夏に世代交代を果たすことが発覚した。

4mプラスアルファの扱いやすい全長と5ナンバー枠に収まる全幅が踏襲される次期モデルは、水平基調と丸みのあるデザインで先祖返りを思わせるルックスで登場するようだ。

ディテールに目をやるとヘッドランプとバンパー内インテークは、オーバル状にデザインされて親しみやすさが増す。また、樹脂モールが大胆に配される点もシエンタならでは。
 

トヨタ シエンタ▲初代ヴィッツ系と同じプラットフォームが採用されたコンパクトミニバンとして開発された初代モデル。2010年に生産が終わったものの、翌11年に再開されて15年まで販売された
トヨタ シエンタ▲カタログ燃費27.2㎞/Lのハイブリッド仕様が投入され、個性的なガーニッシュの使い方によってインパクトある外観が作り出された現行モデル。レーザーレーダーと単眼カメラ併用のセーフティセンスも採用されている

ハイブリッドのバッテリーはバイポーラ型に進化か

パワートレインは、1.5Lの排気量はそのままに直3エンジンに置き換わる。静粛性の改善と作り込みによってNVH(騒音や振動など)が抑え込まれ、3気筒を感じさせないスムーズな走り味がもたらされるに違いない。

すでに、熟成の域に達している2モーター式ハイブリッド機構で注目したいのは駆動用バッテリーの刷新だ。アクアと同じバイポーラ型に切り替わる可能性が高い。

決して大きくない車体に床下格納が可能なシートも採用するなど、ミリ単位でパッケージングを極めているシエンタにとって電池のコンパクト化は願ったりかなったりのはず。

ボディ骨格も見直され構造用接着剤の併用によって剛性アップを遂げることは想像に難くない。大きく進化する次期シエンタの登場が楽しみだ。

※2021年10月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年8月
■全長×全幅×全高:4300×1695×1670(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直3+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ