例えば500万円以上を投じるなら、走りから美観に至るまで
すべての面でハイレベルな一台を探すことはできるだろう
しかし100万円という限られた予算で「すべて」を求めると
どうしても「そこそこの平均点」的車しか探せない
だが、「突出した1カ所」に予算を集中させるつもりで探せば
現実的予算でも「いい意味で非現実」な一台は選べるのだ!
100万円で走りの質感を極める

スバル レガシィランカスター6(旧型)
LEGACY LANCASTER6
水平対向6気筒は振動がメチャ少ないのです!
 直4エンジン単体ではどうしてもエンジンの「二次振動」ってやつを打ち消すことができず、バランサーが必要になる。だが直6と、この「水平対向6気筒」だけは、一次振動と二次振動が打ち消し合う「完全バランスエンジン」とされているのだ。その絶妙な回転感覚は、100万円のランカスター6でも十分以上に体験できる!
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トヨタ MR-S(絶版)
MR-S
本邦唯一の「2ペダルMT」を積極採用!
 AT限定免許でも運転できるが、機械的には「クラッチペダルのないMT」と言えるシーケンシャルMT。速く走ることを極限まで突き詰めたF1でも採用しているメカで、欧州車では市販車にも数多く採用されている。が、日本車では今のところMR-Sのみ。電光石火の変速スピードと、AT特有の「滑り感」が皆無の加速はクセになる。
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ホンダ インテグラ タイプR(初代)
INTEGRA TYPE R
熟練工の手作業ポート研磨が行われた唯一のR
 タイプR系というと「熟練職人の手作業によるポート研磨!」というイメージがある。しかし実際に手作業でのポート研磨を行っていたのは、このインテグラ初代タイプRだけだ。その後のタイプRは手作業以外の手法でポートを滑らかにしているわけだが、「職人の手作業」には、精度とロマンがあふれている。
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BMW3シリーズ(旧型)
BMW 3Series
「完全バランス」と言えば直列6気筒も
 水平対向6気筒だけじゃなく直6も理論上「完全バランス」。で、直6と言えばコレ。「シルキー」と表される滑らかな回転感覚は、100万円以下の物件でも健在だ。
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ホンダ シビック タイプR(旧型)
CIVIC TYPE
リッター当たり出力は市販NA史上最強
   伝説の「手作業ポート研磨」はされていないが、それでもリッター当たり116psというのは市販車のNAエンジンとしては史上最強。これもまた宝石のような直4だ。
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スバル アルシオーネSVX(絶版)
ALCYONE SVX
完全バランス+ジウジアーロデザイン!
「 理論上完全バランスのフラット6」と言えば忘れちゃいけないのがコレ。そしてジウジアーロの秀逸なデザインと併せて考えれば、「二点豪華主義」といった感じ?
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Report /伊達正行(Focke Wulf Inc) Photo/スズキミサオ
※この記事は、カーセンサー関東版21号(2007年10月18日発売)の特集をWEB用に再構成したものです