2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定!栄冠はスバル レヴォーグに(各授賞車の中古車物件紹介あり!)
カテゴリー: クルマ
タグ: 日産 / マツダ / スバル / 三菱 / BMWアルピナ / アウディ / プジョー / ルークス / 208 / eKスペース / レヴォーグ / B3 / eKクロススペース / e-tronスポーツバック / MX-30 / 竹井あきら
2020/12/09

コロナ禍で開催方法を見直しての発表
日本のモータリゼーションの発展と消費者への最新モデルおよび最新技術の周知を目的として1980年に創設された「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。毎年、前年11月から当年10月までに発表された乗用車を総括する賞典として、各界から注目を集めている。
今年度は開催方法を見直し、12月7日、オンラインで第41回2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会・表彰式が開催された。なお、今年度は部門賞が刷新され、新たに「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」「K CAR オブ・ザ・イヤー」の4部門が設けられた。また、イヤーカーが日本車の場合、輸入車で最も多く得票したモデルに「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられる。
日本カー・オブ・ザ・イヤー
スバル レヴォーグ



トヨタ ヤリス3兄弟やホンダ フィットなど国産ニューカー豊作の今年度にあって、栄えある「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは、スバル レヴォーグ。2014年のデビューから初めてのフルモデルチェンジを受け、実用的なパッケージングをスバル伝統の水平対向エンジンと4WDで駆る「SUVに負けないワゴン」として開発された2代目レヴォーグである。2位に100点以上の差をつけての授賞となった。
選考会では、一新されたパワートレインや、サスペンション、ステアリングの出来の良さ、それらが作り出す上質な乗り心地や操舵感など、基本性能の高さが高い評価を受けた。また、準天頂衛星「みちびき」からの情報も利用する高度運転支援システム「アイサイトX」を多くの専門家が絶賛。ただ新しく高性能というだけではなく、安全装備「アイサイト」の新世代モデルを全車に標準装備するなど、広くユーザーに届きやすい低価格で提供したことも授賞理由として挙げられている。
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
プジョー 208/e-208


今年度、輸入車で最も多く得票したモデルは、プジョー 208/e-208。高剛性ボディとしなやかに動くサスペンションの組み合わせによる上質な乗り心地と、小径ステアリングホイールでドライバーの意のままにライントレースする秀逸なハンドリングを実現したドライビング性能が高く評価された。
また、フランス車らしい内外装の高いデザイン性と精緻な作り込みや、同じデザイン・スペース・装備でガソリンエンジンと電気モーターが選べる「パワー・オブ・チョイス」コンセプト、加えてe-208は400万円を切る車両価格を実現した電気自動車である点も授賞理由となった。
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
マツダ MX-30



秀でた内外装デザインを持つ車に贈られるこの賞に選ばれたのは、マツダ MX-30。MAZDA3、CX-30に次ぐ、マツダ新世代商品群の第3弾となる、新型クロスオーバーSUVだ。
デザインテーマは「ヒューマンモダン」。外観デザインで最も特徴的なのは、Bピラーを廃してセンターオープン式とした「フリースタイルドア」だろう。
またドアグリップとコンソールトレーには、東洋コルク工業を前身とするマツダのヘリテージ素材、コルクを採用するなど、サスティナビリティとデザインを両立した内装も評価され、「魂動デザイン」10年目の節目に花を添える受賞となった。
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー
アウディ e-tron Sportback


革新的な環境・安全その他技術を備えた車に贈られる賞に選ばれたのは、アウディ e-tronスポーツバック。アウディが日本に導入した初のピュア電気自動車だ。
通常265kW、ブーストモード時には300kWのシステム最高出力を発生する2基の電気モーターが、それぞれ前輪と後輪を駆動するが、EV特有のノイズを廃したプレミアム性が高く評価された。
また、ホイールベース間のフロアに配置される駆動用バッテリーは95kWhの容量を確保し、1充電でWLTCモード405㎞という航続可能距離を実現した点も評価を集めた。「バーチャルエクステリアミラー」もEVらしい。
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー
アルピナ BMW ALPINA B3


感動的なドライブフィールを味わえる車としてこの賞を受賞したのは、最高出力340kW、最大トルク700N・mを発生する3L直6エンジンに8ATが組み合わせられた、アルピナ BMW ALPINA B3。
「どんなシーンでも最高のパフォーマンスを発揮し、ハイスピード域を難なく走りきるポテンシャルを持ちながら、日常域での扱いやすさは感動を覚えるほど。エンジンも足回りもこの上なくスムーズ」と、まさにこの賞にふさわしい授賞理由が挙げられた。20インチという大径のホイール&タイヤを履きながら、しなやかな乗り味を実現している点も高く評価された。
K CAR オブ・ザ・イヤー
日産 ルークス
三菱 eKクロス スペース/eKスペース



総合的に優れた軽自動車として、この賞を受賞したのは、日産 ルークスと三菱 eKクロススペース/eKスペース。ともに日産と三菱のジョイントベンチャーである「NMKV」が手がけた軽自動車であり、昨年度は部門賞名こそ「スモールモビリティ部門」であったが、NMKVの実質的な2年連続受賞となった。
実用性の高いスーパーハイトワゴンながら、安定感の高い走行性能を実現した点に加え、内装の質感やシートの座り心地のよさ、さらに先進安全運転支援システム「プロパイロット/マイパイロット」を採用するなど、軽自動車の水準を引き上げたとして高い評価を集めた。

自動車ライター
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。
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