トヨタ アクア予想図 ▲次期アクアのフロントバンパーには引き続き、大きなエアインテークが配される。シルバー調ガーニッシュで縁取られて表情にインパクトが増すだろう。メーカーロゴは上方ではなく正面を向く

ロングセラーモデルもいよいよ2代目にバトンタッチ

手頃なサイズとハイブリッド機構が人気のトヨタ アクア。法人ユーザーにも支えられ、息の長いモデルに成長した。

2021年に予定されている世代交代で、ヤリスと同じコンポーネントにアップデートされるが、あえてアクアを選ぶ理由はあるのだろうか?

空力特性の良さで燃費向上を狙うアクアにとって、流線形のシルエットと低い全高は命。もはや呪縛と言っても過言ではない。

これらの要素が受け継がれる次期モデルでは、キープコンセプトのまま登場するため、シルエットだけ見せられたら新旧の区別はつかないかもしれない。

ディテールを磨き上げ、洗練化

トヨタ アクア予想図▲バンパー下部に黒ガーニッシュが装着されてスポーティな印象が強まるリアビュー。くの字にデザインされたリアコンビランプは初代リーフを連想させる

フォルム全体での違いはともかくディテールは磨きがかけられる。バンパーの大型エアインテークには、シルバー調ガーニッシュが装着されて存在が協調される。ノーズ先端のメーカーロゴは正面を向いているの点も要チェック。

リアでは、くの字にデザインし直されたリアコンビランプが印象的。ランプ本体が複雑な輪郭を描くため、ハッチゲート開口部は直線から湾曲した曲線に変わる。

バンパー下部には、昨今流行りの黒いガーニッシュで覆われる。

WLTCモード37.0㎞/Lをマークか

トヨタ ヤリス▲アクアにはヤリスHV(写真)と同じ1.5L直3が搭載される。燃費スペシャルの軽量グレードはWLTCモードで37.0㎞/Lを突破か

次期アクアには、ヤリスから使われているプラットフォームと1.5L直3ハイブリッドが用いられる。前述の空力特性の良さが功を奏して、カタログ燃費はWLTCモードでヤリスの36.0㎞/Lをしのぐ37.0㎞/L程度をマークする可能性もある。

「ヤリスじゃなくてアクアを選ぶメリットはそれだけ?」との声が聞こえてきそうだが、他にも優位な点はある。

次期アクアでは、ヤリスや現行モデルよりホイールベースが50mm長い2600mmに延長される。その拡大分はキャビンに費やされるという。つまり、前後乗員間隔が広がってヤリスよりも広い後席レッグスペースが確保される公算が大きい。

当初、2021年冬にモデルチェンジが行わる見込みだった。しかし、やや前倒しされて現行モデルから丸10年を迎える前に実施されそうだ。

※2021年1月29日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

トヨタ アクア▲エンジン排気量が1.8Lに拡大されてクラスアップを遂げた3代目プリウスより格下のハイブリッドカーとして、1.5Lユニットを搭載して登場した現行アクア。モデルライフ途中にSUVテイストで着飾ったモデルも登場した

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年10月
■全長×全幅×全高:4050×1695×1450(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直3+モーター

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ