▲昨年11月にデビューしたトヨタ タンク(現行型)。兄弟車のルーミーも含めると、新車ではかなり人気のようだ。本記事では、新車を検討するのはちょっと価格的に厳しいという人たちにオススメの中古車をご紹介しよう▲昨年11月にデビューしたトヨタ タンク(現行型)。兄弟車のルーミーも含めると、新車ではかなり人気のようだ。本記事では、新車を検討するのはちょっと価格的に厳しいという人たちにオススメの中古車をご紹介しよう

軽ハイトワゴンとも迷うし、リッターカーにもライバルあり

タンク(兄弟車のルーミー、ダイハツ トール、スバル ジャスティも共通)には3気筒の1Lエンジンが搭載され、ターボ仕様とノンターボ仕様がある。ノンターボ仕様の場合、動力性能は軽自動車のターボ仕様と同程度。タンクと軽自動車の上級グレードは価格的にも重なるので、タンクの最大の競合車は、ダイハツ タントやホンダ N-BOXなどの軽ハイトワゴンとなる。軽自動車の方が税金や高速料金が安く、維持費の面では軽が有利。ただし軽は5人乗車できない。また高速道路での安定感も車幅の広いリッターカーの方が上。用途に応じて選ぶべし。

同クラスのガチンコライバルはなんといってもスズキ ソリオ。ソリオにはハイブリッド仕様があり、燃費はタンクを上回る(ただしハイブリッドの場合はFWDのみ)。一つ上のクラスで気になるのはトヨタ シエンタ、ホンダ フリード。このクラスでは、3列シート仕様も選べるようになる。

タンクを魅力的だと思った方へ、オススメの中古車はこちら

さて、ここまで人気のタンクをクローズアップしてきたが、ちょっと新車で買うには予算オーバー、なんて人もいるのでは? そんな方に、自動車ライター塩見智と編集部員がオススメの中古車をセレクト。お得に手に入るこんなモデルはいかがだろうか。(※中古車価格帯、モデル流通量はともに2月21日時点のカーセンサーを参照)

ルノー カングー(初代)

▲そのおしゃれさなどから日本でも人気のあるルノー カングー(初代)。初代はサイズも扱いやすい ▲そのおしゃれさなどから日本でも人気のあるルノー カングー(初代)。初代はサイズも扱いやすい


2002~2009年に販売されていた初代ルノー カングーは、フランス車が昔から得意とする貨客兼用車で、日本でもヒットしたロングセラーだ。コンパクトな5ナンバーサイズながら、タンク同様、背の高さで空間を稼ぐやり方で、広い車内空間が確保されている。よく売れた車なので中古車の選択肢も幅広い。現行型カングーも人気だが、中古でもまだやや高価で、サイズが大きくなって使う人を選ぶ車になった。(塩見)
【中古車価格帯】30万~180万円
【モデル流通量】約100台

ダイハツ ウェイク(現行型)

▲2014年11月デビューのダイハツ ウェイク(現行型)。軽自動車だが、全高が高く室内は広々としている ▲2014年11月デビューのダイハツ ウェイク(現行型)。軽自動車だが、全高が高く室内は広々としている


前述したとおり、乗車定員が4人でもかまわないなら軽自動車のハイトワゴンはタンクの競合車として有力な選択肢となる。ダイハツ ウェイクは全高が1835㎜もあって、とにかく広い。室内高は1455㎜で、タンクの1355㎜を大きく上回る。ただし、乗ってみるとわかるが、室内空間のうち乗員よりも上の部分を活用する方法は限られる。自分の用途でここまでの全高および室内高が必要かどうか、購入前に確認するべきだ。(塩見)
【中古車価格帯】100万~200万円
【モデル流通量】約830台

ホンダ モビリオスパイク(初代)

▲カクカクとした顔も今見るとおしゃれ? なモビリオスパイク(初代) ▲カクカクとした顔も今見るとおしゃれ? なモビリオスパイク(初代)


タンクより少し大きいが、スライドドアを持つ5人乗りという点は同じ。ガレージを思わせる広い荷室が特徴で、タンク以上に気を使わずに使い倒せるモデルだ。排気量は1.5Lとタンクより余裕がある。自分(40代)が乗るならば、見た目の武骨な印象が逆におしゃれに見える? 前期と後期では顔つきが違うが、そこはお好みで。(写真は前期)(編集デスク・大脇)
【中古車価格帯】20万~110万円
【モデル流通量】約530台

ダイハツ アトレー7(初代)

▲2000~2004年に販売されたアトレー7。販売終了から年数が経っているため中古車流通量は少なめなので、気になった場合は早めにチェックを ▲2000~2004年に販売されたアトレー7。販売終了から年数が経っているため中古車流通量は少なめなので、気になった場合は早めにチェックを


ミニバンまで大きい車体でなく荷室のスペースが大きくて運転しやすい……となるとこちらがオススメ。今はない軽自動車ベースの普通車なのでタンクより幅はコンパクト。貨物車ベースなので、3列目を使わなければかなりの積載力がある。もちろんいざ大人数でとなれば3列目を出して7人乗れちゃう頼もしい一台だ。(編集部・大平)
【中古車価格帯】20万~100万円
【モデル流通量】約40台

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)

▲昨年9月にデビューしたばかりのムーヴキャンバス。価格は下がっていないが、流通量は比較的豊富だ ▲昨年9月にデビューしたばかりのムーヴキャンバス。価格は下がっていないが、流通量は比較的豊富だ


タンクの広さは魅力的だけれど、普段は1人乗りだしもう少し可愛い顔の車がいい……。個人的な感想だが、同じ思いの女性もいるのでは? そんな方にオススメしたいのが、広さは劣るが丸目で可愛らしいムーヴキャンバス。昨年発売されたばかりなので価格はあまり落ちていないが、良物件から選び放題と考えればお得かも?(編集部・溝上)
【中古車価格帯】110万~210万円
【モデル流通量】約440台


【解説した人】塩見智
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスの自動車ライターへ。最近、カーセンサーnetを数十クリックした結果、ディーゼルのボルボ V40を購入。

▼検索条件

トヨタ タンク(現行型)

▼検索条件

ルノー カングー(初代)

▼検索条件

ダイハツ ウェイク(現行型)

▼検索条件

ホンダ モビリオスパイク(初代)

▼検索条件

ダイハツ アトレー7(初代)

▼検索条件

ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)
text/塩見智、編集部
photo/逢坂聡、ルノー、ダイハツ、ホンダ