▲素性の良さを生かし、いちだんと高い運動が引き出されるであろう、C-HRのGR仕様。ターボエンジンに待望のMTが組み合わされることも朗報だ ▲素性の良さを生かし、いちだんと高い運動が引き出されるであろう、C-HRのGR仕様。ターボエンジンに待望のMTが組み合わされることも朗報だ

GRが現在の9車種から12車種へとラインナップを拡大

2019年、お正月の風物詩となっている箱根駅伝で使用された先導車や伴走車などをGR一色に染めて、ブランド訴求を図ったトヨタ。

同シリーズは、現在9車種にラインナップされているがいっそう間口を広げるために、12車種へと増やす計画だ。

白いセンチュリーGRMNが、絶えず先頭選手に伴走し、テレビの中継画面に映り続けたことが印象的であった。

東京オートサロンの場で、GAZOOレーシングカンパニーのプレジデントを務める、トヨタの友山茂樹副社長が、「今年はGRシリーズを12車種、15モデルに拡充する」と宣言したことも見逃せない。

では、現在のラインナップに加わる新たな3車種とはなにか。2019年にデビューするGRを紹介しよう。

どうやら、C-HR、プリウス、コペン、それぞれのGR系と予想される。

C-HRは、これまでカラーが異なる特別仕様車のリリースで、話題性が保たれてきたが、ついにパワートレイン関連のニュースが飛び出す。

それがGRの追加で、既存の1.2Lターボと6速MTが専用の組み合わせとして、国内に初登場する。

もちろん、ローダウン設計の専用サスペンションや強化ブレーキが採用される。スポット溶接打点と床下補強パーツも追加されて、ハンドリング性能にも磨きがかかるはずだ。

このC-HR GRは、2020年前半の投入が予定されていたが、なんとか年内に間に合わせるべく、急ピッチで開発作業が進められているという。

GRへの追加を許されなかったプリウスにもついにGRが登場

▲プリウスへのGRスポーツ追加は、ベース車のマイナーチェンジ待ちだったため、ようやく市販化が実現。専用サスや、スポーツシート、タコメーターなどが装備される▲プリウスへのGRスポーツ追加は、ベース車のマイナーチェンジ待ちだったため、ようやく市販化が実現。専用サスや、スポーツシート、タコメーターなどが装備される

プリウス GRスポーツにも注目したい。

先代G’sが好評を博しただけに、モデルチェンジ後コンプリートカー不在の状態に物足りなさを感じているユーザーも少なくないだろう。

豊田社長のGOサインが出なくてこれまで実現しなかったとの噂もあるが、マイナーチェンジでボディ前後が一新されたことを受けてGRスポーツの追加が正式に決まったようだ。

2019年12月の発表を目標に、開発が始まっている。

プリウス GRスポーツは、前出のC-HRと違ってパワートレインに変更はない。

しかし、内外装に専用パーツが起用され足回りの専用チューンと相まって、既存グレードとの違いが演出されるだろう。

東京オートサロンでトヨタとダイハツの両ブースに出展されたコペンGRも含めて、選択肢が増えるGRシリーズは、今後ますます知名度アップを果たすのは想像に難くない。

今後の展開も要注目だ。

※2019年2月20日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】(C-HR GR)
■予想発表時期:2019年12月
■全長×全幅×全高:4360×1795×1530(mm)
■搭載エンジン:1.2L 直4+ターボ

(プリウス GR)
■予想発表時期:2019年12月
■全長×全幅×全高:4575×1760×1455(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+ハイブリッド

text&photo/マガジンX編集部