次期シビック タイプRの予想図 ▲アンベールされたばかりの新型シビックをベースにタイプRの姿を予想した。エアロパーツやワイドフェンダー、大径タイアによって迫力あるエクスエリアが作り出されることは想像に難くない

最新型シビックが登場したいま、次期タイプRが気になる

シビックタイプRは、ホンダが取りそろえている商品ラインナップの中でもホンダイズムが強い1台だ。11代目にあたる最新型のシビックが2021年に登場した後、タイプRは2022年に追って現れる。

ホンダの代名詞と言っても過言ではないシビック。その最新モデルは、2021年8月に正式発表されて秋に売り出される計画だ。

新型にはハイブリッド仕様がラインナップされる他、高性能版のタイプRも継続設定される。これらは、2022年にアンベールされる予定だ。
 

ホンダ シビック▲ワールドプレミアされた5ドアモデル。ホイールベースが35mm延長されて後席レッグスペースが拡大。国内には写真のハッチバックのみが投入される

電動化テクノロジー搭載は避けられず

タイプRを語るうえで避けて通れないのがパワートレインだ。2015年デビューの先代でターボ化され、最高出力が一気に300psを超えてモンスターマシンと化した。

一方で、グリーン化も喫緊の課題として横たわっている。現にホンダは2022年末までにヨーロッパで売る基幹モデルに電動化技術を搭載すると宣言しているため、タイプRにも何らかの電動デバイスが備わる公算が大きい。

ハイブリッド技術についてホンダは2モーター式の「e:HEV」を主軸にしていくことを公言している。しかし、同機構に必要な容量のバッテリーをモーターとともに搭載することは重量増につながる。
 

ホンダ初となる、マイルドハイブリッドを起用か

走りが命のタイプRに重量増は命取り。そこで、可能性が高いと思われるシステムが、スターター兼ジェネレーターによるマイルドハイブリッド化だ。

国内ではモーター走行可能なストロングハイブリッドが主流としていて定着しているため、マイルド方式はスズキを筆頭にマツダと日産が採用している程度。

しかし、海外に目を向けるとメルセデスAMGや、BMW Mといった高性能ブランドでも採用されている。マイルドハイブリッドは大容量バッテリーや専用モーターを必要としないため、重量と搭載スペースの問題を回避できるメリットが大きい。

いまのところ、ホンダはこれを実用化していないが次のタイプRで電動化を成し遂げるために起用するのでは? とも考えられる。

ちなみに、ホンダは電気をためておいて一気に放出できる「キャパシタ」を先代フィットや、先代ヴェゼルのガソリン車に採用していたため、この技術が応用される可能性もある。

※2021年8月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年3月
■全長×全幅×全高:4550×1875×1435(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+ターボ
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ホンダ