Bosensor

次に見に行きたい中古車を決めておこう!

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作りつづけているスチャダラパーのMC Boseが、カーセンサーで気になる中古車を探して実際に見に行く企画「Bosensor」シリーズ。

しかし、昨今の外出自粛要請を受け、なかなか販売店に足を運ぶことができずにいた。

そこで今回は、自由に動けるようになったら見に行ってみたい中古車を事前に決めておこうと、急きょリモートでの編集会議を開催!

カーセンサーのヘビーユーザーでもあるBoseが、どのように気になる1台を見つけるか聞いてみると、彼ならではのこだわりの探し方があることが明らかになった。

その探し方を、Boseがリアルに気になって「お気に入り登録」した物件とともに紹介しよう。

Bose

スチャダラパー

Bose

「今夜はブギー・バック」などで知られる、スチャダラパーのMC。ヒップホップ最前線でフレッシュな名曲を日夜作りつづけている。ニューアルバム『シン・スチャダラ大作戦』が発売中! 詳細は公式HPへ。

お気に入りに入れられる台数が足らない。もっと増やしてよ!

編集部 Boseさんおはようございます! Bosensor始まって以来、初のオンライン会議を始めます!

Bose 早く、気軽に取材にいけるようになってほしいね~(取材時点では移動自粛要請)。会議って、何を話すの??

編集部 Boseさんの連載で今後どんなお店に取材に行くかを相談できたらと思っています。Boseさんはカーセンサーのヘビーユーザーなので、Boseさん流のカーセンサーnetの使い方を伺いながら話をすると、もしかしたら読者にも役立つことがあるかもと思って。

Bose 「もしかしたら」っていうのが引っかかるな……。僕の使い方は車好きに絶対に役立つよ。まずカーセンサーnetで中古車を探すのは、Twitterやインスタを眺めるのと同じ、日々のルーティンになっているんだよね。移動中や寝る前にスマホを開いて「あの車、売れちゃったか」「こっちはまだ残っているな」って。

編集部 自分が乗りたい車はもちろん、奥さん用の車も探しているって言っていましたもんね。

Bose 去年買ったフィアット 500 by GUCCIをすごく気に入っているので最近は奥さん用の車は探していないけれどね。

Bosensor▲こちらは奥さんのファンタジスタさくらださんが乗っている、フィアット 500 by GUCCI

編集部 カーセンサーnetにはいろいろな機能が付いています。そのひとつ、“お気に入り”ってBoseさんは使っていますか?

Bose もちろん使っているよ。ただ、僕の使い方は普通の人ととはちょっと違うかも。

編集部 違うって……一体どんな使い方をしているんですか?

Bose 僕がお気に入りに入れるのは、自分では買えないけれどどんな人が買うのだろうと想像したくなる車。“お気に入り”が掲載終了になると、「わっあの車を買った人がいる。京都のショップだから関西あたりを走っているのかな」と想像する。これだけでワクワクするよ。

編集部 ある意味、定点観測的な遊びですね。おもしろい!

Bose とくに自分が昔乗っていたのと同じ車種が見つかると楽しいよ。「パンダのスポルティーバ出ているじゃん! 誰が買うんだろう」と妄想して遊ぶ(笑)。

編集部 Boseさんが乗ってきた車は元々の流通台数が少ないから、もしかしたらガチでBoseさんの愛車だったかもしれないですしね。

Bose ただ、お気に入り機能には不満もあるんだよね。いい機会だからクレームをつけてもいいかな。

編集部 な、なんでしょう……。

Bose お気に入りってさ、なんで最大30台しか入らないのさ。これじゃすぐいっぱいになっちゃうよ。無制限とは言わないけれど、最低でも100台、せめて50台は入れられるようにしてくれないかな。

編集部 普通の人は車を買うときに50台、100台も比べたりしないですから……。でも貴重なご意見として上に伝えます。

Bose よろしくね。カーセンサーの楽しみ方といえば、僕は1980年代~90年代前半くらいのヨーロッパ車が好きだから、そのあたりは常にチェックしている。流通台数が少ないから、友達が同じ車を“お気に入り”に入れていることも多いよ。

編集部 それ、ありそう(笑)。Boseさんの友人も趣味が偏っていますからね。

Bose そうなんだよ。偏ってばかりじゃおもしろくないから、幅広くおもしろい車を見つけるためにやっていることがあるんだ。

編集部 ぜひ教えてください!

Bosensor▲雑誌版カーセンサーとWEB版日刊カーセンサーで展開している連載「Bosensor II」では、Boseさんが興味をそそられた中古車を見に行って取材を行う
Bosensor▲たまに取材そっちのけで、担当編集を困らせることも(笑)

“お気に入り”の中から感性が近い店を見つける

Bose まずはトヨタ、スバルなど、ひとつのメーカーの中古車を全部表示させる。次に年式が古い順に並べ替える。そうすると思いもよらなかった車が見つかるんだよね。また、スバル360は結構台数があるのに、レオーネは残存台数が少ない! とか、旧車事情が見えてきたりするからおもしろいよ。

編集部 確かに1960年代のモデルより70年代、80年代のモデルの方が少ないってこともあります。

Bose で、数少ないレオーネを見つけたら、その物件だけじゃなくて、置いているショップの他の物件もチェックしてみる。そこが旧車の専門店だと安心するけれど、たまたま普通のショップに迷い込んできてしまった場合もあるんだよね。そうすると、整備をどのくらい相談できそうかを想像してみたりする。値段ももしかしたら相場より安いかもって考えたり。

編集部 Boseさんは中古車と同じくらい、それを扱うショップにも注目しますよね。

Bose もちろん。旧車好きにとってショップはとても重要だよ。さっきの方法でカーセンサーを見ていると、自然にショップの名前が頭に残るもの。しばらくしてまた同じショップの中古車に出合うと、僕と感性が近い店だっていうのがわかる。だから僕の“お気に入り”は、全国にある“いつか訪れたいショップリスト”でもあるんだよね。

編集部 よかったら、Boseさんの“お気に入り”の中身を見せてもらえませんか? そこから次回以降で取材に行きたいショップが見つかるかもしれないし。

Bose そうだね。じゃあ30台のお気に入りの中から、とくに気になる10台を紹介しよう!

スチャダラパーBoseがリアルにお気に入り登録した10台

Bosensor▲ジウジアーロデザインのゴルフIは、Boseさんにとって永遠のアイドル。現在はゴルフIIオーナーであるBoseさんもIは常に気になっているそう

編集部 これはキレイなゴルフIですね。

Bose ゴルフIもすっかり旧車になったけれど、これは後付けのエアコンがあるからギリギリ普段使いできるかも。“応談”というのも気になるポイント。きっと高いんだろうな。

編集部 ショップは東大阪にあるんだ。

Bose ここは昔から気になっているショップで、古いフィアット 500やルノー 5を得意としている。ここの在庫をチェックするのが僕のルーティーンで、たまたまゴルフIが置いてあるのを見つけたんだ。


Bosensor▲カーセンサーの連載“Bosensor”では過去にGTターボをチェック。シンプルなデザインが魅力です

Bose 5(サンク)とプジョー 205はずっと乗りたいと思っているのにまだ乗れていなくて、“お気に入り”に必ず1台入っているんだよね。

編集部 以前、取材で2代目のGTターボに乗ったことがありますよね。あとBoseさんはよく「サンクターボ2が欲しい」と話しています。

Bose 子供の頃は80年代のWRCが大好きで、ラジコンで遊んでいたから。最近、ジャルジャルの後藤くんとLINEで話していたら、彼もこのサンクをお気に入りに入れていることがわかってビックリしたんだよね。


Bosensor▲A112も掲載台数が数台に。残っているのはほとんどがアバルトなので、普通のA112は激レア!

編集部 A112って懐かしい! 僕も20代の頃に乗りたかった1台です。

Bose これは奈良のショップに置いてあるの。このショップはクラシックミニがメインで、他にルノーやフィアットの古いやつを扱ったりしているんだ。A112は値段が下がったら乗りたいとずっと待っていたら、逆にどんどん上がっていっちゃった。買うなら早くしないと!


Bosensor▲Boseさんが旧車に目覚めるきっかけのひとつとなったパンダ

編集部 もうずいぶん前になりますが、Boseさんはパンダに乗っていましたよね。

Bose うん。僕が乗っていたのは黒いスポルティーバで、まさにこれと同じ仕様。自分が乗っていた車はついお気に入りに入れて、売れると「どんな人が買ったんだろう」と妄想して遊んでいるんだ(笑)。

編集部 パンダは同年代の他のモデルに比べるとまだ流通量は多い方ですが、それでも50台くらいです。もしかしたらBoseさんが乗っていた車が中古車として出てくるかもしれないし。

Bose そういう期待をしながらカーセンサーを見るのも楽しいよね。


Bosensor▲クラシックミニにターボを付けた、ある意味ぶっ飛んだ限定モデル

編集部 ミニ ERA! これはすごい!! よく残っていたなあ。

Bose このあたりの特別感は半端じゃないよ。内装だけで飯食える。6連メーター、うまいなあ。これが普通に売っていたって言うのがすごい。

編集部 しかもよく見ると“ノンターボ仕様”と書かれています。どういうことだろう。

Bose いろいろ気になるでしょう。価格は495万円! クラシックミニも特別なモデルは相場がかなり上がっているけれど、これは群を抜いている。どんな人が買うのか気になるな。ぜひ実車をチェックしてみたいよ。


Bosensor▲クラシックミニに独自の解釈で新たな価値を吹き込むショップを発見!

編集部 次もクラシックミニです。1999年式だから、ほぼ最終モデルですね。

Bose ミニの専門店は全国にたくさんあるけれど、ここは今僕が最も注目しているショップで、高年式のクラシックミニをめちゃめちゃキレイに仕上げて販売しているんだ。値段を見ると200万から300万円を超えるものもある。「うちはこれくらいするよ」という強気さを感じるよね。

編集部 全塗装をして、内装も張り替えて。とことん手を入れていますね。

Bose ミニ専門店だけれど、いわゆる旧車屋とは全然違うアプローチだよね。門をまたぐのが怖いけれど、いつかカーセンサーの取材で行ってみたいよ。


Bosensor▲日本に数台しかないという特別なアルファ155!こういう車を見つけられるのもカーセンサー物色の楽しみ

編集部 このアルファ155、僕のお気に入りとかぶりました(笑)。

Bose これを見つけたら「なんだよ!」ってなるよね。自分で貼ったのかな。仕上げがすごい。インパネまわりもすごいんだよ。これは相当仕上がっている。本当のやつかも。

編集部 僕も気になってショップのHPを見てみたら、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で155がチャンピオンを取ったことを記念して、ドイツ国内で限定販売されたモデルでした。日本には3台だけ輸入されたといわれているそうです。

Bose ほら、やっぱり本物だよ! こういう超希少車もさらっと掲載されているんだからすごいよ。


Bosensor▲旧車ファンの間で人気が高いクラシックレンジ

編集部 BoseさんがハッチバックではなくSUVを選ぶのって意外です。

Bose 芸人のサンキュータツオ君から「あと2台車を持てるなら何を買う?」と言われて選んだのがこれ。色もキレイだしね。

編集部 こういうSUVで優雅にキャンプを楽しみたいですね。

Bose 奥さんから「なんで同じような形の車ばかり選ぶの!」とあきれられているけれど、これを買ったら「なんで普通の新しい車にしないんだ!」と怒られそう(笑)。


Bosensor▲今、キャンピングカーのベース車両として人気が高いデュカト。輸入キャンパーだけでなく、日本のビルダーもベース車として選んでいます

編集部 Boseさんは以前、メルセデス・ベンツ Vクラスのキャンピング仕様に乗っていましたよね。やっぱりこのあたりは気になるところですか?

Bose お金に余裕があったらこういうのを1台欲しいよね。現実にはこのサイズの車を置ける場所がないから、脳内で所有して楽しんでいるんだ(笑)。


Bosensor▲古い輸入車だけでなく、国産車も守備範囲。これもキャンプで重宝しそうです

編集部 ずっと輸入車が続きましたが、最後はトヨタの車をピックアップしてもらいました。

Bose  今はどのミニバンも押し出しを高めた顔になっちゃったけれど、この時代のワンボックスってかわいいから好きなんだよね。

編集部 カーテンなど今の車にはない装備も便利です。

Bose このショップは北海道だけあって、4WDを中心に新しいのから古いのまでたくさん置いてある。その並びがおもしろいから注目しているんだ。


この10台を中心に、おもしろいショップを探していこう!

編集部 Boseさんのお気に入りに入っている車の一部を見せてもらいましたが、珍しいものが多くておもしろかったです。

Bose そういう車をわざわざ並べているショップは、普通の中古車販売店とは違うから楽しそうでしょう。

編集部 ええ、どこも取材で行ってみたいところばかりでした。

Bose せっかくカーセンサーでいろんなショップに行く企画をやっているのだから、こういう珍しいショップにもっと足を運んで行こうよ。全国にお店が散らばっているからセッティングは大変だろうけれど、よろしくね!

Bosensor▲「マジで見に行っちゃおうよ! 担当さん、よろしく!!」
文/高橋 満(BRIDGE MAN)、写真/Bose、篠原晃一、柳田由人、イラスト/日刊カーセンサー
高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL