トヨタ ノア ヴォクシー ▲次期ヴォクシーのヘッドランプは、極薄のポジションランプから切り離されてバンパー内に置かれる。ノアは、キープコンセプトの色合いが強くヘッドランプは従来と同じ高さに置かれハリアー風のクリアガーニッシュが起用されるかも

2種類のフロントフェイスは、両ブランド存続を示唆?

現行モデル限りでヴェルファイアが廃止されてアルファードへの統合が行われそうな兄貴分に対し、ノア/ヴォクシーはモデルチェンジ後も両ブランド存続しそうだ。

現在、2種類の前後デザインが用意されていることが判明。それぞれのフロントマスクのディテールがキャッチできたのでCGで再現した。

ひとつは、メタル調の平たいルーバー3本が水平に配されてワイド感を強調したもの。現行ノアの雰囲気を受け継いでいることは言うまでもないが、グリル本体が拡幅されて存在感が増す点が真新しい。

もうひとつのフロントマスクでは、メッキルーバーが中央に5本ほど配置され、その両横には力強いハニカム文様の大胆なダクトが設けられたもの。こちらは、上下分割式ランプのアイデンティティが歴代にわたって受け継がれてきたヴォクシーのものと考えて間違いないだろう。

このように、大きく異なる2種類のフロントマスクが準備されていることから、世代交代後もノアとヴォクシーの両ブランドが存続すると考えられる。
 

トヨタ ノア▲2014年1月に発表された現行ノア。ノアには逆台形型のグリルが与えられた
トヨタ ヴォクシー▲こちらは現行ヴォクシー。ハの字型をモチーフにしたグリルは迫力満点

パーツ遅延により、デビュー時期は流動的

次期ノア/ヴォクシーには2L直4ユニットがダイナミックフォースエンジンに刷新されるガソリン車と、1.8Lエンジンと2モーター式の機構が用いられるハイブリッド仕様が揃う。

大きくて重い車体を1.8Lハイブリッドで走らせるには物足りなさも残るが、トヨタとしては価格上昇も避けられない2Lハイブリッドをモデルライフの後半の切り札として温存したい模様。

ひとまず、ハイブリッド仕様にE-Four(4WDモデル)をラインナップすることでデビュー時の話題作りが行われる。

半導体など部品の供給が不安定になっていることもあって、次期ノア/ヴォクシーのデビュー時期は流動的だ。いまのところ、2021年末に発表されて翌22年初頭に発売されるのでは?との見方が強い。

※2021年9月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年12月
■全長×全幅×全高:4695×1730×1820(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+モーター 他
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ