ヤリス

講師紹介

松本英雄

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

田代哲也

マンガ家

田代哲也

マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を4台乗り継ぎ、現在の愛車はスイフトスポーツ。

ヤリス(田代哲也)
ヤリス(田代哲也)
ヤリス(田代哲也)

重要ワード(マンガ内※)解説

※1 デミオ
1996年にデビューした初代デミオはスペース効率を追求したモデルだったが、2007年にフルモデルチェンジした3代目からデザイン性を重視したハッチバックに路線変更。2014年にフルモデルチェンジした4代目が、2019年7月からMAZDA2に名称変更した。

※2 アクセラ
ファミリアの後継モデルとして2003年に登場。ファミリア同様に4ドアセダンと5ドアハッチバックのアクセラスポーツという2タイプを展開。2013年11月にフルモデルチェンジした3代目にはハイブリッドも設定された。2019年5月のフルモデルチェンジでMAZDA3に。

※3 個性が際立つ
ドイツ車はアウディに象徴されるシャープでモダンな造形、BMWの硬めでスポーティな走りが特徴。フランス車もプジョーやルノーはスポーティモデルでも、足回りには柔らかさがあるのが特徴だった。

A4▲かつてのドイツ車とフランス車は乗り味や造形に明確な差があった

※4 複雑な曲線
エッジの利いたキャラクターラインで個性を出す方法はカーデザインの王道。ただ、近年はボディの面全体に抑揚をもたせ、少ない線で個性を表現するモデルが増えている。

CLS▲ドイツ車でもメルセデス・ベンツが2018年にフルモデルチェンジしたCLS以降、この方向に

※5 TNGA
2015年にフルモデルチェンジした4代目プリウスから取り入れられたトヨタの新たな車作りの指針。プラットフォームとパワートレインユニットを一体開発することで、基本性能を飛躍的に向上させている。

ヤリス▲TNGAの思想は様々なサイズの車種で取り入れられている

※6 進化している
松本氏いわく「TNGAはプラットフォームとボディが組み合わさることで真価を発揮するため、新しいモデルになるほど乗り味が改善されて良くなっている」とのこと。例えばプリウスとC-HRは同じプラットフォームだが、C-HRはしっとりした乗り味が強調された。

※7 スポーティ
ヤリスにはベースのスポーティ性を生かしたスポーツグレードも設定される。それがGRヤリスだ。ラインナップは1.6L直3ターボと6MTを組み合わせるスポーツ4WDモデルのRZ、1.5Lエンジン搭載のRS、競技のベース車両であるRCが用意される。

※8 フランスの道路
フランスは石畳で舗装された道路の他、地方では未舗装の凸凹した道も多くある。シトロエンが1948年に発表した国民車の2CVは開発時に「荒れた農道をカゴいっぱいの生卵を載せて走っても一つの卵も割ることなく走れる乗り心地の良さ」という目標があったという。

2CV▲柔らかな乗り味が特徴的なシトロエン 2CV

※9 シートの味付け
かつてフランス車のシートには座ると体がシートに沈み込む、柔らかいソファのような座り心地のものもあった。現在はしっかりした座り心地に変わってきている。

C3▲現行型シトロエンC3のシート(写真)は大きめで柔らかい座り心地が特徴となっている
イラスト・マンガ/田代哲也、文/高橋満(BRIDGE MAN)、監修/松本英雄、写真/アウディ、メルセデス・ベンツ、トヨタ、シトロエン
※この記事は情報誌カーセンサー2020年11月号掲載の記事をWeb用に再編成したものです

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