第218回 マツダ アテンザスポーツワゴン(現行型) 【おいしい中古車】
2012/04/20
■快適性と走りの楽しさを兼備したロングツアラー
車の中には、マツダのアテンザのように、ひとつの車名でいくつかのボディタイプをもつモデルがあります。アテンザは、セダンのほかにハッチバックの「スポーツ」、ステーションワゴンの「スポーツワゴン」がありますが、今回はその中のひとつ、スポーツワゴンをご紹介します。アテンザスポーツワゴンが登場したのは、セダンやハッチバックと同じ2008年1月のこと。「Zoom-Zoomのさらなる進化」をテーマに開発された同モデルは、「最高の高速ロングツアラー」を目指して、クラストップレベルの空力性能を実現。高速走行時の安定性を向上させるとともに、乗り心地や静粛性などの快適性をさらに高めています。
デザインテーマは、「Bold&Exquisite(大胆かつ精妙な佇まい)」。力強く冒険的でありながら、優美さを兼備した様を、日本の美意識を通して表現している(左右)
クラストップレベルの空力特性は、セダンが0.27、スポーツワゴンでも0.28を実現。それを可能にしたのが、ドアミラー、フロントバンパーコーナー、リアコンビランプ、アンダーカバー等の形状の最適化です。さらに、2.5Lエンジンの2WD車に関しては、床下の整流に効果的な、馬蹄型のフロントタイヤディフレクターを備えています。
最高の高速ロングツアラーを目指すにおいて、静粛性は重要な要素のひとつですが、アテンザは、センターフロアやサスペンション、ドアシールなどの構造を改善。操縦安定性を向上させるとともに、ロードノイズを大幅に低減しています。また、ドアまわりのシーリング性の向上により、風による騒音を低減させているのも大きなポイントです。
パワートレインは、直4の2Lと、新開発の直4 2.5Lの2本立て。特に2.5Lエンジンは、このクラスでは珍しくレギュラーガソリン仕様となっています。ミッションは、2Lモデルが5AT、2.5Lモデルは、5ATと6MTが選択できます。なお、2.5Lの4WDモデルには、6ATが搭載されています。
快適性においては、運転席と助手席で個別に温度調整ができるフルオートエアコンが全車に採用されるなど、その点も抜かりはありません。リアシートのニースペースも13mm拡大されるなど、より快適な空間を作り上げています。
スポーティさを表現したインテリア(左) レギュラー仕様で経済的な2.5Lエンジン(中) カラクリトノボードは、ゲートの開閉に連動してボードが折りたたまれる(右)
■半額以下どころか、150万円近く安い中古車も!
さて、そんなアテンザスポーツワゴンですが、一昔前のステーションワゴンブームのようなバブル感はなく、大ヒットといえるような状況にはありません。しかし、その理由はあくまで車以外に由来するものでしょう。車自体はとてもよくできているのです。にもかかわらず、決して人気が高いとはいえないため、買いやすい状態にあるのです。修復歴なし+走行距離4.7万kmで123.5万円という中古車も簡単に見つけることができるくらいです。スポーツワゴンの名のとおり、走って楽しく、移動も快適なアテンザスポーツワゴン、ぜひこの機会に検討してみてください。
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第218回 マツダ アテンザスポーツワゴン(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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