第173回 ダイハツ タント(現行型) 【おいしい中古車】
2011/05/13
■軽の枠を超えた偉大なる軽自動車
軽自動車とは思えない居住空間をもち、広さと使い勝手の良さでママさんたちから絶大なる支持を集めた初代タント。その初代タントを大幅にリファインして登場した2代目も大ヒットとなり、その勢いはとどまるところを知りません。そんな2代目タントも初回車検のタイミングを迎え、50万円以下の中古車も見かけるようになってきました。「驚きの広さ」を超えた「感動の空間」を目指して開発された2代目タントが登場したのは2007年12月。車の基本性能だけでなく、タント最大のポイントでもある「広さ」と「使いやすさ」を徹底的に追求しています。
エクステリアは、タントらしさである超コンパクトノーズと超ビッグキャビンを強調。丸型のリアクォーターウインドウなどで、遊び心も演出している(左右)
それが表れているのは、「ミラクルスペース」、「ミラクルオープンドア」、「ミラクルユーティリティ」という3つのミラクル。まずミラクルスペースは、当時軽自動車最大の室内長(2160mm)と室内幅(1350mm)を実現したという、車内空間の広さを表現した言葉です。
ミラクルオープンドアは、センターピラーレスとスライドドアを組み合わせ、圧倒的な開放感と優れた乗降性や積載性を実現したものです。また、開閉に力を必要としないパワースライドドアが設定さているほか、約90度開くことのできるドアもタントの魅力アップに一役買っています。
最後のミラクルユーティリティですが、これは使い勝手の良さを表現した言葉で、ママとキッズの声を受けて生まれたものです。具体的には、後席天井にある大型のオーバーヘッドコンソールや、シートを倒せばテーブルとして活用できる助手席シートバックテーブルなどが挙げられます。
エンジンは直3のNAが中心で、ターボモデルが設定されるのは、エアロなどでイカツさをアップさせたカスタム系のみとなっています。ミッションは当初リミテッド系とターボモデルのみCVTで、あとは4ATとなっていましたが、2010年9月以降のモデルにはすべてCVTが搭載されています。
ゆとりたっぷりの車内は、丸みのあるシートやドアトリムの採用で、安心感とぬくもり感を表現している(左・中) パノラマオープンドアは開放感バツグン(右)
■あえて修復歴車を狙うのも手!
さて、そんな2代目のタントも50万円以下で狙えるようになってきました。例えば2008年式で修復歴あり、走行0.3万kmの660L 4WD。このグレードの新車時価格は120.3万円ですが、49.9万円で販売されています。修復歴こそありますが、慣らし運転中のような中古車が半額以下で手に入るわけです。修復歴に関しても、これがスポーツカーならいざ知らず、タントのキャラクターを考えると基本的にはタウンユースで使う方がほとんどだと思います。
それなら修復歴には目をつむる、というのも賢い買い方の一つです。なにせ同じくらいの走行距離で修復歴なしの中古車ともなると、相場は100万円近くにまで跳ね上がります。もちろん試乗させてもらい、違和感なく運転できることが必須条件ですが、試乗して問題ないのであれば、これほどお買い得な車もないのではないでしょうか。
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